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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2008/11/19 (Wed)
新婚さんごっこ、について。
BLにしろNLにしても、LC主人公(ライ)は、(私の願望というか、そうあればいいなという勝手な理由によって)
しゅふ役になります

どんなものになるか、少しだけ書いてみました。
お相手は、ミレイで、
ミレイ×ライです。
それでは、お話は続きからになります。
拍手を送る

新婚さんごっこ

 ミレイの宵夜

 


 ガチャリと扉が開く音が聞こえて、ただいまぁ~と声が玄関先から聞こえてきた。
 その音を聞きつけるかのように、パタパタと床を歩くスリッパの音が、廊下の途中でパタリと止んだ。
 

「ミレイさん、お帰り。そんな場所で横になると風邪ひくぞ」


 

「んー、大丈夫、大丈夫」
 

 廊下に半分寝転んだ足先には、靴を脱ぐ途中のまま、起き上がったミレイは、ライを振り返って、ぶんぶん片手を振って見せる。何が大丈夫なのかと問いたくなるのだが、前にもあった経験を踏まえて、何も言わず、ライは傍に膝を付く様にして、
 

「立てるか?」


 

「うん、ちょっと待って」
 

 仕事用に履く靴を脱ごうと手は動いているのだが、どう言うわけかてこずつっている様に、ライはため息をついて、手を貸すとのんきな声が返った。
 ようやく、廊下に両足でたった、ミレイは、
 

「はぁい、ミレイさん、ご帰宅しましたぁ~!」


 

「・・・・」


 

「もう、ノリ悪いわね。ガッッ!!って、言いなさい」
 

 言葉を耳に聞きながら、ライは思った。仕事の付き合いから飲んだにせよ、どれくらい飲めばこうなるのだろうか、お酒に弱いライには、理解しかねたのだが、とりあえず、此処でワーワー騒ぎになる前に、移動することにした。
 

「ミレイさん、とりあえず、場所移ろう。歩けるか?」


 

「なに言ってるの、歩けるわよ。これくらい」
 

 そう言いながら、ふらつきながらも歩こうとするミレイに、倒れないように、後ろから付き添うように歩くライ。 
 思ったとおり、ミレイはふらりとよろめいて、壁にぶつかりそうになったのを、腕で受け止めて、ライは一息つく。
 丁度、肩を抱くような位置になってしまった腕に、ミレイの体重がかかった。
 無意識ながらも、偶然にせよ、安心しているにせよ、そうしてくれた行いはライは、嬉しくなったのか、少し笑うようにして足を進めた。

 

 付いた先は、ベットではなく、LDKで。
 ダイニングキッチンにあるテーブルの椅子を引くようにして、ミレイは腰掛けると、辛いのか、上体を机の上に投げ出すようにして、少し酔いがさめたのか、きっちりとした言葉で、
 

「ああ、もぅ駄目。ライ、悪いんだけど、お水ちょ~だい~」
 

 ねだるような甘えた声に、しょうがないと言うように眉を下げて、ライはキッチンに入って、水の入ったコップを片手に戻ってみれば、その光景に目を細めた。

 ライが見たのは、腕を枕代わりに机の上に預けた体制のままの、寝顔だった。
 いつもはミレイの突っ走るようにその勢いに、押されることも多いライではあったが、それでも、偶に見せる弱さや甘えが可愛く、何より、頼りにされていると思うときは、素直に嬉しくなる。
 このまま寝かせておこうかとも考えたが、それは一瞬で、ミレイの傍によると肩を軽く揺さぶるようにして、声をかけた。
 

 ミレイは、意識のそこで、誰に呼ばれる声を聴いたのだが、水の中に漂うように浮ついた感覚に捕らわれ、意識がなかなか上らない。

 
 持ち上げられた体は、両腕に支えられたまま、寝室のベットへと横たえられた。
 暖かい布団に包まれて、寒さに身をすくんだ体が、少しだけ緩んだ。
 そうして、寝返りをうってほっとしたのも、つかの間。
 額に暖かな肌のぬくもりを感じたが、それは名残惜しむように離れていった。
 それは、まるで、幼い頃に受けた愛情を思い返すようなものだった。
 いや、もっと別の愛情なのかもしれない。

 
「おやすみ、ミレイ」
 

 その声に導かれるように、意識は闇へと溶けていった。

 普段なら、いくら言っても、呼び名にさんと付く声が、優しさではなく、愛情から呼ぶ声で、それは両親でもなく、友人でもなく、大事な人の声だからこその、安心感をより強く与えていたのかもしれない。


                                                        【留め】

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