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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2009/02/22 (Sun)
222でニャニャニャーという日ということなので、アーサーメインで、思いついたお話を書いてみました。

アーサー×ライ(LC主人公)です。
続きからになります。
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ほら今日も待ち惚け


 ぽたぽたと忙しなくアーサーの尻尾が動いている。
 尻尾と関係なく、周りも忙しく動き回っていた。左右に出入りをする足音と、時折話す人の声以外の騒音はなく、通常の通りの日常が始まっていた。
 生徒会室にある、ソファを占領して、アーサーは、静かにけれど、耳だけは音を探って、ぴくぴくと反応する。

 誰も猫の相手をすることもなく、時間が流れて、偶に、食事のときに呼ばれる以外、アーサーの相手となる人間はこの場にいなかった。
 うっすらと開いた瞳から、その様子を見て、人より大きな口をこれ以上ないくらいに開いて、あくびをした。

 


 それから、数分後。
 肉球をクッションのように、軽やかな動作でソファを降りて、四つの足を使って、人の出入りから開けぱなしとなった扉から、廊下の道をアーサーは、足音立てずに歩いていく。

 すれ違う人がいても、そのすれ違いに振り返ることがあっても、アーサーは、前を見たまま。
 外へと出れる渡り廊下を通ると、直接的にもアーサーにも風が吹いて、流れてきた匂いに、アーサーは、顔を向ける。
 花の匂いを運んだ風と、アーサーよりも上から聞こえてくる鳥のさえずりぐらいだけで、特に興味をそそられるものは何もなかった。

 立ち止まった足を再び、引き返すように進めて、ついた部屋は、何のいたずらか、少しだけ開いていて、簡単に部屋の中へと我が物顔で入ってきたアーサーは、お昼寝の場所の一つとなった、シーツを綺麗に敷かれたベットの上で、横になって、毛づくろいを始める。
 部屋の主は、いないことをあらわすように、静かで、アーサーにしてみれば、居心地のいい空間となった。
 それから、うとうとと再び、眠りに落ちたアーサーは、ベットの上で気持ちよさそうに、横向きになったまま、手足を伸ばす。

 

 

 夕刻、ぴくりっと、遠くから聞こえてきた音に反応して、アーサーの耳が動いた。
 近づいてくるのは、聞きなれた足音が四つ。
 ひくひくと少しばかり、アーサーの鼻も動いた。

 声と足音が少しずつ、確実にアーサーの居る部屋へと近づいて、扉が開くと、はっきりとその声を耳に入れた。


「ああ、わかった。それじゃあ」


 誰かと会話を終えるようにして、扉が閉まる。
 二つの足音が去っていく音の変わりに、もう二つの足音が室内に留まり音を立てる。
 部屋の主が帰ってきたというのに、それでも、アーサーは、そのことを気にしていないのか、体制を変えることはなかった。
 アーサーに、気づいた人影がベットへと近づいて、ベットが僅かにきしんで、アーサーへと影を覆う。

 逃げられない。

 侵入者に体裁を加えるのかと、アーサーの頭へと、伸ばした手は、優しく撫でただけに終わった。
 近づいてきた気配と匂い、そして、暖かな人肌に触れて、安堵したようにアーサーは、ゴロゴロと喉を鳴らして反応を返す。
 見たわけでもないのに、空気を伝って、撫でた手の主は、ふっと笑ったように感じた。
 数回撫でるのを繰り返して、名残惜しむように気配と影は離れ、けれど、部屋の外へと向かうことはなく、そのままベットの反対側へと進んで、その主は、体をベットに預けたことを表すように、きしんだ音がアーサーの体を振動となって伝って、聞こえた。
 ふぅっと、無意識にこぼれたらしい吐息が、アーサーの耳まで届いてピクリと反応する。
 
 

 
 それから、何分か、黒い猫の隣で、枕を使うことなく眠り落ちた部屋の主である少年は、シーツに無造作にその柔らかな色をした細い髪をちりばめて、綺麗な瞳をまぶたの向こう側へと隠して、ただ、呼吸をするように、僅かに薄い唇が開いて、胸が吐息とともに上下に僅かに動き、普段の真面目さを物語るように、襟まできちんと止められたところは、息苦しさからか、着替える前か、僅かにはだけて、白い首筋と鎖骨が覗いて見えていた。
 いつもの無表情で近寄りがたい雰囲気が影を潜め、年相応の幼さと無防備さをさらけ出しているように見えたが、それは、この場に彼ら以外の者が居ないゆえの、気の緩みなのかもしれない。

 誰かが呼びに来るまでの間、一人と一匹は、仲良く夢の中をさまよっていたのだった。

 

[留め]

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