コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
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★ お気に入り
★2012/01/04 (Wed)
長い月日を経て成すもの
「会議はまだ途中でしょ? 血族の濃い長に近い立場にいる貴方が抜けたら、皆にまた何かいわれるかわからないけど、今は大事なところだから我慢して戻って頂戴」
「話し合いの内容は何も変わらないというのに、今更何を話す必要があるんだ」
「そうね。今はそれだけよ。だけど、私達だってやられるばかりじゃないから、戦うんじゃない」
「戦う? 人間とか?」
「ええ、そうよ。だって此方が黙っていれば何もないといつものように平和に入れると思ったけど、現実祖うはならなかった。どんどん地上にいる連中は私達にまで危害を及ぼし始めた。ねぇ、知ってる? 土地開発で海を埋め立てる計画が進行してるって、海鳥に聞いたのよ。仲間達は勿論、土地まで奪おうとしているのよ。あいつ等は、このまま黙って見過ごすなんて無理だわ」
怒りに拳を握り締めるカレンの表情は険しいもので、皆の心の代弁をしたように見え、地上にいる一人の少女と接点を持ってしまったライは、以前の自分だったらカレンと同意見だったろうかと思いながら、もの哀しい目を伏せた。
「ライには苦しいことかもしれないけど、皆家族を守るために立ち上がらなければいけないの。貴方もそうよ。守りたいものがあるでしょ?。そのためにも私たちのリーダーとして、ライ、貴方に戦って欲しいと私は願ってるわ」
ライの片手を手に取って自分の手を重ねるように握りしめる。
確かに、守りたいものはある。
仲間、友達、家族等の大事な者たちの姿がいくつもライの脳裏を横切った。
その強い意志を宿した瞳に、ライならば大丈夫だと強い信頼と期待感が見え隠れしているように思えて、ライは握られた手に視線を下ろすと静かに口にした。
「君の言うとおり僕にも守りたいものはある。だから信じて待っていてくれないか。助かる方法を僕が必ず見つけ出すから、それまで諦めるなと彼らに伝えて欲しい」
まっすぐに向けられたライの瞳には、何か決意を秘めているようだった。
カレンはマジかでその優しい目を見て、思わず首を縦に振ったのは、ライの瞳に嘘がなかったからだった。
あの少女にもう一度会いに行こう、それでもう終わりにしようとライは青い海に映る太陽に向けて静かに誓いを立てた。
ざあざあと寄せては返す波に車椅子の少女はいた。
今日も待ち望むように口元に笑みを作る。
ずっとずっと広がるばかりの海、夏は海鳥の鳴く熱気をもたらし、冬は突き刺さる冷気に当てられる。
一人でただ風景をぼんやりと実感していただけの海に、よく来るようになったのはいつか。
それは幼い頃に出会った、少年との些細な出会いに過ぎなかったが、きっかけといえばそれにあたり、今では一人でいたいわけでもないのに毎度のごとく足を運ぶようになった。
それは少年に会いたいからであり、自分からは話せても何一つ自分の事を語ろうとしない少年とは海辺で会うしか手段がなかったからである。
幾つかナナリーから尋ねたことはあったものの、彼は答えてくれず、しつこく聞いてしまうともう二度と彼と出会うきっかけを失ってしまいそうなことが恐くて、約束のない待ち合わせ今もこの状態が続いている。
何時来るかもしれない。
いつ会えるとも知れない。
それなのに待つ時間は思うよりも苦痛はなくて、寧ろ楽しみとなっていた。
確かにあったときの喜びのほうが大きかったが、それでも続いてることが何よりも大事なことだったから。
ナナリーは海を眺めたまま、ふと何度目かで少年から会話を返すようになってきた頃の事を思い出す。
続く
長い月日を経て成すもの
「会議はまだ途中でしょ? 血族の濃い長に近い立場にいる貴方が抜けたら、皆にまた何かいわれるかわからないけど、今は大事なところだから我慢して戻って頂戴」
「話し合いの内容は何も変わらないというのに、今更何を話す必要があるんだ」
「そうね。今はそれだけよ。だけど、私達だってやられるばかりじゃないから、戦うんじゃない」
「戦う? 人間とか?」
「ええ、そうよ。だって此方が黙っていれば何もないといつものように平和に入れると思ったけど、現実祖うはならなかった。どんどん地上にいる連中は私達にまで危害を及ぼし始めた。ねぇ、知ってる? 土地開発で海を埋め立てる計画が進行してるって、海鳥に聞いたのよ。仲間達は勿論、土地まで奪おうとしているのよ。あいつ等は、このまま黙って見過ごすなんて無理だわ」
怒りに拳を握り締めるカレンの表情は険しいもので、皆の心の代弁をしたように見え、地上にいる一人の少女と接点を持ってしまったライは、以前の自分だったらカレンと同意見だったろうかと思いながら、もの哀しい目を伏せた。
「ライには苦しいことかもしれないけど、皆家族を守るために立ち上がらなければいけないの。貴方もそうよ。守りたいものがあるでしょ?。そのためにも私たちのリーダーとして、ライ、貴方に戦って欲しいと私は願ってるわ」
ライの片手を手に取って自分の手を重ねるように握りしめる。
確かに、守りたいものはある。
仲間、友達、家族等の大事な者たちの姿がいくつもライの脳裏を横切った。
その強い意志を宿した瞳に、ライならば大丈夫だと強い信頼と期待感が見え隠れしているように思えて、ライは握られた手に視線を下ろすと静かに口にした。
「君の言うとおり僕にも守りたいものはある。だから信じて待っていてくれないか。助かる方法を僕が必ず見つけ出すから、それまで諦めるなと彼らに伝えて欲しい」
まっすぐに向けられたライの瞳には、何か決意を秘めているようだった。
カレンはマジかでその優しい目を見て、思わず首を縦に振ったのは、ライの瞳に嘘がなかったからだった。
あの少女にもう一度会いに行こう、それでもう終わりにしようとライは青い海に映る太陽に向けて静かに誓いを立てた。
ざあざあと寄せては返す波に車椅子の少女はいた。
今日も待ち望むように口元に笑みを作る。
ずっとずっと広がるばかりの海、夏は海鳥の鳴く熱気をもたらし、冬は突き刺さる冷気に当てられる。
一人でただ風景をぼんやりと実感していただけの海に、よく来るようになったのはいつか。
それは幼い頃に出会った、少年との些細な出会いに過ぎなかったが、きっかけといえばそれにあたり、今では一人でいたいわけでもないのに毎度のごとく足を運ぶようになった。
それは少年に会いたいからであり、自分からは話せても何一つ自分の事を語ろうとしない少年とは海辺で会うしか手段がなかったからである。
幾つかナナリーから尋ねたことはあったものの、彼は答えてくれず、しつこく聞いてしまうともう二度と彼と出会うきっかけを失ってしまいそうなことが恐くて、約束のない待ち合わせ今もこの状態が続いている。
何時来るかもしれない。
いつ会えるとも知れない。
それなのに待つ時間は思うよりも苦痛はなくて、寧ろ楽しみとなっていた。
確かにあったときの喜びのほうが大きかったが、それでも続いてることが何よりも大事なことだったから。
ナナリーは海を眺めたまま、ふと何度目かで少年から会話を返すようになってきた頃の事を思い出す。
続く
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