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逆チョコ罠の味
バレンタイン・デーの日。
男女問わず、その日は、気持ちが浮き立つものもあって、生徒会に集まった女生徒数名も本日は、チョコの話を話題にしていた。
「はぁ~」
ため息とともに顔をうつむくと、シャーリーの明るい髪色がさらさらと、机の上に落ちた。
「なーにー、ため息ついちゃって…ははん。さては、チョコレート持ってきたけど、そうよね。彼人気あるし、他の目もあるだろうし、渡すタイミング考えると、さすがに悩むわよね」
半場、からかう口調で生徒会長のミレイが、椅子に腰掛けたまま話しかけてきた。
「そ、そんなこと」
「でもま、他のライバルは待ってはくれないだろうから、頑張んなさい」
「うぅ~」
「さてと、あ、そだ。カレン」
急にこちらに声がかかり、赤い髪の少女、カレンが作業を止めて、ミレイの方を振り返る。
「何ですか?」
「カレンは、勿論、ライにチョコレートを渡すつもりなんでしょう?」
「なっ」
言われた言葉に、固まるが、顔の温度は、熱を帯び、赤くさせていった。
「どうして私が、彼にあげなきゃいけないのよ!」
「あれ、違うの?この前、ライと話をしてたところをみた時、いい雰囲気だったし、私は、てっきり」
「それは、違います!」
「ふーん。…残念。気持ちが向いているのなら、このミレイさんが一肌脱いであげようと思っていたのだけどね」
「・・・」
大人しく黙ってしまったカレンは、その言葉に、目を背けた。
「ナナリーは、後ろにいるルルーシュの存在が強いから、他の男子生徒達には近づくことも難しいか。ニーナは、誰かにあげる予定はある?」
「私は、いつもどおりだよ。そういう、ミレイちゃんは、どうするの?」
「わたし?わたしは、そうね」
ガチャリと生徒会の扉が開いて、柔らかな髪を流れるようにして、浮き足たった周りとは知らず、普段どおりの男、ライが訪れた。
「ライ」
その名前に、反応する数名がライの方へと視線を向けるがそれに気づくことなく、ライは、目線を後ろの方へと顔を向け、下へ向けると、気づかなかったが、もう一人の訪問者、アーニャが、ライへと顔を向けて、立ち止まる。
「ああ、ありがとう。途中まで運ぶのを手伝ってくれて」
「別に。それより、コレ」
運んできた紙の束をライへと手渡すと、こくりと頷いて、
「今日、気をつけてね。大変だと思うけど」
立ち去る際に、振り向いて、何やら意味深に一言そう残して、アーニャは、扉を閉めて行ってしまった。アーニャの言葉に、首を傾げるライであったが、アーニャとライの様子を見ていたミレイが、ライへと声をかける。
「ライ、あなた今日のこの後、何かある?」
「いや、特には何もないが」
「じゃあいいわね。それじゃあ、何も聞かずに一つ約束して。今日は誰かから、物を貰うことがあると思うけど、それは必ず受け取ること。相手の気持ちのためにもね」
「どういうことだ?。それは」
「そうね。話すのはいいんだけれど、話せば、多分、あなたへのせっかくのチャンスがふいになるから、今は言えないわ。まぁ、いずれ、ううん、そのうちいやでもわかるから、今日は覚悟を決めて頑張んなさい」
「はぁ」
ミレイさんの言葉に、わけかわからず、疑問符を浮かべるライとは違って、ニコニコ何か楽しそうに笑顔を向ける、ミレイは、バレンタインの事を知らないはずであるライへと説明するのを、敢えて控えた。それは何かを期待しているそんな雰囲気であると、生徒会にいたライ以外の周りだけは気づいていたのだった。それは、扉の前でそれを聞いていた人影も同一で。その人物は、生徒会へと入ることなく、そのままどこかへと去ってしまった。
それから後、生徒会室の扉を出てふと見ると、床にリボンが落ちてあった。
ライが手に取ったリボンは何色?
・緑 ・黄 ・青
〔終わり〕