コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
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★ お気に入り
★2009/12/29 (Tue)
雪の妖精
ふらりと現れた幻のように、学園祭に起きた事件から、突然姿を消した私の好きな人。
透明な輝きを秘めた彼の名前を、私は冬空へとそっと呟いていた。
「ライ・・・」
ライという存在がいなくなっても、変わらない日常があった。
私は、黒の騎士団と学生生活と掛け持ちで二重の生活を送る毎日、当たり前のように皆はいるけれど、貴方の存在はそこにないのよね。
出会った頃は、身元もわからないところに警戒はあったし、会長の提案したライの一時的な世話係りを皆と一緒になって一任された時は、面倒ごとを背負わされたと気が重かったけれど、ライと接してくるうちに彼の考え方に触れて、抱えていたはずの警戒心もこれ以上関わらないと決めていた決意も解けていったことには少なからず驚いた。
過去の記憶がない不安要素を抱えていても、不器用ながらに周りと関わっていくライが、いつから気になりだして、二人でよく話す機会が多くなり始めてから、からかれることもあった。
あなたの関係が嫌ではなかったけど、からかわれるとハズカシさの方が先走って否定してしまったのは、今は後悔している。
あの事件後、行方不明となると知っていれば、私は伝えたかったことを貴方に、ライに言えたはずなのだから。
全ては、遅すぎたけれど、短い期間ながらもライとの思い出は、今も覚えている。
それは、私だけではない事は知っている。
皆が、ライの面影をどこかに探している光景を見るから。
待っているのかもしれない。
本当は、いつかは貴方がひょっこりと戻ってくるんじゃないかって私も皆も期待しているのよ。
いなくなってしまった理由は、今もわからないけれど、帰ってきたら、文句を言う前に゛お帰りなさい゛くらいは
素直に言おうと思う。
そして、私の本当の気持ちを伝えようと。
だから、ライ。
私達の事を忘れていないのなら、いつでも戻ってきて。
そして、一言、ただいまと言った時は。
白く吐き出された息と共に、寒さに震えた身体を隠すように、首元に巻いたマフラーに私は顔を埋めて、小さな雪で凍った地面を歩いていく。
立ち止まってしまった考えと共に、歩き出す。
戻らない時間も記憶も振り返らないように。
思い出してしまうと、切なくて訳もなく悲しくなるだけ。
じゃりじゃりと、雪と砂が混じった音を出す道を進めて
いくと、不意に足が止まった。
行きかう人の流れに混じって、誰かを見たような気がしたからだった。
私一人を置いても人の流れは止まる事も知らずに、楽しげな笑い声もどこかで聞こえた溜息も、音楽も全てその一瞬で、かき消されてしまったような錯覚を受けた。
けれど、空から降りそそぐ雪だけは時間の流れを感じるように、消えた音も人の流れも思い出される。
今振り返ったら消えてしまいそうなそんな予感がしたけど、それでも思い切って振り返ると、あの日からずっと追いかけていたその人が、変わらない様子でそこにいたから、私は思わず駆け出していた。
風に揺らぐように跳ねた柔らかな髪色、冷たい雰囲気を持ちながらもどこかに憂いを秘めた綺麗な瞳、服から覗く焼けることのない白い肌、記憶の中の人と重ねてみても、見間違えるはずもなかった。
「ライっ!」
っと、私は他人の目もくれずに叫んでいた。
振り返ったその顔は、私は一生忘れない。
[終わり]
雪の妖精
ふらりと現れた幻のように、学園祭に起きた事件から、突然姿を消した私の好きな人。
透明な輝きを秘めた彼の名前を、私は冬空へとそっと呟いていた。
「ライ・・・」
ライという存在がいなくなっても、変わらない日常があった。
私は、黒の騎士団と学生生活と掛け持ちで二重の生活を送る毎日、当たり前のように皆はいるけれど、貴方の存在はそこにないのよね。
出会った頃は、身元もわからないところに警戒はあったし、会長の提案したライの一時的な世話係りを皆と一緒になって一任された時は、面倒ごとを背負わされたと気が重かったけれど、ライと接してくるうちに彼の考え方に触れて、抱えていたはずの警戒心もこれ以上関わらないと決めていた決意も解けていったことには少なからず驚いた。
過去の記憶がない不安要素を抱えていても、不器用ながらに周りと関わっていくライが、いつから気になりだして、二人でよく話す機会が多くなり始めてから、からかれることもあった。
あなたの関係が嫌ではなかったけど、からかわれるとハズカシさの方が先走って否定してしまったのは、今は後悔している。
あの事件後、行方不明となると知っていれば、私は伝えたかったことを貴方に、ライに言えたはずなのだから。
全ては、遅すぎたけれど、短い期間ながらもライとの思い出は、今も覚えている。
それは、私だけではない事は知っている。
皆が、ライの面影をどこかに探している光景を見るから。
待っているのかもしれない。
本当は、いつかは貴方がひょっこりと戻ってくるんじゃないかって私も皆も期待しているのよ。
いなくなってしまった理由は、今もわからないけれど、帰ってきたら、文句を言う前に゛お帰りなさい゛くらいは
素直に言おうと思う。
そして、私の本当の気持ちを伝えようと。
だから、ライ。
私達の事を忘れていないのなら、いつでも戻ってきて。
そして、一言、ただいまと言った時は。
白く吐き出された息と共に、寒さに震えた身体を隠すように、首元に巻いたマフラーに私は顔を埋めて、小さな雪で凍った地面を歩いていく。
立ち止まってしまった考えと共に、歩き出す。
戻らない時間も記憶も振り返らないように。
思い出してしまうと、切なくて訳もなく悲しくなるだけ。
じゃりじゃりと、雪と砂が混じった音を出す道を進めて
いくと、不意に足が止まった。
行きかう人の流れに混じって、誰かを見たような気がしたからだった。
私一人を置いても人の流れは止まる事も知らずに、楽しげな笑い声もどこかで聞こえた溜息も、音楽も全てその一瞬で、かき消されてしまったような錯覚を受けた。
けれど、空から降りそそぐ雪だけは時間の流れを感じるように、消えた音も人の流れも思い出される。
今振り返ったら消えてしまいそうなそんな予感がしたけど、それでも思い切って振り返ると、あの日からずっと追いかけていたその人が、変わらない様子でそこにいたから、私は思わず駆け出していた。
風に揺らぐように跳ねた柔らかな髪色、冷たい雰囲気を持ちながらもどこかに憂いを秘めた綺麗な瞳、服から覗く焼けることのない白い肌、記憶の中の人と重ねてみても、見間違えるはずもなかった。
「ライっ!」
っと、私は他人の目もくれずに叫んでいた。
振り返ったその顔は、私は一生忘れない。
[終わり]
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