コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
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★ お気に入り
★2012/01/11 (Wed)
あなたの声が聴けたらいいな
『私は、ナナリー。貴方の名前は?』
『・・・』
『貴方の名前よ?。名前を知らないの』
名前さえも教えてくれなかったけれど、それでも泣き出した事があったり、家族の事で不機嫌に頬を膨らましていたときには、とても優しくしてくれた事を今でも覚えている。
手を開いてと、手のひらに乗せた貝殻だったり、言葉だったり、相手の事は何も知らないままだったけれど、そんな不器用なやさしさがナナリーには嬉しかったのだ。
だからなのか、必然なのか、不思議と海辺で彼を待つことが日課となってしまった。
会いたい、また話したいという気持ちが恋なのかは、まだナナリーにはわからなかったけれど。
ナナリーは胸の前の手をぎゅっと握りしめて、目には見えないけれど肌に感じるその雰囲気を気配を探る。
再び、ナナリーと優しい音で名前で呼ばれたときに、笑顔を見せられるように待っているのだ。
もう一度会えますようにと・・・。
けれど、再びの会えた喜びが一瞬で消えるなんて思っても見なかった。
「ナナリー・・・」
「来ると思ってました」
嬉しさを隠せず笑顔になるナナリーに、ライは揺らぐ気持ちを隠すように視線を背けた。
「ナナリー、今日は大事な話があってここに来た」
「はい・・・?」
雰囲気がいつもど違うことに首を傾げたナナリーは、何かあったのだろうかと不安げな視線を向ける。
これ以上聞いてしまったらいけないような気もしたが、それでも話しかけてくるのは初めの事で、知りたいのもあり結局耳を傾けていは望んでいたことだったのに。
「最後のお別れを伝えようと思って」
「えっ?・・・」
ライの静かな言葉は波の音と風の音に紛れてしまうほどだったが、ナナリーの耳にはちゃんとその言葉は届いていて、驚きを隠せない様子だった。
いつまでもとは思ってはいなかったが、こんなにも早くに別れの時が来てしまうと予想していなかったのだ。
不意に胸の奥が締め付けられるように痛んだが、ナナリーはライの真摯な様子に嘘はないと思い、笑顔を作った。
別れを哀しいものにしたくはなかった故の強がりもそこにはあった。
「・・・どうして、とは聞いてはいけないんですか?」
「・・・すまない」
多くを語ろうとしないのは、何か各仕事があることには気づいていたが、黙るのはけして嘘を言わない彼の優しさなのだとナナリーは知っていた。
やはりライのほうからは何も教えてはくれないのだとナナリーは苦笑した後、そっと口にした。
別れの言葉は簡単だったけれど、いざライが返ってしまった後に、押し寄せるように切ない気持ちが溢れ、涙が夕焼色に染まっていた。
私は、ライの事とが好きだったのだと気づいた瞬間でもあったからだった。
続く
あなたの声が聴けたらいいな
『私は、ナナリー。貴方の名前は?』
『・・・』
『貴方の名前よ?。名前を知らないの』
名前さえも教えてくれなかったけれど、それでも泣き出した事があったり、家族の事で不機嫌に頬を膨らましていたときには、とても優しくしてくれた事を今でも覚えている。
手を開いてと、手のひらに乗せた貝殻だったり、言葉だったり、相手の事は何も知らないままだったけれど、そんな不器用なやさしさがナナリーには嬉しかったのだ。
だからなのか、必然なのか、不思議と海辺で彼を待つことが日課となってしまった。
会いたい、また話したいという気持ちが恋なのかは、まだナナリーにはわからなかったけれど。
ナナリーは胸の前の手をぎゅっと握りしめて、目には見えないけれど肌に感じるその雰囲気を気配を探る。
再び、ナナリーと優しい音で名前で呼ばれたときに、笑顔を見せられるように待っているのだ。
もう一度会えますようにと・・・。
けれど、再びの会えた喜びが一瞬で消えるなんて思っても見なかった。
「ナナリー・・・」
「来ると思ってました」
嬉しさを隠せず笑顔になるナナリーに、ライは揺らぐ気持ちを隠すように視線を背けた。
「ナナリー、今日は大事な話があってここに来た」
「はい・・・?」
雰囲気がいつもど違うことに首を傾げたナナリーは、何かあったのだろうかと不安げな視線を向ける。
これ以上聞いてしまったらいけないような気もしたが、それでも話しかけてくるのは初めの事で、知りたいのもあり結局耳を傾けていは望んでいたことだったのに。
「最後のお別れを伝えようと思って」
「えっ?・・・」
ライの静かな言葉は波の音と風の音に紛れてしまうほどだったが、ナナリーの耳にはちゃんとその言葉は届いていて、驚きを隠せない様子だった。
いつまでもとは思ってはいなかったが、こんなにも早くに別れの時が来てしまうと予想していなかったのだ。
不意に胸の奥が締め付けられるように痛んだが、ナナリーはライの真摯な様子に嘘はないと思い、笑顔を作った。
別れを哀しいものにしたくはなかった故の強がりもそこにはあった。
「・・・どうして、とは聞いてはいけないんですか?」
「・・・すまない」
多くを語ろうとしないのは、何か各仕事があることには気づいていたが、黙るのはけして嘘を言わない彼の優しさなのだとナナリーは知っていた。
やはりライのほうからは何も教えてはくれないのだとナナリーは苦笑した後、そっと口にした。
別れの言葉は簡単だったけれど、いざライが返ってしまった後に、押し寄せるように切ない気持ちが溢れ、涙が夕焼色に染まっていた。
私は、ライの事とが好きだったのだと気づいた瞬間でもあったからだった。
続く
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