コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
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★ お気に入り
★2010/03/22 (Mon)
四日め、今日は離れ離れの二人 後篇
例を挙げて、ライの身辺にいる男を洗い直してみようか。
まずは、悪友であるリヴァル、間違いなく強敵にならないから除外。
次は、ジノ、ナイトフレームの操縦はさることながら人の領域に分け隔てなく接してくる姿勢は目に余る。特に、癖というべき行いには注意が必要だが、ライを通してみると相手としては悪くはない。
ロロのほうは、ライに懐いているのは明白だが俺を気にしてかあまり行動に出ない面でも見れば、使いようはあるが、年下というだけで、早くも結論付けてしまうのは少々危険だな。
部類で言えば、要注意というところか。
次は、オレンジ・・・いや、ゴットバルトか。一度オレンジ事件で警戒をもたれているのは知っているが、赴任されたばかりの新米教師にライを落すほどの余裕は感じられない故、こちらも除外対象。
残るは、異様に仲のいいと生徒会内でも話に出る、スザクか。
スザクなら、ナナリーも良く知ることだ。
女性の浮いた話も出ないスザクが、それには理由が振ると疑われても問題はないはずだろう。
スザクとの一夜の過ちで、人知れぬ関係を結んでしまった故に、ナナリーとこれからも付き合う自信をなくしているとはどうだろう。
――― ルルーシュの想像 男の場合
静かになったロッカールームにて、突然落ちた照明に、着替え中のライが顔をあげるのだが、忍び寄る影が近づいて、
『ライ・・・』
『スザク? っ!、何をするんだ!』
半場脱ぎかけのライをベンチの上に倒すようにして、服の裾から入り込んだ手が肌をすべり、
『うん。訓練をね。今から二人でしようかと思って』
『何を言って、スザクっ、やめ』
巧みな動きと手の冷たさに身体を跳ね上がらせたライは、目尻りに生理的な涙を浮かべて身じろぐが押さえつけられているのだが、無力にもがいてるようにしか見えなく。
やがて、顔を背けたライの表情に誘われたスザクが、その涙に口付けるように顔を近づけて、
――― ルルーシュの想像・強制終了
一人称が、俺になるだけで激情になるスザクのことだ。そうなる可能性も考えられる。
少なからず、スザクもライに好意があることに俺は感づいていたが、
(そうなった時、お前の記憶ごと灰にしてくれる)
想像だけで、俺の中で怒りがふつふつと浮かび上がり無意識に拳を震わせていた。
テーブルに叩きつけた拳に力が入り、その反動でティーカップが倒れてしまっていた。
「お兄様?」
「! ああ、すまない」
音に我に返った俺は、倒れたティーカップを元に戻すと、駆けつけた咲世子が手早くこぼれた紅茶の水溜りとテーブルから滴り落ちた水滴をふき取っていく。 そうして、新しいティーカップが用意され、再び入れなおされた紅茶を注ぐ間に、何処からともなく入り込んだ羽音が俺の耳にも届いた。
「虫ですね」
顔をあげた俺達だったが、先に口を開いたのは咲世子だった。
先ほどの怪しげに見えた行動の理由を見つけた俺は、
「ああ、さっきもその虫を追い払おうとして」
「そうだったんですか。突然叩いたので、今日の紅茶が口に合わなかったのかと思ったのですが、見当違いでしたね」
「次からは気をつけるよ」
一呼吸置くようにして、目を瞑った俺は、ナナリーへと向けて、
「ナナリー、妹であるお前の前でこんな話を持ち出すのは兄として口にしづらいが、話というのは、ライの事なんだが」
「ライさんが、どうしたんですか?」
先ほど浮かんだ想像の話ではなく、ライで考えられる要因で、ライは過去の記憶のないせいで偶に昔の事を思い出し、その膨大な情報や感情に耐えられず混乱して、本人の意思とは無関係な行動や発言をとることがあるっと、ナナリーにわかりやすい形で話した。
「ライさんが? 私は一度もそんな話を聞いたことがありませんでしたけど、お兄様は知っていたんですね」
「あ、ああ」
「・・・・」
「ライの事だ。何か考えがあって、お前に話していないのだろう」
「私にも秘密にするほどに悩んでいるのでしょうか」
「いや、お前に心配かけさせぬようにと」
「私が心配しないように?」
ん、何か話の矛先が可笑しいな。しかし、
(ライを庇ってどうする。ナナリーにいかにライが最悪な男だと思わせ思い改めされる作戦だっただろ)
(ルルーシュ様は、ナナリー様に別れを告げられ傷心なさっているライ様に、ご自分こそがふさわしいと思わせたいのですね)
(・・・・)
咲世子の介入はこの際、流しておくことにして、ナナリーには不本意だが、世の中に男は数多くいる。
俺が認めた中で、ライを越える人間に出会ったことはないが、確かに、兄妹としてライに目をつけたところは、さすが俺の妹と評価に値するが。
ライは受け入れるには早すぎる。
聞こえない音量で考えをまとめるように独り言を漏らす俺を他所に、ナナリーと咲世子が会話を交わしていた。
「今日のお兄様、様子が可笑しいですけど、何かあったんでしょうか?」
「ナナリー様の兄としても色々複雑なものがあるのでしょう」
「兄としてということは」
「はい。始終八苦、ライ様のことだと思います」
咲世子が生温かい瞳を向けてくるのが気になるが、ナナリーが俺の気持ちを感づいてる訳ではないから此処で否定する必要はない.
ライバルとなるのは容易にしても、それでギクシャクするようになっては元もこうもない。
俺の心情を知る由もなく、微笑んだナナリーは、
「ライさんが帰ってくるまでの辛抱ですね。お兄様」
「そうだな」
俺が悩んでいるのは、お前の愛する男のことなのだと、それを知ったらどんな反応を返すのか。
(ナナリー、今日はお前に免じて引いてやるが、諦めたわけではないぞ)
一度目を瞑るようにして咲世子が口にした。
「口でおっしゃればライ様にも届くかと」
「黙れ」
心で交わされた話を知らないナナリーは、疑問符を浮かべていたが、俺はそのことについてはそれ以上何も言わずティーカップの取っ手に指をかける。
どちらにしても、俺はまだ向けられるこの笑顔を壊す言葉が、喉の奥で引っかかったまま、口をつけた紅茶に出かけた言葉と一緒に流し込んでいった。
[留め]
例を挙げて、ライの身辺にいる男を洗い直してみようか。
まずは、悪友であるリヴァル、間違いなく強敵にならないから除外。
次は、ジノ、ナイトフレームの操縦はさることながら人の領域に分け隔てなく接してくる姿勢は目に余る。特に、癖というべき行いには注意が必要だが、ライを通してみると相手としては悪くはない。
ロロのほうは、ライに懐いているのは明白だが俺を気にしてかあまり行動に出ない面でも見れば、使いようはあるが、年下というだけで、早くも結論付けてしまうのは少々危険だな。
部類で言えば、要注意というところか。
次は、オレンジ・・・いや、ゴットバルトか。一度オレンジ事件で警戒をもたれているのは知っているが、赴任されたばかりの新米教師にライを落すほどの余裕は感じられない故、こちらも除外対象。
残るは、異様に仲のいいと生徒会内でも話に出る、スザクか。
スザクなら、ナナリーも良く知ることだ。
女性の浮いた話も出ないスザクが、それには理由が振ると疑われても問題はないはずだろう。
スザクとの一夜の過ちで、人知れぬ関係を結んでしまった故に、ナナリーとこれからも付き合う自信をなくしているとはどうだろう。
――― ルルーシュの想像 男の場合
静かになったロッカールームにて、突然落ちた照明に、着替え中のライが顔をあげるのだが、忍び寄る影が近づいて、
『ライ・・・』
『スザク? っ!、何をするんだ!』
半場脱ぎかけのライをベンチの上に倒すようにして、服の裾から入り込んだ手が肌をすべり、
『うん。訓練をね。今から二人でしようかと思って』
『何を言って、スザクっ、やめ』
巧みな動きと手の冷たさに身体を跳ね上がらせたライは、目尻りに生理的な涙を浮かべて身じろぐが押さえつけられているのだが、無力にもがいてるようにしか見えなく。
やがて、顔を背けたライの表情に誘われたスザクが、その涙に口付けるように顔を近づけて、
――― ルルーシュの想像・強制終了
一人称が、俺になるだけで激情になるスザクのことだ。そうなる可能性も考えられる。
少なからず、スザクもライに好意があることに俺は感づいていたが、
(そうなった時、お前の記憶ごと灰にしてくれる)
想像だけで、俺の中で怒りがふつふつと浮かび上がり無意識に拳を震わせていた。
テーブルに叩きつけた拳に力が入り、その反動でティーカップが倒れてしまっていた。
「お兄様?」
「! ああ、すまない」
音に我に返った俺は、倒れたティーカップを元に戻すと、駆けつけた咲世子が手早くこぼれた紅茶の水溜りとテーブルから滴り落ちた水滴をふき取っていく。 そうして、新しいティーカップが用意され、再び入れなおされた紅茶を注ぐ間に、何処からともなく入り込んだ羽音が俺の耳にも届いた。
「虫ですね」
顔をあげた俺達だったが、先に口を開いたのは咲世子だった。
先ほどの怪しげに見えた行動の理由を見つけた俺は、
「ああ、さっきもその虫を追い払おうとして」
「そうだったんですか。突然叩いたので、今日の紅茶が口に合わなかったのかと思ったのですが、見当違いでしたね」
「次からは気をつけるよ」
一呼吸置くようにして、目を瞑った俺は、ナナリーへと向けて、
「ナナリー、妹であるお前の前でこんな話を持ち出すのは兄として口にしづらいが、話というのは、ライの事なんだが」
「ライさんが、どうしたんですか?」
先ほど浮かんだ想像の話ではなく、ライで考えられる要因で、ライは過去の記憶のないせいで偶に昔の事を思い出し、その膨大な情報や感情に耐えられず混乱して、本人の意思とは無関係な行動や発言をとることがあるっと、ナナリーにわかりやすい形で話した。
「ライさんが? 私は一度もそんな話を聞いたことがありませんでしたけど、お兄様は知っていたんですね」
「あ、ああ」
「・・・・」
「ライの事だ。何か考えがあって、お前に話していないのだろう」
「私にも秘密にするほどに悩んでいるのでしょうか」
「いや、お前に心配かけさせぬようにと」
「私が心配しないように?」
ん、何か話の矛先が可笑しいな。しかし、
(ライを庇ってどうする。ナナリーにいかにライが最悪な男だと思わせ思い改めされる作戦だっただろ)
(ルルーシュ様は、ナナリー様に別れを告げられ傷心なさっているライ様に、ご自分こそがふさわしいと思わせたいのですね)
(・・・・)
咲世子の介入はこの際、流しておくことにして、ナナリーには不本意だが、世の中に男は数多くいる。
俺が認めた中で、ライを越える人間に出会ったことはないが、確かに、兄妹としてライに目をつけたところは、さすが俺の妹と評価に値するが。
ライは受け入れるには早すぎる。
聞こえない音量で考えをまとめるように独り言を漏らす俺を他所に、ナナリーと咲世子が会話を交わしていた。
「今日のお兄様、様子が可笑しいですけど、何かあったんでしょうか?」
「ナナリー様の兄としても色々複雑なものがあるのでしょう」
「兄としてということは」
「はい。始終八苦、ライ様のことだと思います」
咲世子が生温かい瞳を向けてくるのが気になるが、ナナリーが俺の気持ちを感づいてる訳ではないから此処で否定する必要はない.
ライバルとなるのは容易にしても、それでギクシャクするようになっては元もこうもない。
俺の心情を知る由もなく、微笑んだナナリーは、
「ライさんが帰ってくるまでの辛抱ですね。お兄様」
「そうだな」
俺が悩んでいるのは、お前の愛する男のことなのだと、それを知ったらどんな反応を返すのか。
(ナナリー、今日はお前に免じて引いてやるが、諦めたわけではないぞ)
一度目を瞑るようにして咲世子が口にした。
「口でおっしゃればライ様にも届くかと」
「黙れ」
心で交わされた話を知らないナナリーは、疑問符を浮かべていたが、俺はそのことについてはそれ以上何も言わずティーカップの取っ手に指をかける。
どちらにしても、俺はまだ向けられるこの笑顔を壊す言葉が、喉の奥で引っかかったまま、口をつけた紅茶に出かけた言葉と一緒に流し込んでいった。
[留め]
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