断る理由は先程捨ててきました

お久しぶりのにょたライのもしも、黒の騎士団にいたら？番外編
カレン×ライ（女体化）です。
お話は、続きからになります。

Girls　Dream of bubble・番外編_{断る理由は先程捨ててきました}


手をひっばるようにしてひたすら前に進む跳ねた軽やかな赤髪の少女、カレンが黒の騎士団の衣装のまま、輝くほどの綺麗な髪の少女ライを基地へと連れて行った。


「カレン、僕は」


　不安を読み取ったようにカレンが、振り返りながら、


「大丈夫。あなたの事はまずちゃんとゼロに報告して、前のとおり此処に出入りすることを許可できるよう私からも押してあげるから心配しないで」

「・・・・」


　こんな姿となっても、受け入れてもらえるのだろうか、というよりも、信じられることなのかと


「お、カレンじゃねぇか。今日は早い、なぁ」


　カレンが来たことに気づいた玉城が、いつもの様子で声をかけるのだが、カレンの後ろに見知らぬ綺麗な子を目にして、呆けたように凝視していた。
　歩くのに流れるようにラインを描いて揺れる髪と、白い肌に見える薄い桃色に色づいた口元と、月を映したような銀の瞳に、魅入られ、玉城は二人が横を通り過ぎる様を、ただ口を開いたまま見送った。


「まだ在庫はあったわよね。あ、あった。はい。ライ、まず、こっちに着替えて」


　基地内にある物置となった部屋のダンボールの中を手探りに探し出した、カレンは、ライにたたむ様にしてあった黒の騎士団(女性用)の服をそう言って手渡す。服とそれを持ったカレンを交互に見て、受け取るのを躊躇っているライに、押し付けるように服を持たせた。


「前のものでは、やはり駄目なのか？」

「その身でもう知ってるはずよ？　前のままだと、違和感とか着心地とかに問題があるって。だから、今の貴方にはこの服が丁度いいと思うわよ」　

「これも、ある意味試練だな」

「ふふっ、着替えたら呼んで。それまで、ゼロと話が出来るよう頼んでおくから」


　そう言って、空き部屋へと移ったカレンは部屋を後にして、ライ一人残る。
　手に持った黒の騎士団の服を広げてみるようにベットの上において、天井を見上げたライは、決断したように着替え始める為に服を脱ぎにかかった。
　その頃、カレンはゼロのいる司令室へと足を向けていると、カレンに気づいた玉城が慌てたようにしてカレンに詰め寄った。



続く