コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
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----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2009/04/30 (Thu)
ジノおもちゃ週間 二日目
ガチャリと扉を開けて、顔を覗かすと、生徒会室へとやってきたジノは、お目当ての人物を見つけたのはいいが、一人ではないことに、少なからず、気を落としたのは一瞬、にこりといつもどおりの陽気な笑顔を浮かべ、ライへと、声をかける。
「ああ、やっぱり、此処か。ライ先輩」
「ん、ああ、ジノか」
ライの近くにいる、ルルーシュに一瞥されたが、何も言われなかった。
「俺にも出来る事があるなら、言ってくださいよ。手伝いますよ」
「ああ、だが」
「日頃世話になってる分、手ならいくらでも、貸りてください。それに、人数は多いほうが、はかどるだろう」
断られる前に、やや、強引にそう言ってしまうと、押しに弱いらしく、ライは、ため息を僅かにつくようにして、書類の束を、ジノへと、手渡す。
「…わかったよ。この、書類の束を、そこにある、ホッチキスで、留めてくれ。何枚か、同じものがあるから、間違えないようにな」
「了解」
作業するのに、場所選ぶつもりはなかったが、気持ちの表れか、ライの隣で、まとめたそれぞれの書類を言われたとおり、ホッチキスで留めていきながら、話しかける。
「ここでの、用事は、他にもまだあるのか?」
あの綺麗な瞳が自分へとようやく向けられ、ジノは人懐っこい笑顔を向ける。だが、女の子に対して、通用しても、ライには、何の効果もないのか、書類のほうへと視線を戻してしまった。
「いや、これが、終わったら、職員に届けて、それから」
「届けた後は・・・?」
「それで今日のところは終わりだが」
「なるほど。因みに、放課後の予定は?」
「何が言いたいんだ。ジノ」
ライは、作業を止めたまま、訝しげに顔だけを向けると、ジノは、これを幸いと思って誘いをかける。
「放課後、予定がないのなら、少し付き合ってほしいところがあるんだ。まだ、俺も、町の中を出歩いたことがなくて、案内を頼めないか」
「それなら、僕よりも、適任者がいると思うが」
ライとて、あまり詳しい方ではなく、もっともな意見なのだが、ここで諦めるという気持ちにはならないジノだった。
「いや、ライの知っている範囲でいいんだよ。じゃないと俺には意味がない」
「どういうことだ?」
問いかけきたライに、ジノがニッと口だけ笑みに変えて、口を開くよりも早く、ルルーシュが、ライを呼びかけたことに、止められてしまう。
「ライ、先ほど目を通した。この書類について、お前にも確認しておきたいことがあるんだが、少しいいか」
「ああ、何処だ」
ルルーシュへのそばへと近寄ったライが、隣から覗き込むようにして、書類に目を通す。ルルーシュが、指でなぞるように、ミスを教えると頷くようにして、ライは、ルルーシュから書類を受け取って、それに目を通す。
その間、ルルーシュの瞳が、牽制するようにして、ジノへと向けられ、わざと邪魔をされたということを知ったが、ライは気づいていない。
ルルーシュとジノが見えない火花を飛ばしてる中、ライがルルーシュへと顔を向けたことに、火花が止まる。
「これは、会長に確認してみたほうがよさそうだな」
「今から、頼めるか」
「ああ」
「会長なら、さっき、食堂で見かけたから。すぐに向かえば、追いつくだろう」
「わかった」
書類を手にした、ライは、ジノが呼び止めるよりも早く、生徒会室を出て行った。 残されたのは、ジノとルルーシュの二人だけで、ジノが思わず、ため息をこぼすと、
「牽制、ですか?」
「何のことだ」
一回視線が向けられただけで、書類に戻ったルルーシュに、
「さっき、俺が言いかける前に、声かけたでしょう?」
「お前が、ライに対して、興味を覚えていることは、知っている。だか、それに口出しすることは何もない」
「では、あれは、わざとではないと」
「俺は、あれは、通常のやり取りだ。そこに私情を挟んだ覚えはない。だが、ライを記憶喪失という曖昧な故こちらで預かっている上では、ライに干渉しなくてはならない時もある。いわば、保護者としての役割がな」
「それだけとは思えませんが」
「そう思うなら、そう思えばいい」
向けられた紫紺の瞳がジノを捉えると、僅かに何かを含むようにして、目を細めた。その視線が、ライへと興味を示し始めたジノへの、警告のようで、ジノは、その瞳を受け取って、口の両端を引き上げる。
「俺だけではないということですか?」
「さぁな。だが、ライが、ここでは、大事な存在だとされてるのは、お前の目にも見えるだろう」
記憶喪失者として、生徒会長たちに拾われ、保護されてることは、知ってる。それでも、人をあまり頼る様子のないライを、あそこまでして、打ち解けるようにしたのは、生徒会にいるそれぞれの行いと言葉なのだろうけど、遅れ出たジノが、入ることはなかなか難しいことは承知でも、それでも、ライへと、好奇心以上の感情が芽生え始めてるジノには、なんら障害とは思えなかった。
「ええ、だからこそ、俺も大事にしたいんですよ」
「フッ、ライは、そんなに軽い男ではない。俺であっても、時間がかかったことだ」
「長期戦か。重々承知してますけどね」
「それを浅墓に、他人には見せない方が、身のためだ。ライ当人の知らぬところで、あいつを好いている奴は他にもいる」
「そうですね。俺はその一人と会いましたけど、あいにくそれで、引き下がる気は毛頭ないですよ」
「ほぅ」
妙な、ギスギスした雰囲気を作りながら、作業を進めていくと、何も知らないライが戻ってきた。ルルーシュは、さっきギスギスした空気が嘘のように、ライを迎える。
「結果は、どうだった」
「ああ、確認を取ったら、やはり入力ミスだそうだ。後で、会長も確認したいといっていたから、書類は此処に置いておいたままで言いそうだ。早く気づけてよかったと言っていたな」
「そうか、ご苦労。ライの働きがよかったのだな」
「いや。あれは僕ではなく、ルルーシュのおかげだ。本来なら、ルルーシュが受けるべき言葉であるから、僕ではない」
「お前は気づいていないんだな。生徒会でいい手本として力添えになっているのを、誰だか知っているか。ライの知らないところで、皆、褒めてるんだぞ。俺ではなく、今日くらい、お前が貰っても、かわりはない」
「そんなことは」
「ないと言えるか。その言葉、リヴァルが聞いたら、怒るどころの話じゃないな。だが、現に実績もある。賛辞なら今日の一言でも足りないくらいにな」
「・・・・」
ライの僅かに瞳を開くようにして、照れた横顔と柔らかく細めるルルーシュの瞳が、二人の間にいい雰囲気が生まれようとしていることに居ても立ってもてられず、近づいてきたジノが、ルルーシュから逸らせるように声をかける。
「こっちも終わりましたよ。ライ先輩」
「ああ」
ジノから、書類を受け取って、確認を済ませると、
「ありがとう。後は、生徒会の仕事だ。せっかくの休み時間にはまだ時間はあるのだから、此処ではなく、もっと他にゆっくりできる場所に移ったほうがいい」
「いえ、俺は場所よりも、そこに意味があることが重要なんですよ。それよりも、さっきほど俺のの質問の答え、まだ聞いてないんですか」
「…さっきのあれか。僕が案内となると、場所が限られるが、それでもいいのか?」
「それを含めた上で、頼んでるんですけどね」
にっこりとジノが笑うと、瞳の奥をうかがうようにして、ライが見上げるようにして。
「わかった。今日の放課後というのには案内できる時間が少ない、また日を改めると言うことでいいか。休日になると思うが」
「休日ですか。勿論」
二人きりであるなら、それで十分と心の奥で付け加え、ライの言葉を嬉しそうに、ジノが笑みを深めると、ルルーシュの視線が鋭く刺さったが、今のジノには、痛くも痒くもないものだった。
「では、案内、頼みますね。ライ先輩」
「あ、ああ」
今度は、すんなりと両手を掴んで、ライの胸の位置まで上げて、握りこむ。
両手をとられ、握手するように、両手を上下に振るジノの様子に呆気に取られながらも、視線は困惑し掴まれたままの両手を見る。
考えるように顎に片手を当て、思案したルルーシュには、その時のジノは気づけなかった。
[続]
お題配布元:TV
ガチャリと扉を開けて、顔を覗かすと、生徒会室へとやってきたジノは、お目当ての人物を見つけたのはいいが、一人ではないことに、少なからず、気を落としたのは一瞬、にこりといつもどおりの陽気な笑顔を浮かべ、ライへと、声をかける。
「ああ、やっぱり、此処か。ライ先輩」
「ん、ああ、ジノか」
ライの近くにいる、ルルーシュに一瞥されたが、何も言われなかった。
「俺にも出来る事があるなら、言ってくださいよ。手伝いますよ」
「ああ、だが」
「日頃世話になってる分、手ならいくらでも、貸りてください。それに、人数は多いほうが、はかどるだろう」
断られる前に、やや、強引にそう言ってしまうと、押しに弱いらしく、ライは、ため息を僅かにつくようにして、書類の束を、ジノへと、手渡す。
「…わかったよ。この、書類の束を、そこにある、ホッチキスで、留めてくれ。何枚か、同じものがあるから、間違えないようにな」
「了解」
作業するのに、場所選ぶつもりはなかったが、気持ちの表れか、ライの隣で、まとめたそれぞれの書類を言われたとおり、ホッチキスで留めていきながら、話しかける。
「ここでの、用事は、他にもまだあるのか?」
あの綺麗な瞳が自分へとようやく向けられ、ジノは人懐っこい笑顔を向ける。だが、女の子に対して、通用しても、ライには、何の効果もないのか、書類のほうへと視線を戻してしまった。
「いや、これが、終わったら、職員に届けて、それから」
「届けた後は・・・?」
「それで今日のところは終わりだが」
「なるほど。因みに、放課後の予定は?」
「何が言いたいんだ。ジノ」
ライは、作業を止めたまま、訝しげに顔だけを向けると、ジノは、これを幸いと思って誘いをかける。
「放課後、予定がないのなら、少し付き合ってほしいところがあるんだ。まだ、俺も、町の中を出歩いたことがなくて、案内を頼めないか」
「それなら、僕よりも、適任者がいると思うが」
ライとて、あまり詳しい方ではなく、もっともな意見なのだが、ここで諦めるという気持ちにはならないジノだった。
「いや、ライの知っている範囲でいいんだよ。じゃないと俺には意味がない」
「どういうことだ?」
問いかけきたライに、ジノがニッと口だけ笑みに変えて、口を開くよりも早く、ルルーシュが、ライを呼びかけたことに、止められてしまう。
「ライ、先ほど目を通した。この書類について、お前にも確認しておきたいことがあるんだが、少しいいか」
「ああ、何処だ」
ルルーシュへのそばへと近寄ったライが、隣から覗き込むようにして、書類に目を通す。ルルーシュが、指でなぞるように、ミスを教えると頷くようにして、ライは、ルルーシュから書類を受け取って、それに目を通す。
その間、ルルーシュの瞳が、牽制するようにして、ジノへと向けられ、わざと邪魔をされたということを知ったが、ライは気づいていない。
ルルーシュとジノが見えない火花を飛ばしてる中、ライがルルーシュへと顔を向けたことに、火花が止まる。
「これは、会長に確認してみたほうがよさそうだな」
「今から、頼めるか」
「ああ」
「会長なら、さっき、食堂で見かけたから。すぐに向かえば、追いつくだろう」
「わかった」
書類を手にした、ライは、ジノが呼び止めるよりも早く、生徒会室を出て行った。 残されたのは、ジノとルルーシュの二人だけで、ジノが思わず、ため息をこぼすと、
「牽制、ですか?」
「何のことだ」
一回視線が向けられただけで、書類に戻ったルルーシュに、
「さっき、俺が言いかける前に、声かけたでしょう?」
「お前が、ライに対して、興味を覚えていることは、知っている。だか、それに口出しすることは何もない」
「では、あれは、わざとではないと」
「俺は、あれは、通常のやり取りだ。そこに私情を挟んだ覚えはない。だが、ライを記憶喪失という曖昧な故こちらで預かっている上では、ライに干渉しなくてはならない時もある。いわば、保護者としての役割がな」
「それだけとは思えませんが」
「そう思うなら、そう思えばいい」
向けられた紫紺の瞳がジノを捉えると、僅かに何かを含むようにして、目を細めた。その視線が、ライへと興味を示し始めたジノへの、警告のようで、ジノは、その瞳を受け取って、口の両端を引き上げる。
「俺だけではないということですか?」
「さぁな。だが、ライが、ここでは、大事な存在だとされてるのは、お前の目にも見えるだろう」
記憶喪失者として、生徒会長たちに拾われ、保護されてることは、知ってる。それでも、人をあまり頼る様子のないライを、あそこまでして、打ち解けるようにしたのは、生徒会にいるそれぞれの行いと言葉なのだろうけど、遅れ出たジノが、入ることはなかなか難しいことは承知でも、それでも、ライへと、好奇心以上の感情が芽生え始めてるジノには、なんら障害とは思えなかった。
「ええ、だからこそ、俺も大事にしたいんですよ」
「フッ、ライは、そんなに軽い男ではない。俺であっても、時間がかかったことだ」
「長期戦か。重々承知してますけどね」
「それを浅墓に、他人には見せない方が、身のためだ。ライ当人の知らぬところで、あいつを好いている奴は他にもいる」
「そうですね。俺はその一人と会いましたけど、あいにくそれで、引き下がる気は毛頭ないですよ」
「ほぅ」
妙な、ギスギスした雰囲気を作りながら、作業を進めていくと、何も知らないライが戻ってきた。ルルーシュは、さっきギスギスした空気が嘘のように、ライを迎える。
「結果は、どうだった」
「ああ、確認を取ったら、やはり入力ミスだそうだ。後で、会長も確認したいといっていたから、書類は此処に置いておいたままで言いそうだ。早く気づけてよかったと言っていたな」
「そうか、ご苦労。ライの働きがよかったのだな」
「いや。あれは僕ではなく、ルルーシュのおかげだ。本来なら、ルルーシュが受けるべき言葉であるから、僕ではない」
「お前は気づいていないんだな。生徒会でいい手本として力添えになっているのを、誰だか知っているか。ライの知らないところで、皆、褒めてるんだぞ。俺ではなく、今日くらい、お前が貰っても、かわりはない」
「そんなことは」
「ないと言えるか。その言葉、リヴァルが聞いたら、怒るどころの話じゃないな。だが、現に実績もある。賛辞なら今日の一言でも足りないくらいにな」
「・・・・」
ライの僅かに瞳を開くようにして、照れた横顔と柔らかく細めるルルーシュの瞳が、二人の間にいい雰囲気が生まれようとしていることに居ても立ってもてられず、近づいてきたジノが、ルルーシュから逸らせるように声をかける。
「こっちも終わりましたよ。ライ先輩」
「ああ」
ジノから、書類を受け取って、確認を済ませると、
「ありがとう。後は、生徒会の仕事だ。せっかくの休み時間にはまだ時間はあるのだから、此処ではなく、もっと他にゆっくりできる場所に移ったほうがいい」
「いえ、俺は場所よりも、そこに意味があることが重要なんですよ。それよりも、さっきほど俺のの質問の答え、まだ聞いてないんですか」
「…さっきのあれか。僕が案内となると、場所が限られるが、それでもいいのか?」
「それを含めた上で、頼んでるんですけどね」
にっこりとジノが笑うと、瞳の奥をうかがうようにして、ライが見上げるようにして。
「わかった。今日の放課後というのには案内できる時間が少ない、また日を改めると言うことでいいか。休日になると思うが」
「休日ですか。勿論」
二人きりであるなら、それで十分と心の奥で付け加え、ライの言葉を嬉しそうに、ジノが笑みを深めると、ルルーシュの視線が鋭く刺さったが、今のジノには、痛くも痒くもないものだった。
「では、案内、頼みますね。ライ先輩」
「あ、ああ」
今度は、すんなりと両手を掴んで、ライの胸の位置まで上げて、握りこむ。
両手をとられ、握手するように、両手を上下に振るジノの様子に呆気に取られながらも、視線は困惑し掴まれたままの両手を見る。
考えるように顎に片手を当て、思案したルルーシュには、その時のジノは気づけなかった。
[続]
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