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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
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★2008/09/29 (Mon)
ほのぼの、
楽しそうで、いいなぁ、と思います。

ナナリー×ライ(LC主人公)です。
お話は続きからになります。
拍手を送る



共同作業

 手のひらで白い粒の塊を転がしながら三角の形を作っていく中で、ナナリーが口を開いた。


「ライさん。お料理、上手なんですね」


「そうか?」


 今日はピクニックをしてみたいと言ったナナリーの言葉に頷いて、二人でお弁当作りをしていた。
途中まで咲世子もいたのだが、材料を買いに行くっと言って、ライにナナリーを託したようにして、出かけていったのだった。ピクニックは二人きりではなく、咲世子とルルーシュと四人で行われるのだが、ナナリーが手作りのお弁当を持って行きませんか?との提案に、咲世子とライは断ることもなく、こうして台所にいるのだ。
 火と刃物には注意しろっと、ルルーシュからの忠告付きで。


「ハイ。咲世子さんからお話を何回か聞きましたよ」


「咲世子さんが、か。ナナリーにまで広まってたのか」


「ハイ。私も知らないお料理を、存じ上げてるようなので、今度是非ともご指導を願いたいと言っていました」


「(苦笑)記憶の断片に覚えているのを作っているだけだから、人に教えるほどのものじゃないけどな」


「そうでしょうか?色々な方からお話を聞くと、揃っておいしいと言う言葉が返ってきましたよ。ライさんの作るお料理、まだ私は食べたことないので、これから楽しみです」


 そうして、話をしながら、穏やかな空気のまま料理を進めていく。
 ライは、兄と交流が少なくなってきていることに寂しさを語った、ナナリーへ、偶には兄弟水入らずで何処かへ出かけて見ればどうかっとの提案に、喜んだナナリーだったのだが、何処がいいかっと悩んでいたときに、咲世子のピクニックにいかれてみては?っと、言葉に同意していたのだが、どういうわけかライも当たり前のように同行する流れとなってしまったのは、思いがけなかったか、ライにはその言葉は嬉しいものではあった。
 幾つかの料理が出来ていく中で、ナナリーがふと口に零した。


「お兄様、喜んでもらえるでしょうか?」


「そうだな。ナナリーが一生懸命作ったことが、ルルーシュに伝わってるなら喜んでもらえるんじゃないか」


「そうですね」


 ライを仰ぎ見たナナリーの表情は嬉しそうに笑顔になっていた。
それに、ナナリーへと顔を向けたライの瞳は、何かを思うように和らぐ。それは、過去の何かと重ねたようで。
 アレは、小さかった過去の記憶の中で、自分よりも幼い誰かの笑顔が、いつも安堵させれらるくらい与える影響は大きくて、何度それに救われたりしていたのが、いつの日かっとそうした過去の記憶から。
 遠くで誰かの呼びかける声が聞こえて、急に現実に戻った。


「ライさん?」


「!。何かな?」


「どうかしました?さっき声をかけてみたのですけど、返事がなかったので」


「あ、ああ・・・すまない。少し考え事してただけだから、大丈夫だ」


 料理に意識を集中しつつあったライに、ナナリーが呟くように言った。


「それならいいんですけど。ライさんは、やっぱり、お兄様と似ていますね」


 えっ?とナナリーを見たライに、


「雰囲気とか、うまく言えませんが、そう思うんです」


「前も同じ事を話していたね。ルルーシュは、否定してたけど」


「いいえ、きっとお兄様も何処かでそう思っているかもしれませんよ?」


 笑い合って、そうして、弁当作りの間、何故かルルーシュの話となり、噂された人物は自室内で大きなくしゃみをし、C.C.にからかわれていたのであった。


 [留め]
 

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