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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2008/11/22 (Sat)
ゲームで、アーサーとの接する機会が少ない事を嘆いて、
偽者臭いですが、書いてみました。
アーサー×ライ(LC主人公)です。
お話は続きからになります。
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思い返すのは人の温もり


 
 地面を歩く四つの足は、一部屋の前で立つ人物の傍へとちょこんと座って鳴くと、こちらに振り返ったルルーシュが目線を下げて、


「ん。アーサーか、食事時、ではないな。誰か探しているのか?。お前の主人なら残念だか此処には来ていない」


「にゃあ」


 鳴いたアーサーは返事なのか、どうかもわからない声で、とことこと引き止めるまもなく行ってしまった。
 猫は気まぐれだったなっと、今自分の部屋に寝転んでピザを食っているだろう人物の姿を思い返し、ふっと、口に笑みを刻んで、ルルーシュは室内へと入っていった。

 

 スザクによって、顔なじみとなった、生徒会メンバーは、アーサーの意思もそっちのけで、見かければ、声をかけて来る。
 廊下であった、アーサーの姿にミレイとニーナの二人が気づいて。


「あら、アーサー。これから、散歩?」

 
 足は止まることなく、ミレイの横を素通りしてしまう。
 人なら腹の立つその素振りは、人ではないからこそ、許せるのか、聞こえてなかったとでも思ったのか、仕方の無いことと改めて、それ以上気にしないことにした。

 

「学園内でのんびりとしてる印象がありますけど、今日は急いで何処へ行くのでしょうね?」


 

「どうかしらねぇ~。猫でも忙しい時があるんじゃない」


 

 そんな会話を交えながら、二人は生徒会室へと向かう。

 

 探しても、探しても、アーサーには、あの匂いの人は見当たらない。
 室内を諦めてか、外へと歩いて行った姿をスザクが見つけたのだか、アーサーは知らずそのまま歩いていく。


 アーサーが通った先には、部活に勤しむ水泳部の生徒達がバシャバシャと水の音と人の声が響く、プールを見ることも無く、バイクをいじるリヴァルの近くも通り過ぎて、外からもれるナナリーと咲世子の楽しい声にも牽かれることは無く、歩いて行った中庭で、不意にさわさわっと風が葉を揺らし、ぴたりとアーサーの歩みが止まった。
 耳が何かの音を探すような動作をして、鼻がぴくぴくと小さく動いた。

 とことこと歩いた足よりも、上へと伸ばされた尻尾が目立つ。
 そうして、近づいていったのは、たらりと地面へと下がった大きな手が、ベンチの端から出ていた。
 

 柔らかい何かが手を擦るように触れて、無意識にそれを撫ぜてみる。肌心地のよい感触が指先と手のひらで味わっていると、何処からかごろごろと小さな声が耳に届いた。


「にゃあ」


 声をかけた人物は、寝ぼけた目がうっすらと開いて、ぼやけた視線で映したのは、黒く見覚えのあるアーサーの顔で、何かに笑うように緩んだ口をそのままに、また睡魔へと引き込まれるように瞳をゆっくりと閉じていったのだが。

 ざらりとした生々しい肌の感触が鼻に当たって、ライは目を開いた。

 悪戯の宿った怪しい眼がライの顔を覗きこむようにあり、ライの少しびっくりと開いた瞳が優しく細められていって、アーサーへと手を伸ばし、その毛並を撫でた。

 

「わかった。…起きるよ」


 

「にゃあ」


 
 誰かの気配がするから、寝るのは帰ってからにしようか。っと、誰に言うでもなく呟いた言葉のとおり、こちらへと息を切らして走ってくる人がいた。

 

「ハァ、やっと見つけた。此処に、いたのね。連絡とれなかったから、随分他を探したじゃない」

 

 そう言った赤い髪の少女、カレンは、ベンチにあるその光景に呆れた視線を寄こした。


 

「ところで、何、私が探してる間、アーサーと遊んでから、見つからなかったの」


 

「いや、アーサーは後から来た。それより、僕に何か用事があってきたんだろう?。探していたといったが、緊急のことなのか」

 
 カレンの告げた言葉でライは、立ち上がる気配を感じてか、アーサーはベンチから地面へと降りて、二人を見上げた。向かい合った、二人が何か会話をして、アーサーへとまたなっと別れの言葉を置いて、カレンと共に何処かへ行ってしまった。


 残されたアーサーは、再び、ライのいたベンチへと上がって、手足を折りたたむように丸くなった。
 視界に風景を映し、それは眠りへと誘われるように瞳を閉じた。

 
 外に吹く風は少しだけ冷たかったが、まだ残る、肌を触ったその温もりと、呼ばれた声を思い返すようにか、ごろごろと喉が愛しさを募るように鳴った。


【留め】

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