コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2011/07/14 (Thu)
My being me ぐるぐると同じことばかり
カラカラと回る羽根の音は、空中を高く舞い上がる。
しかし、キラキラと眩しい太陽にまでは遠く及ばず、重力にしたがって地面へと降りていった。
進む道に、見慣れないものを見つけて足を止めたライは、小さなその手で拾い上げると、砂利を踏みだす足音が近づいてきた。
「ライ!」
息を切らせて駆け寄ってきたのは、神社の息子に相応しい和服に身を包んだスザクと、その後を追いかけてナナリーが見えた。
「これは、君のか?」
ぜぇぜぇっと息を整えつつあるスザクに、ライは目の前に拾ったそれを差し出す。
「おう、ありがとう。って、ライ、お前も暇ならこれからどうだ?」
ニカッと笑うスザクはこんな風に、やや強引でやんちゃなところはあるものの、根は優しく情に深いことを知っているせいか、大して腹立つこともなくライは、幼い顔に似合わぬ涼しげな表情で口にした。
「二人で、何をしていたんだ」
「えっ、ああ、これだよ。これ」
そうして目の前に見せたのは、先ほどライが拾い上げたものだった。
ナナリーも遅れて到着するものの、ライはそれが何かわからず不思議に目を瞬かせる様子を見て、スザクは本当に知らないんだなと得意そうに笑う。
「竹蜻蛉だよ。こーやって手の間に挟んで回して飛ばすってだけの、日本の遊び道具だ」
話しながら、手の中にこするようにして回すと、風を追いかけるかのように竹蜻蛉は再び目の前で舞い上がり、ライもそれを追うように顔をあげた。
「なぁ、他にも色々あるんだ。これから見せてやるから来いよ」
「・・・強引だな」
少し呆れたように呟いたライには気にせず、その白い手をとってスザクは歩き始めようとしたところ、ナナリーが口を挟む。
「あ、ずるい! スザク。ライと手を繋いで」
「ずるいって、ナナリーも一緒に繋げばいいじゃないか」
「・・・っ!」
車椅子を動かすのに手一杯で手を伸ばすことも出来ず、意地悪だと頬を膨らませて上目遣いで睨むナナリーに、スザクは楽しげに笑っていた。
それは、ライを独占していることと、なにより少し元気のなかったナナリーの久しぶりのいつもの表情が面白かっただけに出ていたのかもしれない。
続く
My being me ぐるぐると同じことばかり
カラカラと回る羽根の音は、空中を高く舞い上がる。
しかし、キラキラと眩しい太陽にまでは遠く及ばず、重力にしたがって地面へと降りていった。
進む道に、見慣れないものを見つけて足を止めたライは、小さなその手で拾い上げると、砂利を踏みだす足音が近づいてきた。
「ライ!」
息を切らせて駆け寄ってきたのは、神社の息子に相応しい和服に身を包んだスザクと、その後を追いかけてナナリーが見えた。
「これは、君のか?」
ぜぇぜぇっと息を整えつつあるスザクに、ライは目の前に拾ったそれを差し出す。
「おう、ありがとう。って、ライ、お前も暇ならこれからどうだ?」
ニカッと笑うスザクはこんな風に、やや強引でやんちゃなところはあるものの、根は優しく情に深いことを知っているせいか、大して腹立つこともなくライは、幼い顔に似合わぬ涼しげな表情で口にした。
「二人で、何をしていたんだ」
「えっ、ああ、これだよ。これ」
そうして目の前に見せたのは、先ほどライが拾い上げたものだった。
ナナリーも遅れて到着するものの、ライはそれが何かわからず不思議に目を瞬かせる様子を見て、スザクは本当に知らないんだなと得意そうに笑う。
「竹蜻蛉だよ。こーやって手の間に挟んで回して飛ばすってだけの、日本の遊び道具だ」
話しながら、手の中にこするようにして回すと、風を追いかけるかのように竹蜻蛉は再び目の前で舞い上がり、ライもそれを追うように顔をあげた。
「なぁ、他にも色々あるんだ。これから見せてやるから来いよ」
「・・・強引だな」
少し呆れたように呟いたライには気にせず、その白い手をとってスザクは歩き始めようとしたところ、ナナリーが口を挟む。
「あ、ずるい! スザク。ライと手を繋いで」
「ずるいって、ナナリーも一緒に繋げばいいじゃないか」
「・・・っ!」
車椅子を動かすのに手一杯で手を伸ばすことも出来ず、意地悪だと頬を膨らませて上目遣いで睨むナナリーに、スザクは楽しげに笑っていた。
それは、ライを独占していることと、なにより少し元気のなかったナナリーの久しぶりのいつもの表情が面白かっただけに出ていたのかもしれない。
続く
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