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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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★2010/09/20 (Mon)
告白直後の三秒間<続きで
男子生徒vsルルーシュ×ライです。
お話は、続きからになります。




貴方の言葉は優しい凶器


 それも、喋ったこともない自分に一目惚れしたと言う愛の告白だ。
 言葉足らずながらもそこに冗談には見られず、何より話す程度は真剣に見つめる姿勢は誠意を持っていて、とてもじゃないが男相手に頬が赤くなるほどに緊張している様子が演技には到底思えなかった。
 だから、ライは困惑しつつも、どこか困ったように目を伏せる。
 他人に好意的に好きだと言われなれないせいなのかもしれない。自分が記憶喪失となっている不安もあるから、安易に受け入れられないのだ。


「返事は早くなくてもいいです。ただ少しだけ考えてもらえれば」


 どう見たのか答えに迷うライを見て、男は言った。
 前に、お風呂場で生徒会の女性陣とルルーシュと一緒に鉢合わせたときや、女装したときなど、男扱いしてもらった記憶が蘇り、勘違いしているだけではないのかと確かめるかのようにライは口をゆっくりと開いた。


「僕が男だと知った上で、君はそう言っているのか?」


 答えは至極当然だと、相手は大きく頷いて、


「勿論です。知っているから、こうして貴方に直接、すっ、いえ、告白してるんですよ」


 ライは無言で見つめ返す視線が、あまりに澄んで、男は自分の中のライに抱いた邪な感情を見抜かれたのではないかと思い、目をそらしそれでも、言い募る。


「男からの告白は、気持ち悪いかもしれませんけど、それでも貴方には自分から伝えようと思って」

「・・・・」


 ライは困惑していた。見ず知らずの女生徒から手紙をもらったことがあり、恋文だと聞き、当然その時は好きな人も特にいなかったので断っただけで終わったのだが、今日のは男子生徒。
 それも女性と勘違いしているわけでもなく、男と知っての勇気ある告白と真面目な態度に、冗談は感じられなくへたにあしらう訳にもいかなかった。
 ライは同性に興味はないと宣言するのは簡単だが、それだと現に恋人のルルーシュを否定することになる。
 好きな人が他にいる。
 前回の女の子にも誰だと聞かれたことはある故に、追及される心配もあるから、今の関係自体極秘なわけであえて話してしまうわけにもいかず、なんと言って断ろうかと思案していたところ、男の方から切り出した。


「・・・ライさん。答えに迷っているのなら、次の機会のあるときに、返事を聞かせてください。それでは」

「待ってくれ!」


呼び止められた男は振り返ると、ライは口を開く。


「いや、待たなくていい。君が誠意を持って告げたように、僕は今この場で答えるから」


 ライの真摯な表情に、男もまっすぐ見つめる。


「考えるまでもなく、君とは付き合えない」

「それは男だからですか」

「いや、君の性別が男だからとかそんな風に考えたことはなかったのだが、今は大事な人が出来たんだ。誰かを好きなことに気づき力になりたいと感じたのもその人がいたから、今の僕がある。そう思うくらい僕自身も必要としている。だから、君とは付き合えないとしか今は言えない」

「そう、ですか。はは、振られるのは覚悟してたけど、思ったよりもやっぱりきついですね」


後ろ頭を撫でるようにして、視線を逸らす。表情から見ても、傷心した様子は見られるものの、ライは一度考えた答えを整理するように誠実な態度で相手に向き合うように続けて口を開こうとしたところ、思わぬ方向から別の人物の声が入ってきたのだ。


続く

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