コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★ お気に入り
★2012/01/23 (Mon)
そんな答えにたどりつくはずがない
鏡を見ている分には、大して気にならないものだったが、同じ顔が目の前にいるというのは妙な感覚だった。
しかし今は、奇妙な感覚を含めて苛立ちが大きいのは、恋人であるライにさも当然に手を出しているところだ。
二つ三つ肌蹴た襟元を整えるライに視線を向ければ、覗いた肌にうっすらと赤いあとが残っていることを確認したルルーシュは眉を顰めて、ゼロへと視線を向けた。
室内に嫌な沈黙が広がる中、時計の秒針だけがやけに響く。
向き合ったままのゼロは足を優雅に組んだまま、余裕の笑みを浮かべている。
いや、此方の反応を観察しつつ、出方を待っているといったところか。
それが自分であるなら当然なのだが、それさえも気に障る。
「で、何故お前が此処にいる」
「ふっ、私がゼロだということは認めたんだな」
予め用意された台詞のようにゼロが返すが、ルルーシュは続けていった。
「初めは咲世子の変装だと推測したが、わざわざゼロになってまでライに近づく理由はない。お前に関しては、まだ眉唾物ではあるが、先ほどの行為を含めて俺にも知る必要はあるだろ」
ゼロがゼロだという事実よりも何故ライと一緒にいるのか、恋人の嫉妬としてそちらのほうが気になっているらしいルルーシュに、ゼロは口端をあげる。
「成る程、興味よりも疑問か。恋人が私といることに嫉妬を覚えたというわけか。それとも相手が誰であってもライを独占していたいにせよ。それがなんだと逆に問いたい」
「っ!?」
怒りの形相で立ち上がったルルーシュは、殴りたい心境に駆られたらしく握った拳が震えていた。
そんなルルーシュを見上げながら、ゼロは挑発する。
「冷静さを欠くとは普段の『俺』らしくもない。しかし、感情を取り戻すほどその男が大切な事は目に見ても容易だ。私にも似た感情には覚えがある。今から貴様の知りたい事実を話す前に、その拳はしまえ」
自分ではないが、例え殴ったとしても自分を殴ったような虚しさが残るだけだと、怒りを抑えるように息をついて、ドカッと椅子に腰掛けた。
ライの無表情ながらもどこか心配そうに見つめる眼差しを見て、安心させるようにまた冷静さを取り戻したように、一瞥を向けたルルーシュは、話に耳を傾けるためにゼロへと向いた。
「さて、何から話すとしようか」
組んだ足の上で両手を組むようにして、ゼロはゆっくりと話し始めた。
止まったように感じられた時計の秒針が何かの合図のように、再び動き始めたのだった。
続く
鏡を見ている分には、大して気にならないものだったが、同じ顔が目の前にいるというのは妙な感覚だった。
しかし今は、奇妙な感覚を含めて苛立ちが大きいのは、恋人であるライにさも当然に手を出しているところだ。
二つ三つ肌蹴た襟元を整えるライに視線を向ければ、覗いた肌にうっすらと赤いあとが残っていることを確認したルルーシュは眉を顰めて、ゼロへと視線を向けた。
室内に嫌な沈黙が広がる中、時計の秒針だけがやけに響く。
向き合ったままのゼロは足を優雅に組んだまま、余裕の笑みを浮かべている。
いや、此方の反応を観察しつつ、出方を待っているといったところか。
それが自分であるなら当然なのだが、それさえも気に障る。
「で、何故お前が此処にいる」
「ふっ、私がゼロだということは認めたんだな」
予め用意された台詞のようにゼロが返すが、ルルーシュは続けていった。
「初めは咲世子の変装だと推測したが、わざわざゼロになってまでライに近づく理由はない。お前に関しては、まだ眉唾物ではあるが、先ほどの行為を含めて俺にも知る必要はあるだろ」
ゼロがゼロだという事実よりも何故ライと一緒にいるのか、恋人の嫉妬としてそちらのほうが気になっているらしいルルーシュに、ゼロは口端をあげる。
「成る程、興味よりも疑問か。恋人が私といることに嫉妬を覚えたというわけか。それとも相手が誰であってもライを独占していたいにせよ。それがなんだと逆に問いたい」
「っ!?」
怒りの形相で立ち上がったルルーシュは、殴りたい心境に駆られたらしく握った拳が震えていた。
そんなルルーシュを見上げながら、ゼロは挑発する。
「冷静さを欠くとは普段の『俺』らしくもない。しかし、感情を取り戻すほどその男が大切な事は目に見ても容易だ。私にも似た感情には覚えがある。今から貴様の知りたい事実を話す前に、その拳はしまえ」
自分ではないが、例え殴ったとしても自分を殴ったような虚しさが残るだけだと、怒りを抑えるように息をついて、ドカッと椅子に腰掛けた。
ライの無表情ながらもどこか心配そうに見つめる眼差しを見て、安心させるようにまた冷静さを取り戻したように、一瞥を向けたルルーシュは、話に耳を傾けるためにゼロへと向いた。
「さて、何から話すとしようか」
組んだ足の上で両手を組むようにして、ゼロはゆっくりと話し始めた。
止まったように感じられた時計の秒針が何かの合図のように、再び動き始めたのだった。
続く
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