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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2012/12/13 (Thu)
更新停滞していた間でも、励みの拍手をぽちぽちとうれしい気持ちになります。
ありがとうございました。

一足早いですが、クリスマスのお話です。

内容
アーニャ×ライでほのぼのラブです。
お話は、続きからになります。

拍手を送る

 

主従恋人・番外編 「二人を結ぶ絆の名前」

 午前11時55分・・・。

 後、五分で針が揃えば特別な日が訪れる。

 クリスマスイブ、それが12月24日に名づけられた日だ。

 室内の中、カチカチと叩く音だけが耳をつく中。
 携帯画面の液晶をぼんやりとした瞳は文字を追うばかりで、小さな明かりに照らされてもアーニャは無表情のままだった。
 クリスマスというイベントに特別思いいれもあるわけはないのだが、どうしようもないくらい心躍るのはいつからだろうとアーニャは思う。

 それは、仲間以上に大切な彼が楽しそうに話していた姿が印象的だったからだろうか。
 それとも、二人きりの時間を共に過ごせる事を密かに楽しみに思っている自分に気づいたからだろうか。

 どちらにしても、部屋の中で一人でいるのは、物足りないと思うのは隣に主がいないせいだろうとアーニャは、目を寂しげに伏せた。


「アーニャ・・・?」


 どこか懐かしさを覚える温厚でよく通る声量に振り向けば、真っ暗な中に光の差す扉の向こうで、銀灰髪が光沢に輝く。
 眩しい者を見るようにアーニャは目を細めた。
 男とも女ともつかない中性的な容姿に天使とも見間違うような神秘的な雰囲気をまとった、確かな存在がまるで探し物を見つけたように優しい銀の目を細めて、そこに立っていた。
 音もなく踏み込んできた足並みに待ちきれずアーニャは携帯電話を閉じる。
 ギシっとベットが鳴った音を耳にしたが、アーニャには気にならなかった。


「ライ」


 強く捕まえてしまえば壊れてしまいそうな華奢な腰にぎゅっと抱きついていたからだ。
 甘え方など知らなかったが、少しずつ誰かの見様見真似で覚えたそれは、
精一杯の愛情表現の一種でもあったけれど、何よりライが喜んでくれるのが嬉しかった。
 ふわりと触れた頭には、子供をあやすかのような優しい手つきが当然のように降りてきて、撫でてくれる。


「先に待っていたのなら、一言連絡入れてないと心配するだろ?」


 柔らかな声と髪を滑る長い指触りも含めて心地よかったのか、アーニャは目を閉じたままぎゅっと手を回す力を強めた。
 
 このままでも十分良かったと思えるくらいの数分の時間が流れたが。
 
 ライの手がまるでじらすように思える柔らかく腕をつかんで距離をとると、二人が見つめあう形となっていた。
 無表情で感情のわかりづらいアーニャの瞳が何かを待っているかのように期待と不安に揺れ、ライを見上げる。
 そっと伸びた腕は、アーニャのこめかみから頬へと撫でるように触れて、唇にわずかに当たった。
 「ライ」と甘い吐息のようにアーニャの唇が形作ると、ライもその瞳に映したまま微笑する。

 カチカチと時計の秒針が刻む音の後、遠くで時計台の鳴り響く音がここまで届いた。
 するりとポケットから取り出された長い布は、突如舞い降りたかのようにライの指で器用に形を変え、アーニャの頭を可愛くリボンで彩る。


「Your presence is often the best present. 」


 真顔で言っておきながらライは思い出したかのように照れ笑いを浮かべて、目を瞬かせるアーニャを見つめた。
 軍の任務と生徒会の雑務と行き交いに忙しいことを知ってはいたものの、いいわけめいた言葉を口にするライが、なんだか可愛らしく見えてアーニャは口元を緩めた。


「Good day is for you.」

「えっ・・・?」

「だから、ライも頂戴?」

 
 

 柔らかなその白い耳元に淡々としかしどこか含むようにしてそっと囁くと、アーニャは、ライの薄い唇を自分の口で閉ざすのだ。

 それ以上、彼の言い訳が聞こえないように。

 自分でもっといっぱいになるように甘く口付けを贈り続けた。

 






                             HAPPY☆END

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