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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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★2009/04/18 (Sat)
ライ女体化話、お話は続きからになります。
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Girls Dream of bubble・Ⅲ 消去された真実


 部屋を訪れた時、ペットに寝そべるように、寛いだ格好のC.C.は驚いたように、目を見開いて、部屋に来たライを迎えた。
 

「お前は…」







 カーテンも閉め切った室内で、女二人の話し声だけが聞こえる。片方は、ペットの上で、ぬいぐるみであるチーズ君を抱くようにして座って、もう一人は、ベットの端に腰かけるように、座っていた。
 ライから、話を聞くうちに、事態を理解したC.C.は、口を開く。


「なるほど。・・・それで、私のところに来たというわけか」

「ああ、何か知っていることがあったら、話してほしい」

「そうだな」


 顔を埋めるように顎を乗せると、見事に抱えたチーズ君人形の頭がへこんで、崩れるのだが、そんなことも気にすることもなく、C.C.が目を伏せるようにして、いつもの調子で話を進める。


「ギアスの力は、多大な影響力がある事は、お前も知っているだろう。それ故、身体にも何らかの影響が出ることも」

「そんなことがあるのか」


 ギアスの事は、ライよりも、詳しいC.C.に聞いてみたかった情報であるにしても、C.C.の口から、その言葉が出ると、おおよそ推測していても、驚くもので、ライの声に反応するかのように、C.C.が横目に視線だけを向ける。


「ある、とは一言も言っていない。ギアスの力は、一度話したと思うが、契約によって、人それぞれ異なるギアスの力はもつが、それは、一つだ。それに、その影響によって、体質が変わるなんて話は聞いたことがない。お前もその影響で、受けたとは思ってもいないだろう。それで、お前の身に変ったことは他にもあるのか?」

「性別は全く真逆になってしまったとはいえ、僕の中身、性格に変ったところはない。僕の知る限りではそうだ。ただ、身体の変化によって、体力や運動に何らかの変化があるとは、試していないので、何とも言えないんだが」

「なるほどな。では、お前が知らぬ間に、何らかの禁忌に触れた、ということはないのか」

「それは、何かの呪いということか?」

「知らん。ただの、憶測だ。私が知るのは、ギアスの力だ。お前の知りえぬことを、私が知るはずもない。だが、一つ言えることは、ギアスの力の影響で、性別が変化するということはまずない」

「そうか…」


 C.C.であれば、何か知る手がかりでも、見つかるという期待が少しはあったのだろう。若干沈んだライを一瞥して、スザクが言う、難しい顔で、考え始めたライに、それを見ることもなくC.C.が声をかける。


「ところでいいのか?」

「?。何がだ」

 
 思考を不意に現実に戻して、C.C.へとライが、振り返ってみた。


「お前がだ。此処は、ルルーシュの部屋だ。それはお前も知っているだろう」

「ああ、だから、君とこうして、対話しているだろう」


 性格は変わっていないというのは、本当のようだっと、C.C.が小さく笑うようにして、


「まだ、気付かないのか。愚か者め」

「どういうことだ?」

「私は、此処では、いないのも当然の存在だ。今は夜だ。ルルーシュの部屋に、それも、今は女となったお前が、此処から出ていくのを誰かに見られたらどうなる。他人事に敏感な奴は、あらぬ誤解をするかもしれんな」

「……」

「そういったことまで、頭が回らなかったのか。注意散漫だな」

「確かに、君の言う通りだ。今の現状しか、見ていなかったのは、認める。だから、僕も考えて」

「では、これからどうするつもりだ」


 何か笑いを含めたようにして、言うC.C.に、眉を顰めていると、静かな足音で新たな訪問者がその場に入ってきた。


「ニャー」

「アーサー」

「…猫を理由に使うつもりか」

「そうじゃない。誰が妙な誤解をしたとしても、それは表面上だ。ルルーシュの迷惑になるつもりはないが、僕がそれを防ぐことは容易ではない。もっとも、強く否定した方が、噂の種は大きくなりそうだから、避けるべきだろう」

「つまらん。さっさと、行け。私は、疲れた」


 パタンっと、乾いた音を立てて、C.C.はベットに横になった。勿論、チーズ君を道連れにして。


「そうだ。今度、人の部屋を訪れるときは、手土産くらいは持ってこい。そうしたら、また、話を聞いてやろう」

「はぁ、それは、またピザを要求しているのか」

「当然だ。ピザ以外の何をもってくる」


 少し考えるように、視線を横に向けて、ライは、意外な言葉を口にした。


「…面白い話、とか」

「おまえに、そんな芸当があるのか。知らなかったな」

「……その時は、考えておく」


 そうして、再び、起き上がったC.C.は、扉の方へと顔を向ける。


「考える間もないみたいだぞ。どうやら話している間に、部屋の主が帰ったようだ」


 近づいてきた足音は耳にしていた、ライも、それが誰といわずにわかる。
 扉が開いて、入ってきた言葉と同じく、部屋に入ったのは、ルルーシュだった。


「…C.C.!。何故先に、っ!?。…ライ、来ていたのか」


 自分の部屋にC.C.以外の女性がいることに気づいて、一瞬驚いたが、それがライだと頭で理解して、ルルーシュの表情が落ち着いたものに変わる。


「ああ、どうしてもC.C.と話してみたいことがあって、こんな夜に、部屋にお邪魔してしまった。すまない」

「いや、それはいい。で、話というのは何だ」

「女同士だ。話すことも限られる」

「C.C.?」


 ライをはさむようにして、ルルーシュとC.C.の会話がなされる。


「俺にも隠す秘密ということか」

「ああ、男ならそうだ。だが、お前なら、話してみるのも、面白そうだ」

「何を言っている」

「二人で話したのは、恋の話だと言ったら、ルルーシュ、お前はどうする」

「っ!?」

 
 同じように、驚いたライが、口を開こうとすると、それを制するように、C.C.の眇めた目が向けられたのが、一瞬だったが、ライは、黙認した。
 ライに抱えられたアーサーが、腕の中で見上げるようにして、鳴くと、ライの視線が向けられた。どこか困ったように。
 C.C.はライとの会話の内容を言うつもりがないのか、それとも、ライから、話をしろということなのか、先ほどの事に関して、何も触れようとしない。


「どうした。動揺でもしたか?」

「いや、少し驚いただけだ」


 明らかな動揺は目で見えても、ライにそれ以上見せることが出来ないのか、虚勢を張るルルーシュに、これ以上の反応を期待しても無駄と取ったC.C.は、


「…まぁ、今のは冗談だ。私に話があって、ライは此処にいる。それだけだ。お前の心配するようなことは、何もない」

「・・・・」


 見上げた眼を細めたC.C.はどこか楽しげで、それを目にしたルルーシュの眉間が刻まれる。
 二人の間にいたライが、その状況に、呆れたようにして無言で、立ち上がって、ルルーシュの横を抜ける。腕から抜け出したアーサーも後に続く。
 サラサラと流れる綺麗な髪色を目で追って、ルルーシュが扉に手をかけたライを振り返る。


「ライ、話はもういいのか」

「ああ、あまり長居するのも気が引ける。それに、聞ける事も聞けたから、それで十分だ」

「そうか」


 部屋まで送ろうかと出そうになった言葉を、C.C.を意識してか、そこまでするのもライに気を遣わすとでも思ったのか、ルルーシュは口にこそ出さなかった。


「C.C.、先程の話だが、少しだけ参考になったありがとう、それじゃあ、二人ともおやすみ」

「ああ、おやすみ…」


 口元をわずかに緩ませて言った、ルルーシュの言葉を合図に、扉が閉まると、扉を背にして、ふっとライは、息をこぼす。
 二人の部屋から、会話が始められることを盗み聞く事もせず、そのまま廊下へと足を一歩踏み出した。
 結局、ギアスではなくても、少しは情報を得られたそれだけが、今日の収穫だった。
 C.C.の言った、言葉も頭の隅に置いておいて、もう一度、一からこうなった原因を調べようと改めるようにして、とりあえず自分の部屋へと続く廊下をライは、歩いて行くと、その姿を、追いかけたのはアーサーで、並ぶようにして、部屋へとついて行くのだった。

続く

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