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別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
これからも少しずつですが、頑張ります。
告白直後の三秒間<続きで
男子生徒vsルルーシュ×ライです。
お話は、続きからになります。
おかわりは自由です。
一室にてルルーシュの格好をした咲世子が、特殊メイクを施した仮面を取って、もう一人いた部屋の人物へと頭を下げていた。
「すみません。少し暴走してしまいました」
椅子に腰掛けている、ルルーシュはテーブルに置かれた書類へとペンを持ったまま視線を落として訊ねる。
「・・・・で、あの男はどうなった」
用があったので、自分ではなく咲世子に向かわせたルルーシュは、ある程度の事はあらかじめ予想していたのだろう。
なんら驚く様子もなく、寧ろ確認を取るような聞き方に、顔をあげた咲世子は頷いて、近づいてポケットから取り出した手持ちサイズの録音機をルルーシュの前に置きながら話をする。
「はい。それは解決へと。証拠として、こちらの物を差し上げます」
どうしたのかと報告を聞くだけだと思っていたルルーシュは、録音機に視線を落として、なんだと聞き返すように振り返るよう顔をあげる。
「こちらは、ルルーシュ様への」
穏やかな口調で、言いながら咲世子は巻き戻ししたばかりの録音機のスイッチを自ら入れた。
ザーザーへと砂嵐の音の後で、僅かにだが声が聞こえ始めた。
よくよく聞いてみれば、二人の話声というのがわかり、それもライトは違う男の声だというのでルルーシュは、訝しげに眉を顰めたのだが、もう一人の声は、他ならぬ聞き覚えのあるどこか涼しげで心地のいい恋人の声、ライだというのが理解出来たので、それ以上咲世子に問うまでもなく耳を傾けていた。
話の内容は、ルルーシュには聞こえなかった告白からそれも、ライからの答えだった。
目線を送った咲世子が、笑いかけるのを見ると、これが報告代わりらしい。
ライの口からこぼれたのは、ルルーシュの予想の範囲内だった。
『考えるまでもなく、君とは付き合えない』
声のみなので、どんな様子で話をしているのかは見えないものの、気を落とした相手の声とライの真摯な言葉をルルーシュは、青月の子とを思い出してか相手に少し自分を重ねたように思えて鳴らないものの、ライの言葉はわかっていてもやはり嬉しかった。
『それは、男だからですか』
『いや、性別が男だからとかそんな風に考えたことは今までなかったのだが、今は大事な人が出来たんだ。好きなことに気づいたのも力になりたいと感じたのもその人がいたから、今の僕がある。そう思うくらい僕自身も必要としている。だから、君とは付き合えないとしか今は言えない』
そこで録音は途切れたのだが、余韻に浸るルルーシュへと、咲世子が付け加えるように話した。
「ライ様からの、愛のメッセージでございます」
「・・・・」
考え込むようにして無言となるルルーシュに、咲世子が訊ねる。
「ルルーシュ様は、お忙しいようなので、ライ様に何か伝えたいことがあるのでしたら、私が代わりに申し上げておきますが、いかがなさいましょうか?」
咲世子に答えるまでもなく、席を立ったルルーシュは、扉へと向かうと振り返り、
「少し時間が出来たから休憩に入る。その間、後片付けは任せたぞ」
そういい残して、部屋を出て行ったルルーシュに、一礼した咲世子は嬉しそうに顔を誇らばせるのだった。
きっと、私の口ではなく自分の口からライに伝えるつもりなのだろう。そんな様子を浮かべてしまったからだった。
「心配には及びません。命令がなくとも、咲世子は影ながら応援しておりますし、それ以上に互いが理解者である事は見えてますし、どうぞご安心を」
そんな独り言をこぼしていることなど、ルルーシュもライも知らないことだった。
終わり