コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2011/12/19 (Mon)
踏み込めない、踏み込んでいい?
見上げると、ぼやけて浮かび上がるが確かに存在する空を見る。
いや、実際空なのではなく、水面に映る太陽なのだ。
それはわかっている。
けれど、本当の太陽を見るには、好奇心は大いにあったとしても、そこには恐れを知らない勇気も必要不可欠だった。
そう生まれてきたから、何度も何度も教えられたのは、海から出た世界は危険だということ。
何が危険なのか幼少の頃はわからなかったが、自分とは違う生物達が陸という別の国の中で支配し、陸にいる他の生き物でも飽き足らず、此方の世界の息根のまでも手を伸ばし捕食するからだと、だから近寄ってはならない。
特に、人間には・・・。
尾ひれがあり自由に海中を行き来できる自分達とは違い、彼らは長時間海で呼吸できないと聞いているから、深い場所にいれば安全だと何度も聞いた。
けれど、近づくなという言葉だけでは、膨らむ好奇心を縛りつくことはできず、濃い青から透明な青の空へと顔を見せるようにして、陸を見た。
夢でも見ているようだった。
遠くからでも岩や緑など見たことはあるのはありつつも、自分達と暮らす世界とは違った風景が広がって、ライは見開いた瞳を輝かせた。
あの先に何があるのだろう。
もっと近づいてみてみたい。
そんな欲求に駆られてゆっくりと近づいた。
はじめに触れた岩の感触は暖かく不思議な感触だったが、それよりももっと先を見たいと思ったが、キラキラと光る砂浜にどうやって上がればいいのかわからず、ライは困惑したまま溜息を吐いた。
「誰かいるのですか?」
海からではなく陸のほうから、それもライのいる岩の向こう側から聞こえてきた少女の声に、警戒心に身を強張らせる。
正体を見たわけではなかったけれど、直感的にこれが人間なのだと理解したのだ。
見つかれば捕食される。
そう教えられてきたライは、一刻も早くこの場を立ち去ろうとする本能と、変に騒いで捕まってはお仕舞いだと冷静に回る理性との合間に挟まれながら、ライは小さく一呼吸した。
背後に意志を集中しつつ窺いながら、思考は見つからずに逃げ出す方法を必死に考えていた。
近づいてくる足音は、確かにこちらに向かっていた。
どんな姿なのか、どれくらいの速さでくるのか得体の知れない恐怖に冷や汗を浮かべたものの、声をかけるという事は話せる言葉を持っているから、伝わるかどうかは置いておいて、少なからず話すくらいはできるとライは頷いた。
「それ以上こちらに近寄るな」
「やっぱり、人がいたのですね。何処にいるのですか」
話が通じたことに驚きを隠せぬまま、意外と穏やかな声に少し安堵しつつも、ライは話しながらもゆっくりと岩場を離れた。
「居場所は教えられないが、君に危害を与える存在ではない事は断言できる」
どんな言葉が相手の感に触れ襲い掛かるのかわからず、敵意のない事を伝えたライは真剣だったが、ナナリーはくすっと笑いをこぼした。
「初対面でそんなことを言われたのは初めてです。でも、私かくれんぼは得意なので、声だけでも貴方の居場所は特定できましたよ」
どくんっとライの心臓が跳ねた。
気づかれたとしたら、捕まる前に一刻も早く逃げるべきなのではと、頭の中で警告音が鳴り響く。
動揺するライとは裏腹に、ゆっくりと近づいてきたナナリーは岩場から顔をのぞかせた。
続?
踏み込めない、踏み込んでいい?
見上げると、ぼやけて浮かび上がるが確かに存在する空を見る。
いや、実際空なのではなく、水面に映る太陽なのだ。
それはわかっている。
けれど、本当の太陽を見るには、好奇心は大いにあったとしても、そこには恐れを知らない勇気も必要不可欠だった。
そう生まれてきたから、何度も何度も教えられたのは、海から出た世界は危険だということ。
何が危険なのか幼少の頃はわからなかったが、自分とは違う生物達が陸という別の国の中で支配し、陸にいる他の生き物でも飽き足らず、此方の世界の息根のまでも手を伸ばし捕食するからだと、だから近寄ってはならない。
特に、人間には・・・。
尾ひれがあり自由に海中を行き来できる自分達とは違い、彼らは長時間海で呼吸できないと聞いているから、深い場所にいれば安全だと何度も聞いた。
けれど、近づくなという言葉だけでは、膨らむ好奇心を縛りつくことはできず、濃い青から透明な青の空へと顔を見せるようにして、陸を見た。
夢でも見ているようだった。
遠くからでも岩や緑など見たことはあるのはありつつも、自分達と暮らす世界とは違った風景が広がって、ライは見開いた瞳を輝かせた。
あの先に何があるのだろう。
もっと近づいてみてみたい。
そんな欲求に駆られてゆっくりと近づいた。
はじめに触れた岩の感触は暖かく不思議な感触だったが、それよりももっと先を見たいと思ったが、キラキラと光る砂浜にどうやって上がればいいのかわからず、ライは困惑したまま溜息を吐いた。
「誰かいるのですか?」
海からではなく陸のほうから、それもライのいる岩の向こう側から聞こえてきた少女の声に、警戒心に身を強張らせる。
正体を見たわけではなかったけれど、直感的にこれが人間なのだと理解したのだ。
見つかれば捕食される。
そう教えられてきたライは、一刻も早くこの場を立ち去ろうとする本能と、変に騒いで捕まってはお仕舞いだと冷静に回る理性との合間に挟まれながら、ライは小さく一呼吸した。
背後に意志を集中しつつ窺いながら、思考は見つからずに逃げ出す方法を必死に考えていた。
近づいてくる足音は、確かにこちらに向かっていた。
どんな姿なのか、どれくらいの速さでくるのか得体の知れない恐怖に冷や汗を浮かべたものの、声をかけるという事は話せる言葉を持っているから、伝わるかどうかは置いておいて、少なからず話すくらいはできるとライは頷いた。
「それ以上こちらに近寄るな」
「やっぱり、人がいたのですね。何処にいるのですか」
話が通じたことに驚きを隠せぬまま、意外と穏やかな声に少し安堵しつつも、ライは話しながらもゆっくりと岩場を離れた。
「居場所は教えられないが、君に危害を与える存在ではない事は断言できる」
どんな言葉が相手の感に触れ襲い掛かるのかわからず、敵意のない事を伝えたライは真剣だったが、ナナリーはくすっと笑いをこぼした。
「初対面でそんなことを言われたのは初めてです。でも、私かくれんぼは得意なので、声だけでも貴方の居場所は特定できましたよ」
どくんっとライの心臓が跳ねた。
気づかれたとしたら、捕まる前に一刻も早く逃げるべきなのではと、頭の中で警告音が鳴り響く。
動揺するライとは裏腹に、ゆっくりと近づいてきたナナリーは岩場から顔をのぞかせた。
続?
PR
この記事にコメントする