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別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
触れた視線と指先
「どうかしたのか?」
通りかかったライが、リヴァルの様子が気になって声をかけると、
「ん。ああ、ライ。お前か。いや・・・目がな」
そう言って、振り返った顔を、ライに向けると、
「目がどうした?」
「ははっ、目にゴミが入ったみたいで、痛くてさ。取ろうにもミラーじゃ確認しづらくてな、悪戦してたとこだ」
「ああ・・・そう言うことか。それなら、自分でとるより人に見て取ってもらったほうが早いんじゃないか?。なんなら、手を貸そう」
そう言ってきたライにリヴァルは、眉を下げて、
「えっ、お前が?。いや、一人でも十分だって」
「何故遠慮するんだ。問題が済めばリヴァルも楽だろう?」
「・・・・まぁ、そりゃそうだな。お願いします」
正論を言われて、押し黙ったリヴァルは、ライの指であごの下を持たれ、そのまま上向きにされ、驚いた視線とライの視線が交じ合う。
「なっ、何するんだ?!」
「?。・・・何って、ゴミを取るのだろう?」
「あ、ああ。そうだったな・・・」
何か勘違いで慌ててしまったリヴァルは、顔を背けてしまったリヴァルを正面に向かせて、
「リヴァル。動くと取れない」
ライの真剣な顔がリヴァルを射抜く。それに、声も近い分、息もかかって。訳もなく、リヴァルの頬が赤くなる。
「わりぃ」
「体制がきついなら、バイクにもたれる形でもいいから、取る間、じっとしててくれないか?」
「わかった。んだけどさ、気のせいとは思えないんだけど、顔、近くないか?」
「?。近づかなければ、見えないだろ」
「そう、だよな。ハハ・・・、ハァ、お前はそう言う奴だったな。ああ、わかった。好きにしろ」
ライの触れた指に一瞬、体が震えた以外、リヴァルは動くことなくじっとしたままで、数秒の瞬間、汚れが取れたのか、痛くなくなった目をしばしば瞬かせ、目が合うと、ライが優しく目を細めるのを見て、顔も近いこともあってか、慌てた様子で、リヴァルが言った。
「でさぁ、と、取れたんだろ?。なら、そろそろ」
「ゴミは、だな」
「ッ!?お、おい!、ライ?。此処は外だって分ってるよなぁ?一応人の目があるわけだし、早まるなよ、な?」
「何を言ってるんだ?、すぐ済ませれるから、少しの間じっとしてればいい」
近づくライに後ろで下がるリヴァルだったが、背中に当たるバイクと前から来るライに挟まれた状態のため、逃げ場を失う。
「すぐ済ますって、何を済ますつもりだッ!?。お前はッ!」
「リヴァル、急に暴れると、何も出来なくなる。とにかく落ち着いて、でないと」
抵抗しようと動くリヴァルと押さえつけようとするライの力が反発しあって、
「落ち着けるわけないッ、ん?!」
続く言葉は口に塞がれて、そっと離れたのだが、目を見開いたまま固まった、リヴァルにライが諭すように。
「落ち着いたか?、リヴァル」
そう言われてもさ、返事もなく、ただ、固まった状態でリヴァルの口がハクハクと鯉のように動いて、
「な、な、な」
「リヴァル?」
俯いたリヴァルに顔を覗きこもうとしたのだが、
「なっんで、まぁた、やっちまったぁぁ、いやだぁぁぁぁッッッ!!!!」
リヴァルはライを押しのけるようにして、叫びながら、猛スピードでその場を去っていった。
「リヴァル、また何か勘違いしたようだが、大丈夫だろうか?」
変なところで天然なライには、逃げた理由はわからなかった。
再び、事故により、キスしてしまったのだが、これも事故の様なもので。ライは付いてた虫を取ろうとしただけでそんなつもりではなかったのだが、喚くようにその場から去っていったリヴァルには知る術はなかった。
その後、リヴァルが喚きながら、廊下を走って行った姿を目撃されたとか。
気まずいのもあってか、リヴァルに何故か避けられるライも首を傾げ。そんな二人に、周りも首を傾げる。原因を知るのは、リヴァル、ただ一人だった。
【留め】