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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2008/10/10 (Fri)
悲恋。
前のリクエストのものなのですが、
こんなにも遅くなってしまった。
すみません。
待ってておられたかは分りませんが、
NL?でミレイ×ライ(LC主人公)です。
といっても、ある意味悲恋なので、LC主人公(ライ)の出番は無いのですが、
お話は続きからになります。
拍手を送る


見失った恋情



 

 空を流れる雲と太陽の姿が明るめな青空を見上げてため息をついた。


「ミレイちゃん?」


 そっとかけられた声に振り向くと、ニーナの心配げな顔と出会う。


「え、ああ。書類だったわね?。ちょっと待ってて、今探すから」


「ミレイちゃん、最近何かあったの?」


 引き出しを開けたりと忙しく動いていた手が一瞬ぴたりと止んで、作業が再び始まると、
 取り出した紙の束の中を確認して、ニーナに手渡すように前に出す。


「最近ね。ん、何もないけど、そう言うニーナこそ、急にどうしたの?」


 ミレイから書類を受け取って、ニーナが口を開く。


「ミレイちゃん前以上にため息をついてるところを良く見かけるから、それに、生徒会の皆も何か気にしてるような、元気がないって訳じゃないけどね。似たような所があるから、気になってたの」


「・・・そうね」


 生徒会の室内を見て、そう呟いたミレイだったが、この気持ちは生徒会の皆が気にしてるかどうかは別として、ミレイ当人にも、このもどかしさのようなもやもやとした気持ちの正体はなんなのか分らず、行き場のない気持ちがため息となって自然と出ている。
 誰も気付いてはいない、生徒会のメンバーは彼のかけたギアスによって、忘れる暗示がかけられているのだと、そして、ライと名前の少年が学園にふらりと現れてから、いつもと同じ生徒会メンバーの中に新しい風が舞い込んできて、それは好奇心もあって、また新しい発見も出来て、楽しかったのだけど、学園祭前のテロから、突然跡形もなく消息を立ってから、それまでに彼と関った人達は、誰かの気配を生徒会の仕事内に残しながらも、誰かの事を誰も覚えていない。あったはずの記憶は不可解なしこりとなって心の内に存在している。そのせいか、こうした矛盾も生まれていた。ミレイ自身も時折意味もなく寂しさを感じるのか不思議でならなかった。


「ため息か。自然と出ているのかしらね。生徒会長として皆に示しつかないわね。この調子じゃ。よし、ガツッっっ!さてと、元気出して仕事の続き始めましょうか」


「ミレイちゃん・・・」


「大丈夫よ、ニーナ。、それに、貴方までそんな顔じゃ人のこと言えないわよ。さ、残りをかたづけるわよ。」


 うんっと、顔を下に向けながら小さく頷いたニーナに、にこりと笑うと、


「会長っ!」


「何~、リヴァル。また何かあったのかしら?」


「あ、はい。ルルーシュの奴が・・・」


「またサボり?」


「はい・・・」


「・・・ホント、仕方がないわね~。うちの副会長は。サボりの常習犯ね」


「あ、俺何か他に雑用残ってるなら、手伝いますから!」


「うん、ありがとう!。じゃあ、ルルーシュ此処につれて来てちょうだい」


「いや、それは・・・」


「冗談よ。・・・じゃあ、まずこっちの書類整理頼めるかしら?」


「はい、お任せください!」



 胸を叩いて、アピールするリヴァルに笑って、文字通りの仕事へと戻っていく。
 其れは、いつもの生徒会の風景に戻っていて、


「あれ?、これもう出来てますけど」


「あら、また妖精くんの仕業かしら」


 会長の言葉に振り返って目を瞬かせながら、リヴァルが聞いた。


「えっ、何ですか?その妖精って」


「ああ、これはね?。ルルーシュにも前に言ったんだけど、誰かは知らないけれど、こうやって仕事を仕上げてる事が幾つかあるのよ、探してみたんだけど、姿も名前も、向こうから名乗ることもないのよね、それで名無しじゃ、失礼だと思うから。
愛着こめて、妖精って、私が名づけたのよ」


「妖精、か。可愛らしい呼び名ですね」


「ありがとう。褒めてくれるのは嬉しいけど、リヴァルも其れくらい手が足りると助かるんだけどね」


「会長~」


「冗談よ。リヴァルはよく生徒会のためにやってるから、それで十分よ。さぁ、これ終わったら、お茶にしましょう。一息ってことで」


 それぞれに、はいっと返事が返ってきて、作業する動作へとそれぞれが移る。
 その様を見届けて、


「妖精、ね。貴方は何処の誰かはわからないけれど、いつかは教えてくれるそんな時か来るまで、待ってるわよ」


 ミレイは小さくそう呟きながら、願った。


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