コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2010/05/31 (Mon)
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女性主権のライ受けお相手アンケートへ投票ありがとうございます。結果により、神楽耶の夢叶えの普通の学園生活で
神楽耶×ライです。
お話は、続きからになります。
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女性主権のライ受けお相手アンケートへ投票ありがとうございます。結果により、神楽耶の夢叶えの普通の学園生活で
神楽耶×ライです。
お話は、続きからになります。
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春、一目で恋の花咲く入学式
音もなく静かに舞い落ちる淡い色の花弁。
満開に咲き誇る花は、一つまた一つと地面の上に吸い込まれるかのように、風に吹かれ舞い落ちる。
その下を通る学生達を車内の窓から神楽耶は、ぼんやりと見つめる。
自分もあの中に入って、登下校をしたいけれど家柄ゆえか車の送り迎えは当然のようについてくる。
それがひどく寂しいものに思え、目を伏せるのだが、ふと視線は何かを捕らえ目が釘付けとなった。
一瞬、幻を見たような錯覚に陥った。
白く輝いて見える銀色は肌の白さにより目立ち、西洋と東洋が入り混じった中性的な容姿は周囲の視線に目を向けることなく、まっすぐと見据えられ伸ばされた背筋は凛としていて、彼の周りだけ別世界のようなどこか神秘的なものに見えてしまう。
何故か、神楽耶にはその時だけ時間が止まってしまったように彼に魅入られ、頬を熱くさせた。
それが一目惚れである事は気づかずに。
車から降りたときに受ける視線は、興味津々と物珍しいものを見るようで痛かった。
遠巻きに別世界の人間だと区切られるかのように、誰も声をかけてくるものはいない。
昔からの知り合いもなく、初めての転入に当然ではあった。
クラス表を確認し終えた後に、向けられる視線を避けるかのように少し休憩がてら中庭を歩いた。
その際、誰かとぶつかってしまい、持っていたハンカチをどこかに落としてしまったことにため息がこぼれる。
桜を舞い上げるように強い風が吹いて、髪を押さえる。
ひらりとスカートがひるがえたが、そこまで気をやる余裕はなかった。誰かに声をかけられるまでは。
向こう側から、一瞬でも目を奪われたあの男が歩いてくるのが見えた。
神楽耶は知らず知らず鼓動が跳ねる。
自分がその瞳と視線を合わせたようで。
何故か銀色の男、ライは一瞬驚いたように目を見開いてから、無表情へと戻ると、容姿にあった凛とした響きのある声が神楽耶の耳まで届いた。
「下」
下?視線を辿るように何があると、神楽耶は目線を下げてみると、スカートがめくれているのを発見し、ばっとそれを整えるように手で押さえながら、見られた恥ずかしさに頬を染め、神楽耶は上目遣いに睨みつける。
「教えていただいた事は感謝しますけど。レディーの前で恥をかかさないで下さい」
しかし、ライのほうはなんとも思っていないのか至極無表情だったので、余計に自分だけ恥ずかしくなっていることが恥ずかしくなるものの目はなせなかった。
髪とは色合いの違う、少しばかり吊りあがった瞳は澄き通った銀色で、それに囚われてしまったからだった。
「っ!?」
ライの方から近づいてきたのに、神楽耶は身を強張らせたのは、反射的にだ。
以前に庶民の間には女性に対して手を出すなどと不埒な者達がいることを聞いた為だった。
伸ばされた白い手に何をされるのだと警戒心を強くさせるのだが、その手は触れることなく伸ばされたままで、よく見ると手に折りたたんだハンカチがあった。
落としたはずの自分のハンカチだった。
目を瞬かせる神楽耶に、ライは静かに言った。
「先ほど、君が落としていたものだろ」
「あ。ありがとうございます」
それで自分を追ってきたのかと、気持ちは嬉しかったけれど、神楽耶は勢いよく受け取ると誤解をしていたこと恥ずかしくなって顔を背ける。
可愛くないと見られたかもしれないと思ったけれど、どきどきと落ち着くことなく鼓動が早まるだけでそれ以上何も返せなかった。
それを拒絶と捉えたのか、ライは背中を向けて立ち去って言った。
「すまなかった」
怯えさせたことについてなのか見てしまったことについてなのかはわからなかったけれど、一瞬困ったように眉尻が下がっていたのを見たような気がした。
けれど、手にしたハンカチは少しだけ優しい色をしているように思えた。
桜の香りを仄かに含んで、神楽耶の鼻をくすぐる。
見上げた空は神楽耶の心境とは裏腹にとても青かった。
クラス表に、気になる彼の名前があると知ったのは、同じクラスで再会してからだった。
続く
音もなく静かに舞い落ちる淡い色の花弁。
満開に咲き誇る花は、一つまた一つと地面の上に吸い込まれるかのように、風に吹かれ舞い落ちる。
その下を通る学生達を車内の窓から神楽耶は、ぼんやりと見つめる。
自分もあの中に入って、登下校をしたいけれど家柄ゆえか車の送り迎えは当然のようについてくる。
それがひどく寂しいものに思え、目を伏せるのだが、ふと視線は何かを捕らえ目が釘付けとなった。
一瞬、幻を見たような錯覚に陥った。
白く輝いて見える銀色は肌の白さにより目立ち、西洋と東洋が入り混じった中性的な容姿は周囲の視線に目を向けることなく、まっすぐと見据えられ伸ばされた背筋は凛としていて、彼の周りだけ別世界のようなどこか神秘的なものに見えてしまう。
何故か、神楽耶にはその時だけ時間が止まってしまったように彼に魅入られ、頬を熱くさせた。
それが一目惚れである事は気づかずに。
車から降りたときに受ける視線は、興味津々と物珍しいものを見るようで痛かった。
遠巻きに別世界の人間だと区切られるかのように、誰も声をかけてくるものはいない。
昔からの知り合いもなく、初めての転入に当然ではあった。
クラス表を確認し終えた後に、向けられる視線を避けるかのように少し休憩がてら中庭を歩いた。
その際、誰かとぶつかってしまい、持っていたハンカチをどこかに落としてしまったことにため息がこぼれる。
桜を舞い上げるように強い風が吹いて、髪を押さえる。
ひらりとスカートがひるがえたが、そこまで気をやる余裕はなかった。誰かに声をかけられるまでは。
向こう側から、一瞬でも目を奪われたあの男が歩いてくるのが見えた。
神楽耶は知らず知らず鼓動が跳ねる。
自分がその瞳と視線を合わせたようで。
何故か銀色の男、ライは一瞬驚いたように目を見開いてから、無表情へと戻ると、容姿にあった凛とした響きのある声が神楽耶の耳まで届いた。
「下」
下?視線を辿るように何があると、神楽耶は目線を下げてみると、スカートがめくれているのを発見し、ばっとそれを整えるように手で押さえながら、見られた恥ずかしさに頬を染め、神楽耶は上目遣いに睨みつける。
「教えていただいた事は感謝しますけど。レディーの前で恥をかかさないで下さい」
しかし、ライのほうはなんとも思っていないのか至極無表情だったので、余計に自分だけ恥ずかしくなっていることが恥ずかしくなるものの目はなせなかった。
髪とは色合いの違う、少しばかり吊りあがった瞳は澄き通った銀色で、それに囚われてしまったからだった。
「っ!?」
ライの方から近づいてきたのに、神楽耶は身を強張らせたのは、反射的にだ。
以前に庶民の間には女性に対して手を出すなどと不埒な者達がいることを聞いた為だった。
伸ばされた白い手に何をされるのだと警戒心を強くさせるのだが、その手は触れることなく伸ばされたままで、よく見ると手に折りたたんだハンカチがあった。
落としたはずの自分のハンカチだった。
目を瞬かせる神楽耶に、ライは静かに言った。
「先ほど、君が落としていたものだろ」
「あ。ありがとうございます」
それで自分を追ってきたのかと、気持ちは嬉しかったけれど、神楽耶は勢いよく受け取ると誤解をしていたこと恥ずかしくなって顔を背ける。
可愛くないと見られたかもしれないと思ったけれど、どきどきと落ち着くことなく鼓動が早まるだけでそれ以上何も返せなかった。
それを拒絶と捉えたのか、ライは背中を向けて立ち去って言った。
「すまなかった」
怯えさせたことについてなのか見てしまったことについてなのかはわからなかったけれど、一瞬困ったように眉尻が下がっていたのを見たような気がした。
けれど、手にしたハンカチは少しだけ優しい色をしているように思えた。
桜の香りを仄かに含んで、神楽耶の鼻をくすぐる。
見上げた空は神楽耶の心境とは裏腹にとても青かった。
クラス表に、気になる彼の名前があると知ったのは、同じクラスで再会してからだった。
続く
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