コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
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----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2010/04/01 (Thu)
それ以上は言わないで
日曜日。恋人と図書館で勉強会は、人の目もあるので、私はライの部屋で一緒に過ごすことになったのはいいけど。
「授業を聞いていればおおよそ理解できる問題だぞ。まあ、ライの場合、途中からにしては飲み込みが早い方だな」
どうして、ルルーシュがライを挟んで反対側にいるのかしら。
この時点で、二人きりという期待はもろくも打ち砕かれてる。
ライと先約したのは私のはずなんだけど、途中から部屋にやってきたルルーシュがどういうわけか揃って勉強することになって。
まあ、ライが鈍感なのは今に始まったことじゃないけど、ルルーシュ、貴方は察しなさいよ!。
私とライが恋人であることは、会長から聞いて、貴方も知ってるはずでしょう?。
びしびしとノートではなく、ルルーシュを睨みつけている私に気づいたのは、ライのほうで、
「カレン? 勉強は何処まで進んでるんだ。どこかわからない問いでもあったのか?」
「えっ、あっああ。そうね」
慌てて教科書の中からライに教えてもらう問題を選んでいたところ、ルルーシュが口を出す。
「ライは授業に遅れないよう勉学にも手を抜かないにも関わらず、お前はそんな調子で勉強会になるのか」
「っ!、誰かさんのせいで、集中力途切れただけよ」
私の反発を屈することなく、ルルーシュは寧ろ余裕を持って鼻で笑うように目を細めて、
「ほぅ。人のせいにするくらい勉強に集中できてないという事か。お嬢様とは思えない発言だな」
「それは、今は関係ないでしよ!」
売り言葉に買い言葉のようにルルーシュと私との間に火花が散るのだけど、そんな状況であるのにライは、
「カレン、ルルーシュ。君達が仲がいいのは理解できるが、今は勉強に」
「「違う!」」
揃ったように声が重なって、二人で睨みあう。
恋人となっても、ライをめぐってまだ障害は残っているから、気を引き締めめてかからないと、ライの場合もう少し危機感持ってもいたいけど、そんなこと思ってるなんて知らないんでしょうけど。
時間だけは流れていくのよね。
沈み行く夕暮れの差し込む窓に自分を映し、佇むようにして立つ私は、憂鬱に外を眺めていた。
結局、ライと過ごす時間をほとんどをルルーシュによって奪われてしまったのは、思い出すだけで怒りが芽生えるけど。
ライが友達を大事にしているからこそ、投げやりにしないことは知っているし、そういった不器用な優しさを持っているところも好きになった要因だけど、って、これじゃあノロケじゃない!。
そうじゃなくて、少しは彼女である私の気持ちを理解して欲しいのよ。
「カレン?」
「・・・・」
不機嫌さがそのまま顔に出たのは自覚しているけど、ライは何を思ったのか無言で私に近づいてきた。
謝る気かしら?。それなら、少しは考えて、
「今日はどうしたんだ。機嫌でも悪いのか?」
前言撤回、まだ気づいてないの。この男は。
思わず殴りたくなったが、こんなことでライを傷つけたくはないので、扼腕するだけで衝動を押さえた。
ひくひくと口端を怒りでひきつけを起こしていることを自覚しながら、私は笑顔を作ろうとしたけれど無駄だった。
「そう見えるの。なら、今日何で悪くなったかわかってるわよね?」
考え込むように黙り込んだライは、伏せた瞳を上げて私を見つめてきた。
夕日色を映した銀色が真摯で思わずどきりとしてしまうのを誤魔化すように私が眉を寄せる。
顔が赤いのは夕日が隠してくれると思うけど、
「・・・カレンが部屋に来たときはいつもどおりだったな。途中ルルーシュを交えて勉強会を」
「そう。それが理由よ」
腕を組んだまま睨みつける私に、ライの眉が下がった。今後こそ、通じたと信じたかった。
「すまない。カレン、僕もすぐには気づけなかったんだ」
安堵したように息をついて、私は一度目を閉ざしてライを見やる。視線を少しだけやわらげて、
「わかったなら、もう次からは」
「―――知らなかったよ。君もルルーシュに教えてもらいたかったんだな」
「はい?」
唖然と私はライを見た。
ライはひどく真剣だったけれど、本気で言ってるのかと疑いを持ったからだった。
それより、今なんて?。
ルルーシュに教えてもいたかった?。
どうして、そう解釈するのよ!?。この鈍感男!。
ふつふつと怒り心頭させていく私を置いて、ライが話を続けて、
「うん。よくよく考えてみれば、僕ばかり質問をして、カレンの聞きたい質問を遮ったように思える。それで、君は怒ってたんだな」
「違うわよ!。鈍感」
「違う? 鈍感?では、他に何が」
「私は」
此処まできてもまだわからないの。
首をかしげたままのライにこれ以上、不満をぶつけても虚しいだけたと思い直す。
きっと今は怒りに頬を赤くしているであろうけれど、それに気をとられることもなく、ライの襟元を掴み上げ引き寄せるように唇を重ねた。
瞑った瞳を持ち上げると同時に、離れた私を驚きに凝視したままのライの表情を見つめ返す。
顔は赤くなっていたとしても、夕日に染まる室内と作られた影とで溶け込んでわからなくなっていた。
先に視線を逸らしたのは、私のほうで、小さくそれでもライには届く声で反論を返す。
「こういうことよ」
「カレン・・・」
「友達を大事にするのもわかるけど、彼女も傍にいることを忘れないでよね」
「・・・そうか。不機嫌にさせたのは僕が原因だったのか」
「遅いっー」
その時、そっと流れる髪を指先で払うように、頬に添えられたライの手。
それに気を取られたのは一瞬で、唇が触れ熱を伴い、頬にキスされたことをライが離れてから私は、気づいた。
「すまない。カレンを忘れていたわけではないけれど、結果的には、似たようなものかもしれないな」
そう言ってシュンと伏せる瞳に、怒りをぶつけることが出来ず、羞恥に視線を彷徨わせて
「・・・・あー、もう」
鈍感なくせに、時折驚くほどかっこよく見えたり、かわいくなったりするところが、腹が立つくらいに卑怯だと、片手で髪を乱した。
「カレン、どうした?」
「やり直し」
「えっ」
「さっきのほっぺにした、あれ。最初からやり直しよ。今日はそれで勘弁してあげるわよ」
照れくさくて顔を背けた私に、笑う気配があったので、ライへと向けると、
「あっ、ああ」
苦笑を浮かべるように小さく微笑んで向けられただ綺麗な瞳を直視しないようにして、私達は身を寄せ合うように互いに背中に手を回して抱き合うように。
沈みゆく夕日をバックに口付けあった。
二人きりの時間をかみ締めるように、ほんの少しのいられる時間の限りだったけれど。
こんなことで私の怒りは幸福感のほうへと導かれていく。
単純と笑われるかもしれないけど、それでも好きに勝る感情が今はないからしょうがないじゃない。
そっと瞳を開くようにお互いを見詰め合って、近い距離で離れた顔を向き合ったまま、ちょっとだけ私はくすぐったくて、ライと笑いあった。
今度は、二人きりでね。
[留め]
日曜日。恋人と図書館で勉強会は、人の目もあるので、私はライの部屋で一緒に過ごすことになったのはいいけど。
「授業を聞いていればおおよそ理解できる問題だぞ。まあ、ライの場合、途中からにしては飲み込みが早い方だな」
どうして、ルルーシュがライを挟んで反対側にいるのかしら。
この時点で、二人きりという期待はもろくも打ち砕かれてる。
ライと先約したのは私のはずなんだけど、途中から部屋にやってきたルルーシュがどういうわけか揃って勉強することになって。
まあ、ライが鈍感なのは今に始まったことじゃないけど、ルルーシュ、貴方は察しなさいよ!。
私とライが恋人であることは、会長から聞いて、貴方も知ってるはずでしょう?。
びしびしとノートではなく、ルルーシュを睨みつけている私に気づいたのは、ライのほうで、
「カレン? 勉強は何処まで進んでるんだ。どこかわからない問いでもあったのか?」
「えっ、あっああ。そうね」
慌てて教科書の中からライに教えてもらう問題を選んでいたところ、ルルーシュが口を出す。
「ライは授業に遅れないよう勉学にも手を抜かないにも関わらず、お前はそんな調子で勉強会になるのか」
「っ!、誰かさんのせいで、集中力途切れただけよ」
私の反発を屈することなく、ルルーシュは寧ろ余裕を持って鼻で笑うように目を細めて、
「ほぅ。人のせいにするくらい勉強に集中できてないという事か。お嬢様とは思えない発言だな」
「それは、今は関係ないでしよ!」
売り言葉に買い言葉のようにルルーシュと私との間に火花が散るのだけど、そんな状況であるのにライは、
「カレン、ルルーシュ。君達が仲がいいのは理解できるが、今は勉強に」
「「違う!」」
揃ったように声が重なって、二人で睨みあう。
恋人となっても、ライをめぐってまだ障害は残っているから、気を引き締めめてかからないと、ライの場合もう少し危機感持ってもいたいけど、そんなこと思ってるなんて知らないんでしょうけど。
時間だけは流れていくのよね。
沈み行く夕暮れの差し込む窓に自分を映し、佇むようにして立つ私は、憂鬱に外を眺めていた。
結局、ライと過ごす時間をほとんどをルルーシュによって奪われてしまったのは、思い出すだけで怒りが芽生えるけど。
ライが友達を大事にしているからこそ、投げやりにしないことは知っているし、そういった不器用な優しさを持っているところも好きになった要因だけど、って、これじゃあノロケじゃない!。
そうじゃなくて、少しは彼女である私の気持ちを理解して欲しいのよ。
「カレン?」
「・・・・」
不機嫌さがそのまま顔に出たのは自覚しているけど、ライは何を思ったのか無言で私に近づいてきた。
謝る気かしら?。それなら、少しは考えて、
「今日はどうしたんだ。機嫌でも悪いのか?」
前言撤回、まだ気づいてないの。この男は。
思わず殴りたくなったが、こんなことでライを傷つけたくはないので、扼腕するだけで衝動を押さえた。
ひくひくと口端を怒りでひきつけを起こしていることを自覚しながら、私は笑顔を作ろうとしたけれど無駄だった。
「そう見えるの。なら、今日何で悪くなったかわかってるわよね?」
考え込むように黙り込んだライは、伏せた瞳を上げて私を見つめてきた。
夕日色を映した銀色が真摯で思わずどきりとしてしまうのを誤魔化すように私が眉を寄せる。
顔が赤いのは夕日が隠してくれると思うけど、
「・・・カレンが部屋に来たときはいつもどおりだったな。途中ルルーシュを交えて勉強会を」
「そう。それが理由よ」
腕を組んだまま睨みつける私に、ライの眉が下がった。今後こそ、通じたと信じたかった。
「すまない。カレン、僕もすぐには気づけなかったんだ」
安堵したように息をついて、私は一度目を閉ざしてライを見やる。視線を少しだけやわらげて、
「わかったなら、もう次からは」
「―――知らなかったよ。君もルルーシュに教えてもらいたかったんだな」
「はい?」
唖然と私はライを見た。
ライはひどく真剣だったけれど、本気で言ってるのかと疑いを持ったからだった。
それより、今なんて?。
ルルーシュに教えてもいたかった?。
どうして、そう解釈するのよ!?。この鈍感男!。
ふつふつと怒り心頭させていく私を置いて、ライが話を続けて、
「うん。よくよく考えてみれば、僕ばかり質問をして、カレンの聞きたい質問を遮ったように思える。それで、君は怒ってたんだな」
「違うわよ!。鈍感」
「違う? 鈍感?では、他に何が」
「私は」
此処まできてもまだわからないの。
首をかしげたままのライにこれ以上、不満をぶつけても虚しいだけたと思い直す。
きっと今は怒りに頬を赤くしているであろうけれど、それに気をとられることもなく、ライの襟元を掴み上げ引き寄せるように唇を重ねた。
瞑った瞳を持ち上げると同時に、離れた私を驚きに凝視したままのライの表情を見つめ返す。
顔は赤くなっていたとしても、夕日に染まる室内と作られた影とで溶け込んでわからなくなっていた。
先に視線を逸らしたのは、私のほうで、小さくそれでもライには届く声で反論を返す。
「こういうことよ」
「カレン・・・」
「友達を大事にするのもわかるけど、彼女も傍にいることを忘れないでよね」
「・・・そうか。不機嫌にさせたのは僕が原因だったのか」
「遅いっー」
その時、そっと流れる髪を指先で払うように、頬に添えられたライの手。
それに気を取られたのは一瞬で、唇が触れ熱を伴い、頬にキスされたことをライが離れてから私は、気づいた。
「すまない。カレンを忘れていたわけではないけれど、結果的には、似たようなものかもしれないな」
そう言ってシュンと伏せる瞳に、怒りをぶつけることが出来ず、羞恥に視線を彷徨わせて
「・・・・あー、もう」
鈍感なくせに、時折驚くほどかっこよく見えたり、かわいくなったりするところが、腹が立つくらいに卑怯だと、片手で髪を乱した。
「カレン、どうした?」
「やり直し」
「えっ」
「さっきのほっぺにした、あれ。最初からやり直しよ。今日はそれで勘弁してあげるわよ」
照れくさくて顔を背けた私に、笑う気配があったので、ライへと向けると、
「あっ、ああ」
苦笑を浮かべるように小さく微笑んで向けられただ綺麗な瞳を直視しないようにして、私達は身を寄せ合うように互いに背中に手を回して抱き合うように。
沈みゆく夕日をバックに口付けあった。
二人きりの時間をかみ締めるように、ほんの少しのいられる時間の限りだったけれど。
こんなことで私の怒りは幸福感のほうへと導かれていく。
単純と笑われるかもしれないけど、それでも好きに勝る感情が今はないからしょうがないじゃない。
そっと瞳を開くようにお互いを見詰め合って、近い距離で離れた顔を向き合ったまま、ちょっとだけ私はくすぐったくて、ライと笑いあった。
今度は、二人きりでね。
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