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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2010/04/18 (Sun)
お相手アンケートへありがとう。結果により、モニカお姉さん一位と言うことで、素敵にに仕上がっているのか不安ですが、ライ君は愛されてればいいと思います。
モニカ×ライです。
お話は、続きからになります。

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待ち惚けの特権


医務室に怪我をした男が運ばれてきたのが一時間前。
 治療を終え、他にきていたナイトオブラウンズの面々と廊下越しにすれ違い、やってきたのは金色の長い髪のモニカだった。

 個室の部屋へとノックをして、中から返事があると、顔を覗かせて彼に向けて、笑顔をこぼす。


「こんにちわ」


 上半身を起こしたまま、窓を見つめていた銀の瞳がモニカに気づいて、視線を向ける。
 軽く会釈する際、柔らかな髪が流れるようにその顔にかかる。
 痛々しく片目を隠すほどにまかれた包帯と白い病人服が彼、ライの白い肌をより浮き立たせ、服の間からも僅かに覗く包帯から、完全に直るまで時間がかかりそうだと一瞬、モニカは切なく伏せる。
 しかし、気を改めるように明るい笑顔でライに話しかける。


「さっき、ノネット達とすれ違ったんだけど、ヴァルトシュタイン卿やルキアーノも一緒だったからちょっと驚いたわ。でも、それほど貴方は皆に信頼されてるのね」

「・・・・」


 怪我だけで済んだとはいえ、それよりも戦いをこの無機質には見えないけれど誰かの為にならそれも厭わない事は接するうちに知っていったことで、戦場へと出られないことをどこかで悲観しているようにその瞳は暗い影を落としているように見えた。
 近くにあった椅子を引き寄せるように腰掛けて、持ってきた贈り物をはいっと言って、ライに手渡した。
 そのリボンでくくられた四角い箱西戦を落としたライは、モニカへと視線を移す。


「疲れているときは甘いものを補充するのも必要なことよ」


 中身はお菓子らしい。差し出された感謝の言葉を告げながら箱を受け取るライであったが、表面的にはいつもどおりにしか見えない。
 一度、サイドテーブルへと箱を置いてから、話し始めたのはモニカのほうだった。


「スザク君は、此処に顔を出したのかしら」

「スザクはまだ軍内部にいる頃だと思います。彼には彼のやるべき事に向けて進んでいるので、此処に来る予定があるとは」

「そう。じゃあもっと、ちゃんとしないと」

「?」

「スザク君でも今の貴方を見たら、心配するわよ」


 自覚はあるらしく、無言になるライに、モニカは、


「別に無理に笑えとはいわないけれど、貴方に少しでも元気になってもらえたらって皆が思っているのよ。戦いに出られないのは今は歯がゆいかもしれないけど、そうね。いつも一生懸命な貴方にきっと罰が当たったのかしら」


 顔を向けたライに、優しく目を細めて、モニカは口にする。


「身体を休めなさいってね」

 
 口角を引き上げるように、


「貴方が思う以上に、ナイトオブラウンズの大半は好戦的なものがよりどころで集まってるから、心配しなくても大丈夫よ」


 まるで、ライ一人戦力として欠けたとしても問題ないと言いたげだけだったが、モニカは緯線を伏せたライに微笑んで、


「でも、勘違いしないでね。貴方を待ってる気持ちは皆同じだと思うから」

「待つのは同じ?」

「そう。実を言うとね、私が今そう思ってるの」


 ライの瞳の奥にある隠した感情へと問いかけるようにモニカは語る。


「貴方と一緒に戦場で駆けられないのは、正直残念なところではあるけれど、完治するまで治療に専念すること。それまでは、貴方のいる席はいつでも空けているから」

「・・・モニカさん」

「うん。さっきよりも顔色が随分よくなったわね」
 

 女性らしい淑やかな笑みを向けられ、ライは頬を染め小さく笑う。
 ちょっと困ったような照れ隠しのようなそんな笑い方が、大人びて見える彼を少しだけ子供ぽく見せるように思えた。
 
 そっとベットに置かれたままのその手に、モニカは自分の手を重ねると、シーツへと視線を落としたライが見つめ返す。

 誰かに見せるつもりはなかったけれど、もう少しだけライの寂しげな心に届くように、椅子から腰を上げて暖かい温もりも持った唇が触れるまでに時間はかからなかった。
 ぎしりとベットが重みを受け音を立てる。
 口づけを受けて、凝視したままのライの瞳がゆっくりととろけそうなほどの甘く切なげに伏せられる。

 女性に及ばずドキリとするほどに色っぽいものであるのだが、その瞳に映っていたのは、愛おしく見つめるモニカだけだった。
 ベットの傍らに腰掛けたモニカは、顔を離してふっと笑いをこぼす。


「傷が疼くといけないから」


 顔にまかれた包帯を優しく撫でる様にモニカの指が触れて、名残惜しげにも離れると、


「またね」


 モニカはいつものような笑顔を残して、再び病室の扉を開いて行った。
 一人きりの部屋は静かに、流れる風が緩やかにカーテンを揺らしていた。

 まるで、ライの心を写し取ったように、日差しは暖かく部屋を明るく照らし、風に運ばれた桜が室内まで入り込んで、ひらひらと舞うようにベットに落ちる。

 ライの表情はいつしか暗い影を薄くし、口元を小さく笑みを浮かるように明るいものへと変わっているのだった。



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