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別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
乗るも乗らぬも君次第
寒さの残る晴れの日に、ライのいる部屋へと訪れたミレイが、予定がないことを聞いた後、
「誰とも予定がないの。心機一転として、恋愛に専念してみるんじゃなかったの。せっかくの休日じゃない、女の子との約束も取り付けてみたりはしないのかしら?」
「約束、ですか?」
「無いのね。まだまだ恋愛は前途遼遠みたいね。そうね・・・それじゃあ、今から私と外へ出かけない?」
「え?」
そうして、誰かと出かける、お試しデートが、ミレイの提案により、拒否もなく始められた。
「ライ、こっちよ」
「ああ」
といっても、ミレイの買い物(ライの私服選びも含めて)に付き合っているような状態で、荷物持ちとなったライが、ミレイの後をついて来ているだけだった。
ショーウインドを覗き込むようにしたミレイの隣に並んで立ったライへと、振り返るようにして、問い掛けた。
「コレを見て、貴方はどう思う?」
「どう,っとは?」
「今日は、私服も選び終わったでしょ?。そのついでにといってはなんだけど、装身具も試しにつけてみるのもいいんじゃないかしら。手短なところで、腕時計とかどう?」
「腕時計か。だが、手持ちを考えると」
「予算の問題?気にしなくていいのに、遠慮深いのね。大丈夫よ。そこは、ミレイさんに、どーんと任せなさい」
「なんだか、楽しそうだな」
「ふふ、そりゃそうでしょ。買い物は女の子には楽しいものよ。貴方のことも含めてね」
少し驚いたように目を見張ったライにいつもの笑顔で笑いかけて、
「それにしても、我ながら呆れるくらい結構いっぱい買ってしまったわね。いつの間にか持つ側になってくれたみたいだけど、ありがとうね。後は私が持つわ」
両手に抱えた荷物を受け取るようにミレイが、手を伸ばすと、遮るように声がかけられた。
「あ、いえ、ミレイさん、まだ見たりない所があるでしょう?。それまでは、預かってますよ」
僅かにライの手に触れた手を戻して、ライを見上げる。
「そう?」
「ああ。こうして仮の恋人同士でのデートというのはまだ実感はわかないが、こうして記憶探し以外の理由で外に、誰かと出かけることは、ある意味刺激になったし、その感謝を含めて、それらしいことをやってみようかと」
「・・・・・そういわれると、何も言い返せないわね」
苦笑こぼすようにして、ライへとミレイは言葉を返すと、
「わかった。それじゃあ、デートの続きは、荷物の事と、手の冷えもあるみたいだから、・・・喫茶店にでも寄って、一先ず休憩ね」
「そうだな。その後は、出来れば、お手柔らかに頼みたいのだが」
「そうね。考慮しましょう」
そうして、仲良く笑い合う2人は、果たして、周囲からどう映るのだろうか?。
そんな不意に向けられた視線に気づくこともなく、2人の仮初のデートが時間と共に進められていくのであった。