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別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
自覚のない幸運
目覚ましを鳴る前に目覚めたライは、瞬くようにして意識をベットの上で覚醒させる。カーテンの隙間から覗く光で朝であることを知って、ベットから横へと降ろすように床に脚をつけると、窓のほうへと向かい大きくカーテンを開いた。
眩しさに目を細めるようにして、窓を開くと、外の音と風が室内へ入り込み、カーテンを揺らす。
洗面所へといってから、ベットのある部屋に戻ると、出した制服を手に取る。男子生徒の服はライの部屋の中にあるものの、ミレイさんとの約束もあるため、仕方なく女性との制服へと着替え始めた。
上着はすんなりと腕を通しても、短いスカートには、抵抗を覚えつつも着替え終えると、上着の中へと入り込んだままの柔らかな長い髪を後ろ手から髪の後ろへとまわして、払うように退けると、広がった髪が一本一本輝きを帯びて翻る。
長い髪は洗うのにも手入れにも、不便で、せめて、髪だけでも前のままにしようと鋏を手にした時、偶然にもそれを見つかってしまい、鋏は没収され、しまいには、自分の髪であるのに、何故かシャーリーとミレイ、他にもいたが特に女性陣らがこぞって、せっかくの綺麗な髪を切るなっと髪を切ることに猛反対され、それでも押し通しても良かったのだが、その時の彼女らの表情は真に迫るくらい真剣で逆らうことに恐ろしさを覚え、髪もそのままとなっていた。
時折、ライが後ろに一つに結ぶか、生徒会の女の子達から髪を遊ばれる以外に、髪形を変えることはなかった。
半場無理やり覚えさせられた肌のケアも化粧の仕方も、怠ると鋭く指摘を受ける為、事務的に行ってるのだが、最近それに慣れてきている事に、ライは溜息をつきたくなる。
スカートのせめてもの抵抗へと、肌の露出を少なくする為、白のサイハイソックスをベットに腰掛けるようにして、脚に履いてる途中、コンコンと扉をたたく音を耳にした。
「はい」
「俺、リヴァルだけど、話があってきたんだけどさ、今いいか?」
「ああ、鍵はかかってないから、入れ」
扉越しにわかったと言う返事とともに、扉を開けたリヴァルは、朝からこやかな笑みを浮かべて部屋に入ってきたのだが、視線はあるものを捕らえその場で固まる。
歩みの止まったリヴァルに、不思議に思い顔を上げたライは、声をかける。
「ん、どうした?」
「え、あ、えっと、あのさ」
「何かあってきたのだろう? ミレイさんから何か託でも貰ってきたのか?」
ライはそう言いながらも、一つを履き終え、もう一つのサイハイソックスへと手をとり、その透き通る白い脚をその中へと滑り込ませるようにしていく。
なんだかいけないところでも見てしまったように、リヴァルは、視線は彷徨わせながらも、どうしても目がいってしまうことに頬を赤く染めて、
「いや、また次の機会にするよ。その・・・・お邪魔しました!」
最後のほうは扉を閉ざす隙にいうようにして、その場を去っていた。
逃げるように遠ざかる足音を聞いて、履き終えた両足を床で揃えるようにして、ライは眉を顰め、不可解だというように首をかしげて呟いた。
「どうしたんだ、突然。・・・変な奴だな」
女となっても、天然なところは変わっておらず、女となったからこそ、注意すべきことを男だったライには、まだ理解しているはずもなかった。
リヴァルが悪いわけでなく立ち去る必要もなかったのだが、それだけ刺激が強すぎたのだろう。誰が悪いのかとしたら、やはり天然で無自覚なライの方だった。
【リヴァル篇・終り】