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別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
名前を覚えさせよう
生徒会にへと顔を出した、カレンだったが、何か不自然な事に気づいたミレイが、隠していたものを暴こうとして、その小さな存在を見つけられてしまい、現在、生徒会長の机の上にて、さらし者となっていた。
驚きな凝視していた面々の中で、最初に口を開いたのは、ミレイだった。
「カレン子供が出来たの?」
「違います。こんな小さな子供がいるわけないでしょう。それに、子供に、こんな猫のような耳やしっぽはないはすです」
カレンから、その生き物へと目を向けたシャーリーが、「そう言えば、そうだね」と呟くと、何か考え事をしたまま、それを見ていたミレイが、
「誰かとは言えないんだけど、面影が、重なるような気がしてならないのよね」
「それは、私もありましたけど」
カレンがそれに同意していたのだが、シャーリーの次の言葉に、大きく否定する。
「ねぇ、カレン。知らない間に作ったわけじゃないよね」
「だから、違うって言ってるでしょ!」
「そう、だよね。ごめん。でも」
ライが言った言葉に、カレンは、口を閉ざす。
「お母さん」
「お母さんって、呼んでるけど?」
とシャーリーに言われる。確かに、産んだ覚えはなくても、母さんと呼ばれてるのは、不思議なわけで、
「知らないわよ。 私が見つけたときには、何故かお母さんって呼び始めてたし」
「見つけたって、一体何処でこの子を見つけたの」
ミレイに問われ、カレンが、何か言いづらそうに、
「えっと、それが気がついたら、私の部屋に動き回っているのを見かけて、虫かと思って、退治しようとしたら」
「この子がいたってこと」
「はい・・・」
虫と間違えられた、その小さな存在に、同情の視線を送った。ミレイに、気付いたのか、カレンが、慌てて
「でも、叩く寸前で止めたのよ。だから、見てわかるとおり怪我もないわけで」
「うんうん。わかってる。さすが、優しい薄倖のお嬢様だけはあるわね。そんなところにも目が行き届いて」
「・・・・・」
「それにしても、頭には出てくるんだけど、何かとそっくりなんだよな~」
リヴァルの言葉に、顔を合わせたミレイとシャーリーがマジマジと小さな生き物を覗き込む。
光沢のある髪色とそれに映える白い肌、大きな銀の瞳、それらが確かにライと変わりないものの、ライのギアスにより、ライという存在を忘れてしまっている皆には、既視感はあるもののそれが何かわからない状態で、子供にしては、手に収まるくらいは小さすぎるし、何より人にはない猫の耳と尻尾が作り物ではないと言うようにちゃんと動いている。
「妖精?」
首を傾げるように言ったミレイの呟きに、シャーリーが反応する。
「何の妖精ですか?」
「私もこういう小さな生き物を見るのは初めてだから、そういうものが実際にいるなら、このサイズで考えると、それくらいしか思い当たらなかったのよ」
そこに、リヴァルが、入るようにして、
「ほかに考えるので言えば、小人とかもありますよ」
「小人ね」
「でも、可愛い」
妖精を見て、シャーリーは、頬を緩ませたままそう言った。
机の上に乗せられ、ちょこんと座ったまま、大きな瞳をぱちぱちと瞬いたまま見上げるその姿は、小動物のようで可愛いのも頷けた。
「で、カレンはこの子を連れてどうしようとしていたの?アーサーの新しいおもちゃとしてあげるつもりだったとか?」
「なっ!?、そんなことしませんよ!。ただ、私の部屋に置いたまま出かけて、運悪く家の誰かに見つかって追い出されたり、騒がれたりするのも可哀相だと思って、時間の合間にこの子の事が書いてないか、図書館に寄って調べようかと思っただけで」
「調べるまでの間、私たちにも内緒で、この子を匿うつもりだったの?」
「それは…」
机についたカレンの服をくいくいと小さな手が引っ張って、存在を示す。
「母さん」
「まぁ、そんなに懐いているのに、追い返すのはさすがに無理か」
「あの、見つかった事を、なかったことにしてとは言えませんが、せめてこのことは、内緒にしておいてくれませんか?」
「さすがに、一人で隠し通すのも病弱なカレンには負担が重過ぎるから、とりあえず此処にいるメンバーと、それから、ルルーシュやスザク、後ナナちゃんと咲世子さんには状況を説明しておいて、それからの事を此処できちんと決めておきましょうか」
「え、でも、それは」
シャーリーもそれに賛同する形で、
「私も協力するよ。一人より大勢の方が、調べるのにはきっといいと思う。カレンは、偶に学校休みがちなくらいだもん。私達にも少しはその負担を譲ってもいいんじゃないかな」
病弱設定をしていたのを知って、カレンは、それ以上言い返す言葉を見つからず、
「あ、ありがとう」
というだけだった。
カレンが出て行くのと、入れ違うように入ってきた人物は、その妖精を眼にして、しばし固まることとなる。
机の上を走りまわる小さな生き物が虫かと思ったが、虫にしては、違い過ぎる外見に気付いたルルーシュは、口を開いた。
「あれが、例の言っていた…」
「うん、妖精君」
答えたのは、ミレイだった。
「まさか、あれが、今までの書類の手伝いを秘かに手伝っていたと言うんじゃ」
「違うわよ。この子は、カレンが見つけて連れてきたの。うちに置いておくのもひとりだと心配だからって、此処まで持ち込んだのを、早々に私達に発見されて、カレンが留守の間は、此処で面倒をみることになったのよ」
「面倒をみるのはともかく、その役目は、俺もその一人に入ってるわけですか」
「正解。そんなに長い間でもないから、安心…」
「会長」
「猫と犬といった他の動物とは確かに異なるし、そりゃ多少、いたずら書きをしたり、走りまわってコップを倒す事はあったけど、それぐらいで、他に悪いことは何もしてないわ。ちゃんと言葉も理解しているみたいだから、ちゃんと言えば通じるわよ」
「そういう心配をしてるんじゃ」
「私達にも一任したけど、あくまでカレン一人が責任をもつみたいだから、そんなに考え込まなくても、大丈夫よ」
「・・・・、わかりました」
「よろしい。じゃあ」
ペンを手にとって、机をコンコンと突くようにたたくと、走りまわっていたライが、足を止めて、ミレイの方へとやってきた。
呼んだとでもいうように、首をかしげて見上げる頭を指先で、撫でると、こしょばいいと言いたげに、身を竦ませ、ギュッと、目をつぶッたので、手を離すと、名残惜しそうに見上げてきた事に、ミレイは笑い優しい口調で話しかける。
「友達は教えたから、わかるわよね?。君の後ろにいるのが、私の友達で、此処の重要な一人なの。貴方にも紹介するから、まず、挨拶をしてね」
本当に言葉を理解しているのか、頷いたライは、後ろを振り返って、ルルーシュを見上げる。その瞬間、ルルーシュは既視感を覚えるのだが、やはり、リヴァル達と同様その既視感の正体がわからないまま、凝視していると、
「ライです。はじめまして」
ぺこりとお辞儀をして、挨拶をするライに、にっこりとほほ笑んだミレイが、ルルーシュへと視線を変え、その視線に気づいたルルーシュが、
「あ、ああ、俺は、ルルーシュ・ランぺルージだ。よろしく」
「?」
最後のよろしくの意味が理解していないようで、首をかしげたライに、
「仲良くしようね、って意味ね」
ミレイが、付け足すように、横から口をはさんだ。
「会長」
「違う?」
「いえ、そういうわけでは」
見つめてる視線に気付いて、下に向けると、ライも、視線に気づいて、慌ててた様子で、ミレイの傍に行って、肘を立てた腕の裏へと隠れてしまう。
それを訝しげに見たルルーシュに、ミレイが苦笑して、
「警戒心がまだ残ってるのか、人見知りするところがあるみたいなの。私達にも慣れるのには時間がかかってるから、いずれ接していくうちに、自然と打ち解けるようになると思うわよ」
腕の裏から小さく顔を出したライは、再びルルーシュと目が合うと、隠れてしまう。それが、妖精?との出会いだった。
その後、スザクとも挨拶を交わすのだが、一緒に連れてきたアーサーが追いかけまわして、それにライは逃げ回ったりと、ちょっとした騒ぎにはなった。
続く