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別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
アニメ見て、これもありなんじゃないかと思ったので
咲世子さんが返送してまたまた暴走中の
ルルーシュ×ライです。
お話は、続きからになります。
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恋愛半人前の陰謀
含英を持つ銀色の瞳は、睫の影に隠れ落した視線には、紙の上でつらつらと並べられた文字を辿るだけで、部屋は時折細く長い指でめくられる紙の音以外、静かな時間が流れていた。
しかし、扉が開いたことでそれも唐突に終わる。
「ライ、お前の事が海より深く愛しているんだ」
「・・・・」
突然、部屋を訪れたルルーシュの突然の告白に、読書中だったライは、顔をあげたまま目を瞬かせた。
ライが口を開く前に、ルルーシュはゆっくりと歩み寄り、西洋の騎士のように目の前でひざまづいて、
「だが、急なことでお前も戸惑っているだろうが、この気持ちは本物だ。お前も同じなら俺と」
まるで舞台役者のような大げさな仕草と口調で、普段よりもよく喋っているルルーシュは、ライの白い両手を掴む。
先ほどから疑問を抱いていたライがその違和感の理由に気づいて、再び口を開きかけるが、今度はそれをわって入るように扉が開かれ、新たな人が訪れた。
「待て! 俺の格好で勝手にうろうろするなっと」
扉を開けたのは、ルルーシュで、ライの目の前にいるのもルルーシュだった。
同じ顔をしたルルーシュが何故か二人いて、違和感の理由がとけたのと、ああやっぱりと多少の予測はついていたように、ライは二人の顔を見やっていたが、手元にあった本は閉じられていた。
「何があったのか、聞いてもいいのか? ルルーシュ」
後になってきた本物のルルーシュへと顔を向けたライに、誤魔化しの聞かないことにルルーシュは、密かに溜息をついていた。
「・・・ああ。この場合は、仕方のないだろう。少しだけなら」
一人は椅子に、二人はベットに腰掛けるようにして
話し始めたのは、咲世子の方からだった。
「では、私が、このようにルルーシュ様に扮装している事を説明しますと」
随分と柔らかな物腰で胸に手を当て、口を開くもう一人のルルーシュ(に変装した咲世子)へと、ルルーシュが注意深く目を向けて。
「咲世子。計画の事は口外するな。それよりも、部屋に留まるなら、ともかく何故、ライの部屋へと来ている?」
よく出来た特殊仮面のせいか、同じ顔が二人顔が同じ衣装で顔をつき合わせて話しているというのは、ライから見て奇妙に思えるのだが、話し口調と物腰が違うため、別人であるとは認識できていた。
「いけなかったのでしょうか?」
「大いに問題ある」
「私は、ただ、ルルーシュ様の気持ちを代」
何を言うつもりなのかはルルーシュだけには読み取れたようで。咲世子の口を手で覆うようにして、黙らせたルルーシュは、そのままライのほうへと振り返る。
「すまない。ライ、話はまた後日に。咲世子には再三注意しておく」
そう言いながら、咲世子と共にライの部屋を出て行こうとしたのだが、背中を押されていた咲世子は会釈した後扉を閉じる際に。
「ライ様、ルルーシュ様のお気持ちを申し上げますと」
「失礼する」
咲世子の言葉を途中で遮断するようにルルーシュが扉を閉めた。
「ああ・・・二人とも、おやすみ」
咲世子の行動もそうなのだが、今日はいつになく様子が可笑しいルルーシュにライは、扉へと視線を向けたまま目を瞬かせ首を傾げていた。
一体、咲世子は何をいいたかったのだろうと。
『お前の事が海より深く愛しているんだ』
『急なことでお前も戸惑っているだろうが、この気持ちは本物だ。お前も同じなら俺と』
そして、何故あの言葉が忘れられず今更思い返されるのだろうと、ライは自分に問うように、愁いに瞳を伏せていた。
[留め]