あの光は幻に過ぎない

R２にライがいたらというパラレルで、序章の続き
ゼロ＋スザク×ライです。
お話は、続きからになります。

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あの光は幻に過ぎない




　ライが走る中、銃声の音と男二人の号呼が響きわたる。


「ゼロ。君を終わらせる」


　仮面を取ったまま唇をゆがめ悔しげなルルーシュと、冷眼に見下げ銃口を突きつけるスザクをライは目にした。


「スザク・・・？」


　一瞬、別人ではないのかとライは思った。
　ライの小さな声と足音を拾って、スザクが振り返る。
その瞳は明るく笑う普段のスザクではなく、どこが暗翳をおった別人の姿に見えた。
　いや、元から、こっちがスザク本来の姿なのかもしれないと同時に思ったが、ライはその光景に眉を顰めるようにして近づいていった。


　僅かに瞳に動揺を見せたスザクが警告を発する間もなく、ライは背後から頭を鈍器な様なもので殴られる衝動を受けて、意識は倒れるとともに遠ざかっていった。


　倒れる寸前、ルルーシュとスザクが振り向いたまま驚いた顔をしていたのに、一体何に対して二人がそんな表情をしているのかもわからずライは目を閉じた。

　それから、ライがどうなったのかスザク達は知る由もない。




続く