コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2012/01/16 (Mon)
空白に満ちた鼓動
「いいよな~ルルーシュは、俺も年上の女性に追いかけられてみたいよ」
髪が靡くように風を受けながらも、隣で口を尖らせているリヴァルの声は聞こえてくるのに、ルルーシュは皮肉な視線を向ける。
「お前は、好きでもない女に追いかけられたいのか?」
「いんや。まぁ、でも、モテたいって言うのは男なら誰にでもあると思うけどな」
「何故そう思うのか、俺には理解できない」
「ルルーシュは、生まれ変わらない限りはそうだろうな。俺を含めモテない男子生徒の心情なんて一生わからないほうが今はいいかも知れないけど。今日も一つ、貴族の鼻明かしてやってくれよ」
口角を引き上げるようにしてようやく笑みを見せたルルーシュの視線の先に、バベルタワーが映る。
大きく存在感をはなつそれは、ブリタニア人の見方ではタワーという呼び名に相応しいが、日本人でみればあれは一つの牢獄に過ぎないものだった。
それは見れば、言わずもがな。
それは、明日へと繋がる希望とは別に望まれざる道へと突き進むかのように。
地上を照らす太陽の明るさは、全てのものに平等ではあったのだが、そびえ立つバベルタワー内部には、人の作り出す光と影は人種の違いによって、存在していることを表すかのように。楽しげに笑っているのはブリタニア人だけで、彼らの手のひらで働く駒と化したイレブンらにとっては、屈辱と侮蔑と恐れはあるものの、誰一人としてそこに幸せを見出しているものは多くはなかった。
「ちょっと、貴方。此処にきて、よーく顔を見せて御覧なさい」
大半の男は、イレブン同士で身一つで戦わせられ、女達はバニーガールの衣装を着て客の接待と相手をさせられる。
接客でも、ウェイターやバーテンダーなども男の働き手はあるものの、全てイレブンだった。
その中の一人、一様に女性の目を惹きつけるウェイターの男がおり、周りと同じく派手な衣装に身を包んで、それに似合った扇子を仰いでいた貴族の女の一人が、男に誘いをかけてきたのを仕事の為とはいえ、相手をすることになったのは任務断続の為とはいえ、あまり好ましいことではなかった。
がしかし、そうとは顔に出さず、ウェイターの男が了承したことに貴族の女が赤い唇を妖艶に笑みを浮かべても、隣に座っていた女の相手、こちらも貴族だとわかる体格と服装の男に、不愉快にも目をつけられたとしても、銀色の瞳の男は、そうとは知らぬ振りで女に恭しく頭を下げるほかなかった。
続く
「いいよな~ルルーシュは、俺も年上の女性に追いかけられてみたいよ」
髪が靡くように風を受けながらも、隣で口を尖らせているリヴァルの声は聞こえてくるのに、ルルーシュは皮肉な視線を向ける。
「お前は、好きでもない女に追いかけられたいのか?」
「いんや。まぁ、でも、モテたいって言うのは男なら誰にでもあると思うけどな」
「何故そう思うのか、俺には理解できない」
「ルルーシュは、生まれ変わらない限りはそうだろうな。俺を含めモテない男子生徒の心情なんて一生わからないほうが今はいいかも知れないけど。今日も一つ、貴族の鼻明かしてやってくれよ」
口角を引き上げるようにしてようやく笑みを見せたルルーシュの視線の先に、バベルタワーが映る。
大きく存在感をはなつそれは、ブリタニア人の見方ではタワーという呼び名に相応しいが、日本人でみればあれは一つの牢獄に過ぎないものだった。
それは見れば、言わずもがな。
それは、明日へと繋がる希望とは別に望まれざる道へと突き進むかのように。
地上を照らす太陽の明るさは、全てのものに平等ではあったのだが、そびえ立つバベルタワー内部には、人の作り出す光と影は人種の違いによって、存在していることを表すかのように。楽しげに笑っているのはブリタニア人だけで、彼らの手のひらで働く駒と化したイレブンらにとっては、屈辱と侮蔑と恐れはあるものの、誰一人としてそこに幸せを見出しているものは多くはなかった。
「ちょっと、貴方。此処にきて、よーく顔を見せて御覧なさい」
大半の男は、イレブン同士で身一つで戦わせられ、女達はバニーガールの衣装を着て客の接待と相手をさせられる。
接客でも、ウェイターやバーテンダーなども男の働き手はあるものの、全てイレブンだった。
その中の一人、一様に女性の目を惹きつけるウェイターの男がおり、周りと同じく派手な衣装に身を包んで、それに似合った扇子を仰いでいた貴族の女の一人が、男に誘いをかけてきたのを仕事の為とはいえ、相手をすることになったのは任務断続の為とはいえ、あまり好ましいことではなかった。
がしかし、そうとは顔に出さず、ウェイターの男が了承したことに貴族の女が赤い唇を妖艶に笑みを浮かべても、隣に座っていた女の相手、こちらも貴族だとわかる体格と服装の男に、不愉快にも目をつけられたとしても、銀色の瞳の男は、そうとは知らぬ振りで女に恭しく頭を下げるほかなかった。
続く
PR
この記事にコメントする