世界にたったひとりだけで

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前回に、女体化ライ番外編で読みたい投票にて、男性陣で修羅場をとあったので、こんな話もありなのではないかと。
男性陣×ライ（女体化）です。
お話は、続きからになります。


Girls　Dream of bubble・番外編_{世界にたったひとりだけで}



それは、生徒会室の中で起きたひと時の日常に過ぎなかった。

　突然、席を立ち、口を押さえお手洗い場に駆け込むように走り去るライ、その姿を呆然と見送る生徒会メンバー。
　
　こんな事態になろうとは、誰が予想しえただろうか。
　
　それは会長の何気ない一言から始まった。


「ライって、最近あんな調子だけど、これは、もしかしたら、産気づいたのかしら」

「ええー!？　誰かの子供が出来たってことですか?!」


　そんなことありえないと思う女性陣、そして何故か作業途中であるにもかかわらず時間が止まったように動きを止めて顔をあげる男供。
　その顔は困惑、嬉々とさまざまだか、自分に何か見覚えはないか、他にみに覚えがないのかと思考をめぐらす中、女性陣は平然と会話を続けていた。
　というより、半場冗談として楽しんでいるところはあるのだが、男性陣はそれを気にする余裕はなかった。


「だってね。もう、体は女の子な訳だし、女性として目覚めて、誰かと結ばれたとしても可笑しい事ではないし、私としても違う幸せを見つけられたのなら嬉しいし応援するけどね」


　ミレイの発言に答えたのは、シャーリーだった。


「でも、「今は、恋愛を考える気はない」って前に言いませんでした」

「男の時はそうかもしれないけど、今はわかんないわよ。体の構造が変わったみたいに考え方も変化がついてるかもしれないし」


　ニーナも何かを思い出したように、口を挟む。


「そういえば、ライさん、以前にも増してきれいにはなってきてるような気がしますね」

「でしょー？」


　今一納得の出来ないシャーリーが、


「えー、他に好きな人が？　うーん、そんな素振りは一度も見たことがないけど」

「ライ、交友範囲わりと広いみたいだけど、あまりべらべら話すほうではないから、全てを把握しているなんて思わないほうがいいわよ」


　突如、顔を合わせ席を立ち上がっていた生徒会の男性陣は、打ち合わせたわけでもないのに続々と生徒会室から出て行った。
　その不可解な行動に、シャーリーが首を傾げる。


「あれ？　ルル達、急にどうしたんだろう」

「さあ、どうなるのかしらね？」


　意味ありげに笑みを浮かべたミレイだけが、何かに気づいた様子ではあったものの、面白そうなのでしばらく様子見だと、切り替えるように再び生徒会の業務へと取りかかるのだった。


　続