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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2009/05/06 (Wed)
票入れにあった。新婚さんごっこ。
ついに、C.C.で挑戦、難しかった。しかも、何故かお風呂。
C.C.×ライです。
続きからになります。

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宣告された負け等知った事か



 水音聞こえる、時折こぼれたお湯がタイルの上にはじけて、水溜りを作って、排水溝へと流れていく。
 そう広くはない湯船に、二人はいた。

 白い泡を細い両手に掬い取ったのは、女性の手は、C.C.で口元近くまで運ばれ、息をつくと、泡が息に吹かれてふわりと、宙を舞う。
 その泡の向こう側にいたライの、表情を確認して、C.C.が口を開いた。


「いつまで、そう不機嫌にしているんだ。お前は」

「そうじゃない。ただ、君は少し強引なところがあるから戸惑っているだけだ」

「前にも話しただろう。そういう意志があるなら、服は着ないと。…それと安心しろ。単なる気まぐれだ。まぁ、またあるとは過度な期待はしないことだな」

「誰も期待なんて…」

「ないと言い切るのか?」

「…聞くまでもないことだ。それに、こちらも心持ち構えが必要な時がある」

「ふーん? それは近い距離だからか、それとも、同姓相手だったのなら、気兼ねしないのか。例えば、ルルーシュやスザクといった連中なら、どうだ?」


 C.C.の言葉の意図がわからず、ライは、眉を顰めて、


「何故、そこに、彼らが出てくるんだ?」

「お前の反応を見ている」

「僕の反応?」

「では、確認を取ろう。お前は、私の、一体何になる」


 こうした確認が、幾度とされたことはなかったが、お前のではなく、私のと言ってしまえるところが、C.C.の強みか、ライの惚れた弱みか、どちらが咲きか。
 敢えて自らの意思でそれを自覚させようとしているのか、見守るように感情の読めない瞳が細まっただけでしか、ライには見えず、


「将来を誓い合ったパートナー、だったか」

「当然だ。だから、こうして、今を共に共有していたとしても、不思議ではあるまい」


 目を細めるそれは、笑みを深めた笑いで、目があったそれに、ライも見返す。
 前にもまして、我がままになってる気もしないでもないと、ライは、思ったが、決定権は既に、C.C.の側にあるらしく、何か言いたそうな口をため息へと変えた。


「共有か、そうだな」


 ぽたりと水滴が、湯船に落ち、波紋となって、広がった。熱の名残に、湯気が立ち上って、二人を包みこむ。
 ライの言葉が感傷するように、呟くほどの声に、C.C.が問いかける。


「お前は、後悔をしているのか」


 先ほどの強気の態度はそこにはなく、表情は普段どおりながら、言葉は、憂いを込めたものに聞こえた。


「後悔か、何気ない日常で、あの日改めて誓い、二人で道を望んだ事に対して、後悔はない。だが、今夫婦として暮らしているのが、時折誰かの夢の続きなのではないかと思えてしまって、目が覚めたら、何もなかった頃に戻るのではないかと、不安になっただけだ」

「不安、それが本当なら、夢かどうか、確認する術はないこともないぞ」


 不意に、水をかく音ともに、波紋が伝わった。
 C.C.が動く事に、出て行くとばかり思っていたのだが、思いの外C.C.の顔が近づいたことで、そうではないと知るのだが、後ろに逃げるまもなく、ちょうど、覆いかぶさる体制となった。
 慣れてしまったせいか、前のように動揺するところは少なくなったが、それでも、揺らいだライの瞳は正直だった。


「どうするんだ?」


 唇が触れたのはかすれるほど、短い間で、薄く開いて瞳で、お互いを見るようにして、少し離れた距離でいる。


「現実だったか」

「現実?、それは、わかっててはいるが。C.C.何も此処までっ」

「私は、教えてやっているだけだ、触れられてもなお、お前は現実ではないと思えるか」 


 湯船から引き上げられた手が、ライの頬に触れ、素肌をなぞる様に、頬から顎、顎から、首、首から、肩から胸へと、移動していく。
 

「そういうわけじゃないが、何で、うっ」

「お前と、こうして私といる時間を、夢であったとしたらなどと、よく言えたものだな」

「っ、C.C.!」


 足が足掻こうとするか、C.C.が肌の触れる距離にいるため、思いとどまって、それでも、直視しないよう顔をそむけても、その白い喉が露わになって、そこを狙われる羽目になる事は学習済みで、それでも出来ず、近距離で、情けないことに、ライは潤んだ瞳のまま睨みつけるように見やるしかなく、息も乱れた。
 それを見ていた、C.C.の目が猫の目のように、細まる。ようやく、離れて、向かい合った先ほどの位置まで、C.C.が下がった。
 微かに熱をもて余して、ライは息をつく。


「現状を理解できたか」

「ああ、君を怒らせてしまったのなら、すまないと」

「謝りたいのなら、あの言葉は、もう私の前で口にするな」


 C.C.としては、否定されているようで、不快に思ったのだろう。 いや、安易に出てきてしまった言葉に、少なからず、傷ついたのかもしれない。
 顔を背けた瞳も同様で、その表情から何も読み取れなかったけれど、ライよりも長く時を過ごしている彼女が、ふとした瞬間に外見と似合う年相応の反応が、可笑しかった。
 ライのこぼれた笑い声に気づいて、C.C.の顔が向き直る。


「何が可笑しい?」

「いや、先ほど、夢ではないかと不安に思っていた」

 
 またそれかと、眉を顰めたC.C.へと、ライは、続けた。


「君との契約も目で見ているもの触れているものの全ては、いつかは解けてなくなるのは確かで、君という存在も僕という存在も、この世界では、不透明だからだ。だが、今この場で、こうして再度芽生えだ思いも確かだ。それに、君という存在は、僕には必要なんだと、わかったから笑ったんだ」


 可笑しかったのは、面白い反応だからではなく、目に見えた姿が愛しそうに映ったからで、ライの瞳を優しくかたどって、それを見たC.C.は驚いた瞳をいつもの笑みよりも、だいぶ和らいだものへと変わって、


「では、せいぜい見捨てられないようにすることだな」

「C.C.、どうして君は」

「勘違いするな。・・・お前の主導権は、一人が持っていればいいだけの話だろう」


 好きであるということを、覚えておくのは、一人で十分だった。だからこそ、C.C.はそれを譲ろうとはしない。
 愛してるとは、時代を流れて生きてきたC.C.には、はかなすぎる為に、使わないけれど、こうした言葉のやり取りや、行動で伝えていくしかなかった。
 けれど、魔女が捕らえてるのか、捕らわれているのか、当人のみ知る事実であった。


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