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別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
歴史にするのには 早すぎる
その予想は見事に当たっているのだが。
『今が絶好のチャンスです。既成事実を作ってライさんとの仲をさらに深く確実なものにしてきてください!』
何かを期待されてる事はわかっていた。
だが、ライは男だ。
普通、既成事実というのは男女の仲で成り立つものではないのかと、意志と無関係に、ライが朱に染めた頬のまま目を伏せ「君となら僕は・・」と脳内でよからぬことを妄想してしまい、思わず顔を赤くしてしまったルルーシュ。
ライは風邪でもひいたのではないかと心配するよう顔を覗きこむ表情と無防備な格好に視線を彷徨わせたままルルーシュは戸惑っていた。
確かに、互いに友人以上の恋愛感情で好きな事は既に確認しているし、その結果恋人同士となったのだか問題にすることもないのだが、妹にそれを応援されるというのも無性に気恥ずかしいものでもあった。
「ルルーシュ、本当に大丈夫なのか? 体調がすぐれないのなら、近くのホテルでも休んで」
「ライ。・・・頼むから今は何も言うな。いや、俺にそれ以上煽らないでくれ!」
「?」
動悸を高鳴らせたまま、ルルーシュはなるべくライを見ないように顔を背けるものの、ライだけはその理由がわからないその天然さできょとんとしているのだった。
その頃、クラブハウス内では、
「先ほど電話がかかっていたみたいですけど、誰からですか?」
車椅子で近寄るナナリーに、かちゃんと受話器を置いて振り返ったのは、笑顔の咲世子だった。
「ルルーシュ様から、今夜遅くなるとのことで」
まだ降り続く外を眺め、一人で食事するのは少し淋しい気がするけれど、ルルーシュにも自分以外の自由な時間を作ってもらいたい気持ちと、傍にいるライならという安心感から、ナナリーは微笑んで言った。
「そうですか・・・。では、今日はお兄様には内緒で、料理に挑戦してみたいのでお願いできますか?」
「はい。では、赤飯にでも挑戦してみましょうか?」
「赤飯?」
「はい。主にめでたい時に食す物なので、今回ルルーシュ様の御帰り際、何か吉報あるやも知れませんので」
「まあ、お兄様に? 一体なんでしょう。楽しみですね」
咲世子は穏やかに頷いて、ナナリーを連れて行くままに二人で仲良くキッチンへと向かうのだった。
終わり