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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2008/09/27 (Sat)

お話は続きからになります。

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壊れた力とその行方



 


 生徒会室の扉が、ガチャリと音を立てて開くと、 必然的に生徒会にいた皆の視線が一箇所に集まる。
 入ってきたのは、咲世子だった。
 彼女は深々とお辞儀をして、集った人達の顔を流れるように見渡してから、話し始めた。


「皆様に、残念なお知らせがあってまいりました」


「残念なお知らせ・・・?」


「えっ、何かあったんですか?」


 ルルーシュとスザクが咲世子に尋ねるようにして、言うと


「ハイ。ライ様のことで・・・」


 生徒会のメンツが近くにいた人と顔を合わせる様して、


「ライの身に、何かあったの?」


 近くにあったテーブルに立っていたカレンが、心配げに前のめりになるように尋ねると、その問いに咲世子は首を振った。


「いいえ。ライ様は元気でいらっしゃいます」


 と天然らしい咲世子の答えが返る。


「え?じゃあ、何があるの?」


「そうね。私も聞きたいわね、そのこと」


 シャーリーとミレイの言葉に、うんうんと同意を表すように、リヴァルが首を縦に振った。


「それが・・・どう申し上げればいいのか」


「なんだ?此処では言えない様な話なのか?」


 何か言いよどむようにしている咲世子に、ルルーシュが口をはさむと、


「いえ、そうではありませんが、これを聞いた皆様が困惑してしまったらと思いまして」


 ますます分からない咲世子の発言に、周囲の顔に不安めいたものが広がる。


「聞いてみないことには、何も言えないけど、話してください」


 その言葉に僅かに下げた顔を上げて、咲世子が口を動かした。


「はい・・・、では、お話します。ライ様が、倒れまして」


 その言葉を聞いて幾つかの立ち上がる音がしたが、咲世子は続けて話し出した、


「ちょっとした不注意に起こった出来事なので、私も反応が遅れましたが…」


「それで、ライの容態は?」


「はい、倒れただけなので、特に別状というものには至りませんでした」


 ルルーシュの問いに、答えた咲世子の言葉にまた椅子に腰掛けた音幾つかが聞こえた。
 少しだけ和らいだ空気に、咲世子が、「どうかしましたか?」と聞くと、


「・・いや、それよりも、話の続きを聞かせてくれないか?」


 促すようにルルーシュが咲世子に言うと、わかりましたっといって言葉を続けた。


「ライ様は外傷は特に問題はありませんでしたが、ただ、一つだけ可笑しなところが出てきまして」


「可笑しなところ?」


「それって、どういうこと?」


 ニーナとカレンが揃って尋ねると、一つ間を置いて咲世子が言った。


「ハイ。壊れてしまったようで」


 沈黙がその場に降りた中、一番始めに正気に戻ったスザクが口にした。


「壊れたって、体に外傷は無いのにかい?」


「ハイ。お体には以上はありませんでした」


 天然同士の会話に、少し遅れてルルーシュが聞いてきた。


「待て、咲世子。聞き違いかもしれないが、壊れた、っと言うのは事実なのか?」


「ええ、そのとおりです」


 どういうことだっと困惑気味に片手を頭に当てるようにして、考え込んでしまったルルーシュを置いて、生徒会室内に他のメンバーの疑問の声が飛び交う中が、咲世子が呟くようにして。


「やはり、私の説明を聞くよりも、ご自分の目で確認した方がいいかもしれませんね」


「ライは、今、何処にいるんだい?」


 スザクがいつの間にやら、咲世子の側に来て真剣な顔でそう言うと、


「今は、自室でお休みになっているようですが」


 スザクは咲世子の言葉を途中に「ありがとう」とだけ言って、生徒会室を出て行った。すると、それに続くように、カレンが後についていって、「私も」っと言うように、シャーリーとそれからリヴァルとニーナが後を追う。


「それで、後に残っちゃったけど、ルルーシュ、あなたはどーするの?」


 生徒会室に残ったミレイが椅子に座ったままのルルーシュに聞いてみると、

 


「決まったことを聞かないでください。勿論、気になるものを放置出来ませんよ」


 ミレイはその言葉ににっこりと笑って、


「そうね。私もその考えに同感」


 そう言って二人も生徒会室を後にした。
 誰もいなくなった室内で咲世子は、穏やかに笑みを浮かべながら遠くを見るように口にした。


「ライ様は、お会いした頃とはまた随分と、変られたのですね」


 呟いたその言葉は生徒会室の中で、消えていくようにして無くなった。


【続】

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