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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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★2011/11/24 (Thu)
C.C.vsルルーシュ×ライです。
お話は、続きからになります。

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どっちだってかまわないのにね



黒の騎士団、基地内部。
 新たな団員を加え、組織を強化すると共に、拡大へとつなげようと目論むゼロは、用意している個室へと続く自動ドアが開かれると、ダイニングルームぐらい広い部屋に観葉植物などと家具と大きなテレビの前にある五人掛けのソファに、当然のようにピザを食いながら居座るC.C.を一瞥しつつも、熱気こもる仮面を外してようやく一息ついたルルーシュは、鼻をかすめるいい香りにひかれ、顔をあげた。
 目が合ったC.C.は、ソファで寝転がったままだ。
 いい香りとしても、ピザの匂いではなく、もっと家庭的な食べ物の臭いを辿るようにして、ルルーシュはキッチンを覗き込んだ。
 火の音と食べ物がフライパンの中でかき混ざる音が聞こえる中、キッチンにいたのは、赤いエプロン姿のライだった。


「ライ。そこで何をしている?」

「ああ、ルルーシュ。お帰り」


 炒め物をしつつ振り返るライに、まるで二人は新婚さんようなイメージが重なりを照れ隠しに咳払いをしながら、近づいたルルーシュはフライパンを覗き込んだ。
 なんて事のないチャーハンではあったが、作り手によっては変わるものだと、キラキラとプロ顔負けに盛り付けたライの手際の良さに感心しつつ、
 

「俺に作ったのか?」


 丁度昼頃ではあるし、ライの手量なら断る言葉もない。尚嬉しいと期待に視線を向けるルルーシュに、目を瞬かせたライはトレーに乗せると、


「いや、C.C.だよ」


 困った人だと苦笑を浮かべたライが持ち運んでいくと、取り残されたルルーシュは不満げに眉を寄せた。
 再び戻ってみると、ピザの傍らに皿を置いたライに、そこに置けとばかりに指示するC.C.が、良くてお嬢様と執事か、悪くて夫婦に見えてしまい、ルルーシュはC.C.へと口を開いた。


「ある程度の部屋の自由には目をつぶっておいたが、ライを使用人のように使うことを許可した覚えはない」

「・・・独占欲の強い男だ。ライも今のうちなら、嫁を辞退できるぞ」

「嫁?」


 何故、今読めという言葉が出て来るのかと眉を顰めたルルーシュに、C.C.は口端を上げて笑う。
 

「愛人は、嫁がいないと成立しないだろ。この場合、お前の嫁は必然、ライとなるしかない」


 なっ!?と顔を赤くしたまま思わず振り返ると、ライは不思議そうに見ていただけで、本気に受け取ってないのかと少し残念に思いつつも、C.C.へと返した。


「だからといって、ライを使っていい理由にはならないだろ」

「嫁という部分は否定しないということは、お前も認めているのだな」

「っ!」


 否定していないのはそう思った事もあるにはあってか、口を閉ざしたルルーシュに替わって、面白そうにC.C.はライに尋ねた。


「ゼロについていくといったそれには今も変わりないのだな?」

「ああ」

「ならば、当然ゼロの嫁となる覚悟も持ち合わせているのだろ」

「C.C.、貴様何を言って」


 信頼と愛情の上で今の関係はあるのだが、結婚と決めるのはまだ早く他人に告げられたくはないと慌てるルルーシュに、C.C.はからかい気味に楽しそうだが、ライのほうは至って真面目だった。



続く

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