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別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
見えない向こうに広がる
ルルーシュとライを部屋に二人きりとさせたまま、咲世子は任務を全うしたときのように満足な笑みを浮かべていた。
外見から見れば、特になんの変わりもないと思えるのだが、脳内はあらぬ妄想の粋に浸っていた。
「(あのメイド服は私が独自に調べた男性趣向による服装なので、さぞルルーシュ様も喜ばれることでしょう。お可愛らしい事にライ様は照れていらしゃいましたが、やはりあの場は二人きりの方が話せることが無難であると判断し、誠に名残惜しいことですが、あの場は仕方ありません。ああ、今も尚お二人となられてどんな会話を交わされているのでしょう)」
此処から、咲世子による二人に対しての主観と妄想
(咲世子の中ではルルーシュは女問わずたらしでありキチク攻めで、天然で多少乙女の入ったライとなっている為、キャラの性格が崩壊しております)
私の足音が随分と遠ざかった後、ルルーシュ様の瞳が捕食者のようにきらりと光らせると、ライ様へと近づいて黒のメイド服とは違いその穢れを知らない銀の瞳を覗き込むように顎を持ち上げられ、
『似合ってるぞ。ライ』
『・・・ルルーシュ』
顔を上向きにされたライ様は、怪しく笑うルルーシュ様の瞳に自分が映っていることを知って可愛らしく頬を染められます。
『君に見られると恥ずかしいんだ。あまり見ないでくれないか』
その言葉と共に視線を伏せられるライ様に、ルルーシュ様はふっと口元に笑みを宿して、
『俺から目を逸らすな。しかし、仮の服がないとはいえ、メイド服がこんなに似合うとは思っても見なかった』
『・・・・似合うといわれても』
『褒めているだけだ。素直に喜んでおけ。当に熟知していると断定していた俺の判断を覆したんだからな。もう少しお前を理解する必要がある』
『ルルーシュ?』
視線を上げたライ様に、ルルーシュ様は笑みを深めて、
『さて、ライ。俺に見せたいものがあるとするなら、今すぐ着替えろ』
『えっ?』
『その服は着ているのは恥ずかしいのだろ。目の前で見てやるから、着替えろといってるんだ』
『此処で、なのか?』
『ああ。まあ、お前がそのままの格好でもいいなら、俺は止めないが、困るだろ?』
戸惑うライ様の心情が瞳に現れていることを見ない振りをして、ルルーシュ様の長い指先が戯れのようにライ様に触れていきます。
ライ様の髪を一束梳く様に、こめかみから頬、そしてシャープな顎のラインへと辿る間に、首下に結ばれたリボンを解いていき。
その意図することを理解なされたライ様は、ルルーシュ様の意思に従うように、羞恥に頬を染めたながら微かに震える指先で首元を緩めます。
しかしながら、お一人では脱がせられないことに気づいて、戸惑うように見上げるライ様にルルーシュ様の目がしたり顔で細まり、手をライ様の着るメイド服へと忍び込ませ、強引に脱、
「あ―――っ、私が空気でい続ければ拝見できたものを。いいえ、それは差し出がましいと思いますが、あの一室内でそのような事が行われていようとは」
実際は咲世子が立ち去った後。
居たたまれないライの心情を哀れんだルルーシュから服を借すと言い出し、その善意を受けたライは着替えの途中くしゃみをし、ライに渡す服を見繕っていたルルーシュは、妙な悪寒を感じ身体を震わせていた。
咲世子の逞しい妄想の中では、二人は禁断の世界を始めていたのだった。
[留め]