コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2010/04/26 (Mon)
アドリブオンリィ
天の声『昔々の物語。イレブン、じゃなかった、日本と呼ばれた地で、一つの小さな村の一組の老夫婦が暮らしている古びた一軒家から物語は始められるのであった』
「ちょっと、リヴァル、台本通りに進めるのはいいけど、もっといい表現でふくらませなさいよ」
お髭をつけたお爺さん役のミレイが天井へと仰いで抗議していた。
天の声『と言われましても、例えばどんな風に?』
ミレイ「そうねー。それははるか昔に起こった嘘みたいな話。何ともない平穏な村にちょっとした事件が起こった。それに巻き込まれたのは、仕事はきっちりこなす綺麗なミレイさんと、そんなお爺さんに献身的にも可愛らしい二ーナの老夫婦。幸せに暮らしていたある日想像しえない者と遭遇する。この先二人に待っていた運命とは、とか言い方はいろいろあるじゃない」
天の声『会長・・・あまり調子に乗りすぎると後でルルーシュに何言われるか』
ミレイ「そんなの放っておきなさいよ。要は、今、この場の状況をいかに楽しめるかじゃない」
微笑んだミレイの傍に、おずおずとお婆さんに扮したニーナが、声をかける。
「ミレイちゃん、もうお話が始まってるのに、そんな誰もいないところに話しかけてもミレイちゃんが怪しがられるだけだよ。次に行こう」
ミレイ「…確かにも言い合っても進まないし、こうなったら、とことん楽しんでやる」
ニーナ「そうだね、出番があるうちに」
ミレイ「二ーナ、あなた偶に痛いところをつつくわね」
ニーナ「えっ、そうかな?」
天の声『俺の存在無視かよ(泣)でも、話し進んでるから今更とめるわけには行かないし、とほほ)平穏な時の流れは此処ではいつもの事、ミレイ…お爺さんは山に入り竹の子狩りへと』
ミレイ「町へ出稼ぎに行きました、に変更!」
天の声『えっと、町へ出稼ぎにへと行きました。そして、家で一人となった二ーナ、お婆さんは、川に』
ニーナ「あ、そうだ。その前にやりたいことがあるんだった」
天の声『って、二人とも好き勝手に!』
リヴァルのことはお構い無しに二人は話を進めていく。
ミレイ「あら、二ーナ、何かやってたの?内職」
ニーナ「え?えっと、うん。昨日手つかずでおいた仕事があったのを、思い出して」
ミレイ「へー、どんなの?」
ニーナ「ええっと、でも」
ミレイ「大丈夫。二人だけなんだし、私だけの秘密にしてあげるから」
ニーナ「うん。ミレイちゃん、あっ、お爺さんがそういうなら」
天の声『ああ、話進んでいるからもう俺の声は聞こえてないのか。はぁ、桃太郎の話なのに、次どうやって進行するつもりなんだ。やっぱ此処はナレをやってる俺の仕事だよな。台本どおりに行かなくなったときはと』
「来てやったぞ」
勢いよく扉を開けたのは、桃太郎の格好をした薄緑の髪を高く結った女、C.C.の出現にリヴァルは慌てる。
天の声『うわっ!?。待機しているはずの主役がまだ出番でもないのに!』
突然の訪問者に驚いたのは、ミレイとニーナもそうだった。
ミレイ「え、誰?。あなたは」
「わたしか、私は」
天の声へと仰ぐように、C.C.が話しかける。
「おい、そこのお前」
天の声『え、おっ俺?』
「そうだ。他に誰がいる。お前以外の誰に話しかける」
話の流れ的には、リヴァル(天の声)は届かない設定となっているのだが、物語の重要な主役が話しかけられては答えないわけにもいかず、
天の声『俺の声、君には聞こえてるのか』
「愚問だな。だから、話しかけているのだろう。では、問いに答えろ。わたしの名前は何と呼び、この話の筋書きはどうなっている」
天の声『…それって、台本』
「読んでいたとしても、覚えていない」
天の声『…じゃあ、初めから説明するとして、君の名前は、桃太郎っていって、この家にいる二人に君は命をすくわれ、平穏な日々を過ごしていたんだけど、人々に悪行を働く鬼の噂を耳にして、不安がる二人を目にし、人々の平和とお世話になった二人のために、君はお供を三人ひきつれて、鬼退治にしに行くんだ。そこで、お供には』
説明の途中にも関わらずC.C.の台詞は、傍若無人だった。
「私は、C.C.だ」
天の声『ってか、説明まだ途中なんだけど、しかも、名前違うし!』
「名前などあってない様なものだろう。要は、誰とわかることが名であれば、問題なかろう?。それに、桃太郎など、私に似合わない」
天の声『 いやまぁ、女の子だから桃太郎は不自然であるのは俺もわかるけど』
天の声を聞こえない(ここは台本どおり)ミレイは、首を傾げニーナに顔を向ける。
ミレイ「C.C.? 聞いたことのない名前だけど、知ってる?」
ニーナ「ううん、私も。えっと、その、C.C.さんが此処へ何か御用ですか?」
自分達の出番を伸ばそうと、ミレイに乗ったニーナであったが、既に大きくなった桃太郎の登場が台本と違うので、どうしていいのかと戸惑いつつも、話を進める。
「旅の途中、理由は覚えてはいないが、鬼ヶ島に用がある。といっても、戦だ。それで、一晩泊まれる宿を探している。身体を温存させるためにも休める場所がほしい。どこかに宿はないか?」
天の声『ええ―!!、どこからそんな設定が!』
台本を確認していたリヴァルは、アドリブを始めたC.C.に驚きの声を上げていた。しかし、話を止めるわけにもいかず、
ミレイ「鬼ヶ島に用、しかも、戦って。あなた一人で鬼退治に行くつもりなの?」
それに口端を引き上げて答えたC.C.は、
「一人?、違うな。従者がいる」
天の声『えっ、もう従者つき?』
振り返ったC.C.は、外へと待機しているものに声をかけていた。
「見たところ追っ手はない。もう十分だ。だから、お前も顔を出して挨拶ぐらいしろ」
天の声『何で犬、じゃない、ライが一緒に、いや、後でお供になるのは知ってるけど』
鎧を纏った腰に剣を差した銀の瞳の男。ライであるのだが、彼の役は犬らしくお堅い衣装のわりに頭についた犬耳と後ろに垂れるような尻尾がギャップを感じさせて、なんとも可愛かった。誰も口には出さなかったけれど。
ミレイ「この辺に宿はないから、良ければ家に泊まるのは一向に構わないんだけど、寄せ集めても、布団はひと組しかないのよね」
ミレイから、ニーナへと視線を移したC.C.に、同意を表すようにニーナが頷いた。
「それなら、問題はない。あいつは私に出会う前。外でも何度か、野宿した経験もある、それに、此処にも私の事を聞きつけて、鬼が来るとも限らん。番犬代わりに外で見張らせておいた方がお前達も安全だ。一般の恩と思ってもらえればいい」
断る隙もないようなC.C.の言葉にミレイとニーナは、自分達は良くても従者であるライはどうなのかと、気持ちを確かめるよう伺い見ると、傍らに従うように立ったままのライは、主からの言葉に忠実らしく静かに目を瞑っていた。
暗黙の了解らしい。
予想外の珍客に戸惑ったものの、その晩。
C.C.と旅について好奇心に聞いたミレイとニーナと語らう間、外では見張りをしているライとで静かに夜は更けていくのであった。
続く
アドリブオンリィ
天の声『昔々の物語。イレブン、じゃなかった、日本と呼ばれた地で、一つの小さな村の一組の老夫婦が暮らしている古びた一軒家から物語は始められるのであった』
「ちょっと、リヴァル、台本通りに進めるのはいいけど、もっといい表現でふくらませなさいよ」
お髭をつけたお爺さん役のミレイが天井へと仰いで抗議していた。
天の声『と言われましても、例えばどんな風に?』
ミレイ「そうねー。それははるか昔に起こった嘘みたいな話。何ともない平穏な村にちょっとした事件が起こった。それに巻き込まれたのは、仕事はきっちりこなす綺麗なミレイさんと、そんなお爺さんに献身的にも可愛らしい二ーナの老夫婦。幸せに暮らしていたある日想像しえない者と遭遇する。この先二人に待っていた運命とは、とか言い方はいろいろあるじゃない」
天の声『会長・・・あまり調子に乗りすぎると後でルルーシュに何言われるか』
ミレイ「そんなの放っておきなさいよ。要は、今、この場の状況をいかに楽しめるかじゃない」
微笑んだミレイの傍に、おずおずとお婆さんに扮したニーナが、声をかける。
「ミレイちゃん、もうお話が始まってるのに、そんな誰もいないところに話しかけてもミレイちゃんが怪しがられるだけだよ。次に行こう」
ミレイ「…確かにも言い合っても進まないし、こうなったら、とことん楽しんでやる」
ニーナ「そうだね、出番があるうちに」
ミレイ「二ーナ、あなた偶に痛いところをつつくわね」
ニーナ「えっ、そうかな?」
天の声『俺の存在無視かよ(泣)でも、話し進んでるから今更とめるわけには行かないし、とほほ)平穏な時の流れは此処ではいつもの事、ミレイ…お爺さんは山に入り竹の子狩りへと』
ミレイ「町へ出稼ぎに行きました、に変更!」
天の声『えっと、町へ出稼ぎにへと行きました。そして、家で一人となった二ーナ、お婆さんは、川に』
ニーナ「あ、そうだ。その前にやりたいことがあるんだった」
天の声『って、二人とも好き勝手に!』
リヴァルのことはお構い無しに二人は話を進めていく。
ミレイ「あら、二ーナ、何かやってたの?内職」
ニーナ「え?えっと、うん。昨日手つかずでおいた仕事があったのを、思い出して」
ミレイ「へー、どんなの?」
ニーナ「ええっと、でも」
ミレイ「大丈夫。二人だけなんだし、私だけの秘密にしてあげるから」
ニーナ「うん。ミレイちゃん、あっ、お爺さんがそういうなら」
天の声『ああ、話進んでいるからもう俺の声は聞こえてないのか。はぁ、桃太郎の話なのに、次どうやって進行するつもりなんだ。やっぱ此処はナレをやってる俺の仕事だよな。台本どおりに行かなくなったときはと』
「来てやったぞ」
勢いよく扉を開けたのは、桃太郎の格好をした薄緑の髪を高く結った女、C.C.の出現にリヴァルは慌てる。
天の声『うわっ!?。待機しているはずの主役がまだ出番でもないのに!』
突然の訪問者に驚いたのは、ミレイとニーナもそうだった。
ミレイ「え、誰?。あなたは」
「わたしか、私は」
天の声へと仰ぐように、C.C.が話しかける。
「おい、そこのお前」
天の声『え、おっ俺?』
「そうだ。他に誰がいる。お前以外の誰に話しかける」
話の流れ的には、リヴァル(天の声)は届かない設定となっているのだが、物語の重要な主役が話しかけられては答えないわけにもいかず、
天の声『俺の声、君には聞こえてるのか』
「愚問だな。だから、話しかけているのだろう。では、問いに答えろ。わたしの名前は何と呼び、この話の筋書きはどうなっている」
天の声『…それって、台本』
「読んでいたとしても、覚えていない」
天の声『…じゃあ、初めから説明するとして、君の名前は、桃太郎っていって、この家にいる二人に君は命をすくわれ、平穏な日々を過ごしていたんだけど、人々に悪行を働く鬼の噂を耳にして、不安がる二人を目にし、人々の平和とお世話になった二人のために、君はお供を三人ひきつれて、鬼退治にしに行くんだ。そこで、お供には』
説明の途中にも関わらずC.C.の台詞は、傍若無人だった。
「私は、C.C.だ」
天の声『ってか、説明まだ途中なんだけど、しかも、名前違うし!』
「名前などあってない様なものだろう。要は、誰とわかることが名であれば、問題なかろう?。それに、桃太郎など、私に似合わない」
天の声『 いやまぁ、女の子だから桃太郎は不自然であるのは俺もわかるけど』
天の声を聞こえない(ここは台本どおり)ミレイは、首を傾げニーナに顔を向ける。
ミレイ「C.C.? 聞いたことのない名前だけど、知ってる?」
ニーナ「ううん、私も。えっと、その、C.C.さんが此処へ何か御用ですか?」
自分達の出番を伸ばそうと、ミレイに乗ったニーナであったが、既に大きくなった桃太郎の登場が台本と違うので、どうしていいのかと戸惑いつつも、話を進める。
「旅の途中、理由は覚えてはいないが、鬼ヶ島に用がある。といっても、戦だ。それで、一晩泊まれる宿を探している。身体を温存させるためにも休める場所がほしい。どこかに宿はないか?」
天の声『ええ―!!、どこからそんな設定が!』
台本を確認していたリヴァルは、アドリブを始めたC.C.に驚きの声を上げていた。しかし、話を止めるわけにもいかず、
ミレイ「鬼ヶ島に用、しかも、戦って。あなた一人で鬼退治に行くつもりなの?」
それに口端を引き上げて答えたC.C.は、
「一人?、違うな。従者がいる」
天の声『えっ、もう従者つき?』
振り返ったC.C.は、外へと待機しているものに声をかけていた。
「見たところ追っ手はない。もう十分だ。だから、お前も顔を出して挨拶ぐらいしろ」
天の声『何で犬、じゃない、ライが一緒に、いや、後でお供になるのは知ってるけど』
鎧を纏った腰に剣を差した銀の瞳の男。ライであるのだが、彼の役は犬らしくお堅い衣装のわりに頭についた犬耳と後ろに垂れるような尻尾がギャップを感じさせて、なんとも可愛かった。誰も口には出さなかったけれど。
ミレイ「この辺に宿はないから、良ければ家に泊まるのは一向に構わないんだけど、寄せ集めても、布団はひと組しかないのよね」
ミレイから、ニーナへと視線を移したC.C.に、同意を表すようにニーナが頷いた。
「それなら、問題はない。あいつは私に出会う前。外でも何度か、野宿した経験もある、それに、此処にも私の事を聞きつけて、鬼が来るとも限らん。番犬代わりに外で見張らせておいた方がお前達も安全だ。一般の恩と思ってもらえればいい」
断る隙もないようなC.C.の言葉にミレイとニーナは、自分達は良くても従者であるライはどうなのかと、気持ちを確かめるよう伺い見ると、傍らに従うように立ったままのライは、主からの言葉に忠実らしく静かに目を瞑っていた。
暗黙の了解らしい。
予想外の珍客に戸惑ったものの、その晩。
C.C.と旅について好奇心に聞いたミレイとニーナと語らう間、外では見張りをしているライとで静かに夜は更けていくのであった。
続く
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