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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2010/04/05 (Mon)
ゲームにあった日記帳を題材に、シャーリー視点で、
シャーリー×ライです。
お話は、続きからになります。

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おあずけ


 一日一日を日記に思いとして綴ることが、いつしか日課となっていた。
 書き終えた後に、ふと、読み返して気づいたことがある。

 気になる人から好きな人へと変わって、いつしか自分の日記の中にもその人の名前が幾度も登場していることに。
 

「シャーリー、これは君のじゃないのか?」

「えっ、ああー!?、駄目!」


拾われた日記帳を慌てて受け取る。数秒の出来事だったのもあるけど、鍵もかけてあるし、読まれる心配はないはず。

 頬が赤くなっていることを自覚しながらも、私はきょとんと見つめるその人に、なんでもないというように笑顔を見せる。


「ありがとう」っと言葉を乗せて。


 前は迷ってたけど、今はその人だけに決めたことを日記に記してあるけれど、告白まではいっていない。

 だから、打ち明けるまでは秘密。
 今までの私の気持ちを含めてもあるけれど。

 でも、もし見てもいい日が来るとすれば、それは日記を必要としなくなったときだと思うけど。

 その時にも、隣に好きな人。
 ううん、愛した人。

 ライが傍にいたらいいなっ、なんて思ってしまう。
 
 二人で日記帳を買いに行った時は、そんなこと思ってもなかった。あの時は、友達のように見ていたけれど、いつからだろう。

 赤い日記帳には、いつの間にかライの名前が増え、横に並ぶように私も登場している。
 ハートマークとか恥ずかしいこともいっぱい書いてる。
 ライの中には私はいくつ登場してるのかなっと時々考えたりもして、ぼーとすることもあるけれど、


「あ、ライ」


 ライの前では普段の元気のいい私を見せたい。
 部活中に見に来ていたライに向かって、笑顔で手を振る。
 今でもライを見て、騒ぐ女の子達はいて、こそこそと黄色い声で内緒話をしているのをよく見かける。
 最初は、人気あるんだなってぐらいだったけど、いつからか、ライが私に答えて手を振り替えしたりすると、それだけで、口元が緩んでしまう。


「よし、頑張るぞ」


 水泳でも恋でもライバルは多い。
 ぼそりと口にこぼして、プールに飛び込むと、水しぶきがあがる。
 懸命に手足で水をかくように泳ぐことに集中して、何処までも先の見えないゴールを目指す。

 私の気持ちと一緒に、ライの元へと届けるまで。 
 
 諦めないっと決めた。 




― オマケ ―


「ライ。あのね、必要な備品を頼まれちゃって今から買い物に行くんだけど、数が多くて、手伝ってくれる?」


 珍しく今日は朝から教室にいるライに話しかける。
 放課後のせいかまだ人の賑わう声は残る。その中に遠巻きにこちらを見ている女子も視界の隅にとらえたけれど、私はどきどきと高鳴る心臓を抑えて平常心を装う。

 気づかれてないといいと半分思いながら。


「ああ、かさばると大変だからな」


 快く引き受けたことに、内心ガッツポーズとりながらも、表情に嬉しさは出てしまい、早く早くと先に急かしてしまう。
 何をそんなに慌てるのかと困った表情のライが、私に背中を押されながら振り返る。


「えっと、お店。そう! 早く閉まらないうちに行こうよ」


 上手く言い分が見つからないままの私に、ライは少しだけ笑っていた。
 口端を引き上げるくらいの些細なものだったけど、それすらも私は魅了されて頬を染める。
 もしかしたら、笑われたことに対して恥ずかしかっただけなのかもしれないけれど。




 たどり着いたお店は、以前ライと一緒に買い物に行った場所で、そこで私が手にしたものは、


「日記帳」

「うん、前のものが残り僅かになって、それでね」

「前?。・・・ああ、赤い日記帳。此処で買ったのか」


 思い返すように話すライの視線の先に、赤い日記帳が並んであった。
 その時は買い物に付き添ってもらっただけの事だったけど、前の気持ちは今と違うのもあって、覚えていることがなんだか嬉しくなって、にっこりと微笑んでしまっていた。


「シャーリー? どうした」

「えっ、あっううん。なんでもないよ」


 慌てて言っちゃったけど、なんでもないって事もないけどっと心で付け加えて、レジへとお会計を済ませるために走っていく。



 夕暮れに染まる町並みは空の風景と一体化したようで、ちょっとだけ寂しくて別の景色のように。

 ライが好きだといった青空のような青色の日記帳に、私ははじめにこの事を書こうかなっと一人笑みを浮かべながら、新しい日記帳を大事に胸に抱える。

 伸びた私の影の先は、思いのように傾いていたけれど、並んだライと私の間には、今はまだ小さな距離感があるけれど、いつかは思いさえも交わる事を願いながら、帰り道を歩いていった。

 少しだけ、ゆっくりとした足取りで。


[留め]

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