初心のこれから

駄文になりうるかもしれませんが、
LC主人公（ライ）の小説をついに書いてしまいました。
まず、始めに>注意事項として、
キャラの出番が少ないです。
お話も短く何かのモノローグのようでもあります。
あくまで管理人の印象なので、キャラ違うかもしれません。
お話は続きからになります。
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初心のこれから

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゛記憶喪失゛、そう口にする通り名前以外の記憶を彼ははっきりと思い出せないでいた。
どこの誰とも知らない相手に、彼らは、困惑と警戒と戸惑いと興味といったものを含んだ眼差しが彼に向けられる。当たり前だ。
　その当人すらもどこかに困惑や警戒があるのだから、互いに自然と距離が生まれるのは当然だろう。立場を読んだのか、彼が立ち去ろうと決めかけた。

 

　　　　　　けれど・・・様々な気持ちを持ちつつも、彼らは

 

　追い返すどころか招き入れたのだった。あの時から彼にも戸惑いがあったにせよ、今はその不安も皆が暖かく拭い去ってしまうのだから、それは嬉しい反面、逆に心配に思う時もあった。けれど、今残るのは変らず接してくれた事への感謝、という言葉が心に残ったまま彼の中に存在している。この気持ちを大事に覚えていかなければならないと。

 

゛ん？、おいっライ、何やってんだよ、早くこいよ！゛

゛ああっ、今行く・・゛

 

　けれども、彼らの気持ちとは別に戻らなくてもいいと思えてしまう時がある。
　記憶の捜索をしていても、誰かといる時にも、感情的な時でも、時より、思うそれは、諦めた感情ではなかった。

　自らの正体は知らなくても確かに彼らとの間で少しずつ不透明な形が作りかけてあるからかもしれないのだが、いつしかそれがどんな形になったとしても覚えていこうと彼は思った。

 【留め】