コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
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★ お気に入り
★2010/03/31 (Wed)
声無き声で解けない魔法を
晴天の昼休み。
ライのいる教室へと訪れた神楽耶は、小さな頭を扉の隙間から覗かせ、首を巡らす。
残念なことにいない事を知って、肩を落とす。
「あれ~、神楽耶じゃないか」
声にびくっと肩を弾ませ、後ろを振り返ると、リヴァルの姿がそこにあった。
「ライは、何処に行ったか知りません?」
情報に詳しいリヴァルに思い切って尋ねてみる。
「ライ? ああ、今なら屋上かもしくは食堂の方じゃないか」
「そうですか。ありがとうございます」
リヴァルに一礼すると、神楽耶はその横を通り過ぎるように走って行った。
「もてるねぇ。しかし、ライの事尋ねられたのこれで何度目かな」
リヴァルがぼんやりと虚空を見上げて、悲しく呟いていた。
ライのいると思わしき場所をめぐって、ようやく庭園に辿り着いた時は、神楽耶は息を切らしていた。
急ぐように駆け寄ってきた神楽耶に、何かあったのかとライは首をかしげる。
「神楽耶?」
「どうして、いつもの場所にいませんの」
「? ああ、咲世子さんに用事を頼まれて出かけていたんだ。何かあったのか?」
「以前から、貴方に言いたいことがあって参りました」
今日なら言えるはずだと、整えた息を吐き出すようにライを見上げる。
ライから料理を教わってからも、何か言いたげに見つめ返す神楽耶を気になっていたのだが、その理由なのかとライは言葉を待つ。
「ずっと、黙っておりましたけれど、私は、ライ、貴方の事が」
風が静かに流れる。葉や花々を揺らしながら。
「好きです…」
その言葉だけが大きく響いたように聞こえた。
「ライも気持ちが同じなら、私と」
恥ずかしさはあるらしく、神楽耶の頬が赤く染まりゆく。
いつもの強気はどこへやら、今日は普段以上にしおらしく見えていた。
瞬きを繰り返す様に見つめ返したライは、一瞬考えるように間をおいて、
「…僕も好きだ」
「本当に?」
頬を染め、嬉しそうに口を緩める神楽耶に、ライは頷いて、
「ああ。しかし、驚いた」
「それは、貴方が今まで鈍いだけでは」
しかし、次の言葉に神楽耶は固まる。
「神楽耶でも、そう言った悪戯をするのだな」
「何が、そうなりますの?」
その言葉の意味が理解できず、恐る恐る聞き返す神楽耶に、
「今日は、四月一日だと思い出したんだ。それで、そんな嘘を思いついたのだろう?」
ライへの本気の告白は、嘘扱いされ、神楽耶は二の句が告げなかった。
うっかり忘れていた神楽耶が悪いのか、エイブリールフールを思い出したライが悪いのか、どちらにしても、ただの笑い話である。
その後、あまりの鈍さと自分の未熟さに不機嫌となった神楽耶の対応に、困り果てるライがいたとか。
[留め]
晴天の昼休み。
ライのいる教室へと訪れた神楽耶は、小さな頭を扉の隙間から覗かせ、首を巡らす。
残念なことにいない事を知って、肩を落とす。
「あれ~、神楽耶じゃないか」
声にびくっと肩を弾ませ、後ろを振り返ると、リヴァルの姿がそこにあった。
「ライは、何処に行ったか知りません?」
情報に詳しいリヴァルに思い切って尋ねてみる。
「ライ? ああ、今なら屋上かもしくは食堂の方じゃないか」
「そうですか。ありがとうございます」
リヴァルに一礼すると、神楽耶はその横を通り過ぎるように走って行った。
「もてるねぇ。しかし、ライの事尋ねられたのこれで何度目かな」
リヴァルがぼんやりと虚空を見上げて、悲しく呟いていた。
ライのいると思わしき場所をめぐって、ようやく庭園に辿り着いた時は、神楽耶は息を切らしていた。
急ぐように駆け寄ってきた神楽耶に、何かあったのかとライは首をかしげる。
「神楽耶?」
「どうして、いつもの場所にいませんの」
「? ああ、咲世子さんに用事を頼まれて出かけていたんだ。何かあったのか?」
「以前から、貴方に言いたいことがあって参りました」
今日なら言えるはずだと、整えた息を吐き出すようにライを見上げる。
ライから料理を教わってからも、何か言いたげに見つめ返す神楽耶を気になっていたのだが、その理由なのかとライは言葉を待つ。
「ずっと、黙っておりましたけれど、私は、ライ、貴方の事が」
風が静かに流れる。葉や花々を揺らしながら。
「好きです…」
その言葉だけが大きく響いたように聞こえた。
「ライも気持ちが同じなら、私と」
恥ずかしさはあるらしく、神楽耶の頬が赤く染まりゆく。
いつもの強気はどこへやら、今日は普段以上にしおらしく見えていた。
瞬きを繰り返す様に見つめ返したライは、一瞬考えるように間をおいて、
「…僕も好きだ」
「本当に?」
頬を染め、嬉しそうに口を緩める神楽耶に、ライは頷いて、
「ああ。しかし、驚いた」
「それは、貴方が今まで鈍いだけでは」
しかし、次の言葉に神楽耶は固まる。
「神楽耶でも、そう言った悪戯をするのだな」
「何が、そうなりますの?」
その言葉の意味が理解できず、恐る恐る聞き返す神楽耶に、
「今日は、四月一日だと思い出したんだ。それで、そんな嘘を思いついたのだろう?」
ライへの本気の告白は、嘘扱いされ、神楽耶は二の句が告げなかった。
うっかり忘れていた神楽耶が悪いのか、エイブリールフールを思い出したライが悪いのか、どちらにしても、ただの笑い話である。
その後、あまりの鈍さと自分の未熟さに不機嫌となった神楽耶の対応に、困り果てるライがいたとか。
[留め]
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