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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2009/01/18 (Sun)
新キャラ、三人目。
好きだけど、関り方を考えると難しい。
とりあえず、ほのぼのにしたかった。
アーニャ×ライ(LC主人公)です。
お話は、続きからになります。
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小さな画面に映る君

 
 
 小さなが画面に映し出されるのは、画像と文字と並び、指先一つで画面が変わったり、音が出たり、映像が出たりと色々なものを機械に視線をやっていたその目が、何がに気づいて、不意に立ち止まった足を、意識した方へと歩き始め、髪の後ろでまとめたピンクの髪が足にあわせて揺らいだ。

 

 出た先は、学園内の、花と緑を集めたような、庭園。
 そこで、自分よりも背の高い男の後ろ姿を、持っていたそれに画面の中に納まるようにして、向けてみれば、気配に気づいた男がこちらを振り返った。

 カシャっと、シャーター音がすると、何も無かった携帯に映った場面に、振り向きざまの顔が静止した姿で残った。
 それをいつもどおり、日常化とした動作で記憶してするように、文字を入れてしまいこむ。


「アーニャ」


 心地のいい声が風に届いて、呼ばれた自分の名前に視線に顔を上げると、声が足と共に近づいてきた。


「何を、撮ったんだ?」


「記憶」


 写真を撮られた人物事、ライは、あまりベラベラ喋るタイプではなかったが、アーニャもライの出会った女性の中では、一番無口な女の子だった。
 無口ではないが、生徒会メンバーの中で、ニーナは、人見知りする性格故、言葉少ないこともあったが、それ以上にアーニャはあまり喋る言葉は少なく、何よりライと同じかそれ以上に感情の起伏が少ない。だから何を考えてるのかわかりづらいが、ライには自分と重なるものがあって気になることではあった。
 前に、何処から聞いたのか何故見知らぬ今の居場所にいるのかと疑問を持たれて時、記憶喪失で、此処には記憶探しもかねて、身をおかせてもらっていると話すと、アーニャも時折記憶が抜け落ちて、こうして記憶を形として残っていると、いつか話を聞いたとき、同じわけではないのに、仲間を見つけたようなそんな嬉しさがライの胸に広がった事を覚えている。
 


 それから、何かを約束したわけでもなく、出会えば、こうして、少しずつ会話を重ねるようになり、名前も覚えた。

 


 場所を変えて、近くのベンチに二人肩を並べて座ると、風が柔らかく木々を揺らした音の後、花の匂いが微かに届いて、隣で言葉を聞いた。
 

「何を見ていたの?」
 

 ライの視線の先に、興味を持って尋ねたアーニャに、
 

「ああ、此処の花畑を見ていたんだ。此処に来ると気持ちが和らぐんだ」

 
 そこに揺らいだ何かが見えて、ライにも、何か不安があるのだろうかと開きかけた口を閉じるアーニャに、花々から、視線を移してライが、穏やかな声で、
 

「さっきも撮っていたけど、アーニャのそれには、何が写っているんだ」


「・・・・・・」
 

 頷くこともなく、画面に視線をやるようにして黙ったので、それ以上口に出すことを止めたのだが、視界の隅にアーニャの持ったそれが目に入り、その手を辿ってアーニャへと視線を向けた。


「見ていいのか?」


「少しだけ」


 小さく頷いて、そう言ったアーニャから、言葉で同意を示して、それを手にした。
 受け取ったはいいが、使い勝手のわからない様子のライに、アーニャが身を乗り出すようにして、操作するやり方を指先と言葉で教えていった。
 それを一つ一つ確認しながらも、飲み込むのは早いらしく、教える間に、ライは自分で操作し始める。

 その様子を見て取ってアーニャが身を起こして、ライの手元にあるそれと、それを見つめるライの横顔をその瞳に映す。

 、アーニャの撮った写真が幾つも、それをライの指先の操作で代わる代わる違った写真を画面に映し出される。
 その中でも、ライが見ているのは、最近アーニャが撮っている、学園内のものと、ナイトオブブラウン時に撮った、スザクやジノ達の姿なのだが、何か興味を示すものでもあるのか、凝視するような視線が、何か表情を表すように形を作っていって、自分に向けるものとはまた違う表情に興味を持って、無意識に、足に置かれた手先が何かを思い返すように物欲しそうに動く動作をし、アーニャは、自らの動く指に気がついた。
 まるで、それは、写真を撮る動作で、ライの今の何を撮ろうとしたのだろうかと、疑問がわいた時、ライがアーニャの方へと向いて、持ったそれをアーニャへと手渡しながら少しだけ笑った。


「ありがとう。人物だけかと思っていたけど、君は、色んなものを見て撮っているんだな。それも、何かのためなのか」


「記憶するだけだから。これは」


 アーニャにしてみれば、興味ある無いではなく、記憶の一部としての認識なのかもしれない。


「アーニャ、また何か撮りに行くのか」


 こくりとアーニャが頷いて、それじゃあっと歩いていくのだが、ライよりも小さな足取りが途中で、ぴたりと、止まって、振り返った。


 カシャと不意に撮れた写真を、また一つ記憶した。
 

 ジノが前に、ライの事を嬉しそうに話していたのを聞いたことがあるのだが、ジノが知合うよりも前にアーニャが知り合いとなっていることを、ジノもスザクも知らない。
 それで知ったとしても、アーニャに困ることは何も無いのだが、何となく、口に出すのをやめておくことにした。

 
 それは、アーニャの知らない心の底で、何かが変わろうとし始めた証なのかもしれないのだが、彼女自身もそれが何と呼ぶ感情なのか知らなかった。


【留め】

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