コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2010/04/22 (Thu)
訪問者様ありがとうございます。アンケートにお答えの皆様ありがとう。マイペースながら頑張りたいと思います。
ハッピーエンドの希望もあったので、挑戦してみました
神楽耶×ライです。
お話は、続きからになります。
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ハッピーエンドの希望もあったので、挑戦してみました
神楽耶×ライです。
お話は、続きからになります。
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やわらかなつぼみ
「神楽耶様」
ようやく待ち人の到着に神楽耶は胸を弾ませ、けれど表面上はいつもどおりの口調で、
「部屋に通してください」
「はい」
しかし、神楽耶の口は自然と緩むのをとめられなかった。
一つの和室へと通されたライは、用意された座布団の上に正座するように待機している。
きしきしと木製の床を踏み鳴らす音がライのいる部屋へと近づいてくる。
「後は、私一人でお会いしますので、下がっていてください」
「しかし」
「仮にも、あちらは日本軍の兵士の一人としてやってきたのです。万が一にも、何かあるとは決め付けられることではありませんが、その時は呼びます」
女中に言い聞かせるように襖の向こうで会話を交わし、おつきのものが立ち去ると同時に襖がすっと静かに開いて、室内へと入ってきたのは神楽耶一人だった。
「ふぅ」
襖を背中越しに閉めると、安堵の息を漏らして目を閉じた神楽耶は、開いた瞳でライと目が合うと、
「ライ!」
はしたないと思いながらも嬉しさは隠せず、ライの首に両手をまわし甘えるように、飛びついてきた。
その反動で後ろに倒れそうになったのを、何とか後ろ手で支えるようにして逃れる。
「神楽耶」
ライの肩に顔を埋めた神楽耶が呼ばれた名前で顔をあげると、その表情はキョウトの当主のものではなく普通の少女のように潤んだ瞳で頬を赤く染めていた。
「待ってました。ずっと時間が止まったみたいに感じられるくらいに、貴方を」
ライが戦場で戦っている間、それをただ当主として待つしかない。
神楽耶は普通の女の子として与えられるものをいくつもその役目のために失わざるえない道を辿ってきたけれど、本当に愛した人を見つけ、その人と思いを一つにできた幸せは今は腕の中にある。
「ただいま。神楽耶」
「お帰りなさい」
「当主としての役目はいいのか?」
ライから報告を受ける義務は確かにあるのだが、それを聞いた神楽耶は目を瞬かせて、
「ええ、勿論。報告は聞きます。というより」
首を僅かに傾げたライに、神楽耶は悪戯を浮かべた子供のように目を細めて、
「もう既に伺っていますのでご心配なく」
ライの到着の前に、他の兵士から話を聞いたらしい神楽耶は、そう言って微笑む。
「ん、それは可笑しいな。では何故僕は直接君の屋敷内に報告に来る意味はあったのか」
「あら、知りませんの」
きょとんとしたライに、神楽耶は舌を出すように悪戯を浮かべた笑いで、
「その目で確認させて、私を安心させる為でもあります。それに加えて、『私から、じきじきにライにお話があります。顔見せによこしなさい』と当主命令でもありますけど、貴方も仕事を抜きに本意ではなかったら訪れる機会はそうそうないでしょう?」
「・・・念の為に確認しておくが、皆にはすでに知られているのか」
「ごく一部の方にのみ、寛容されるほどには」
「・・・」
何か思い当たることを見つけたらしく黙りこんだライに、神楽耶は顔を覗き込むように
「当主命令で呼び出されたのは不服ですか?」
「当主として存在する君に言うべき言葉ではないが、正直」
特別ではなく、普通に接してくれるライは、主従関係ではなく恋人としての態度で、それが嬉しく目を細める神楽耶の腰がライの手で引き寄せられるように顔に近づく。
「呆れたのはある」
一瞬ちょっと驚いたように目を見開いた神楽耶は、綺麗な顔に張り付いたライの無表情が普段は近寄りがたいほどの雰囲気を持つのに、今日は目には微笑を浮かべて口元も小さく形どる。
その柔らかな雰囲気に飲み込まれるように、神楽耶の瞳が潤んで揺れ、ライを映す。
見詰め合ってそれからまるでそうすることが自然であるように二人の距離が縮まり唇を重ねる。
軽く触れる程度で離れたまま視線は逸らさない。
「先ほどの女中が戻ってくるのだろ?」
「ええ、ライが大声を出す様なことがなければ、問題はないと思います」
それは、ライが何もしなければ文句は言われる事はないと、何かいいたいことがありそうなその視線に気づいて、神楽耶は確認するように顔を覗き込むように首を傾げる。
「残念ですか?」
「残念?」
「ええ、私自身は、いつでも心の準備は整えられると決めても、まだ私も成長段階ですし、それまで満足できるぐらいの余裕を持つまでは精進します」
「神楽耶・・・。いつも思うのだが、何処からそんな知識を」
時折、ライさえも知りえないことを年下の神楽耶が言うのに、戸惑いを浮かべそう訊ねてみると、
「当主である前に、女ですから。それだけでは務まらない事は承知の上で学ぶこともあるんです」
ライの知らない間に、いろんな意味で成長している神楽耶に、敵よりも侮りがたい相手を目の前に、神楽耶に勝てなくなる要因が出来そうだと僅かな不安を抱いた。
「だから、ライ。今度は、貴方が待っていてくださいね」
たった一人の愛する人に捧げた告白に、微笑みの裏に少女の奥にある女性的な面を見てしまい、なんと言っていいのかわからず照れたように視線を背けたライは、不器用な返事を返すだけだった。
だから、小さく微笑んだ神楽耶から抱きしめ返す。
愛しいの感情をこめて。
[留め]
「神楽耶様」
ようやく待ち人の到着に神楽耶は胸を弾ませ、けれど表面上はいつもどおりの口調で、
「部屋に通してください」
「はい」
しかし、神楽耶の口は自然と緩むのをとめられなかった。
一つの和室へと通されたライは、用意された座布団の上に正座するように待機している。
きしきしと木製の床を踏み鳴らす音がライのいる部屋へと近づいてくる。
「後は、私一人でお会いしますので、下がっていてください」
「しかし」
「仮にも、あちらは日本軍の兵士の一人としてやってきたのです。万が一にも、何かあるとは決め付けられることではありませんが、その時は呼びます」
女中に言い聞かせるように襖の向こうで会話を交わし、おつきのものが立ち去ると同時に襖がすっと静かに開いて、室内へと入ってきたのは神楽耶一人だった。
「ふぅ」
襖を背中越しに閉めると、安堵の息を漏らして目を閉じた神楽耶は、開いた瞳でライと目が合うと、
「ライ!」
はしたないと思いながらも嬉しさは隠せず、ライの首に両手をまわし甘えるように、飛びついてきた。
その反動で後ろに倒れそうになったのを、何とか後ろ手で支えるようにして逃れる。
「神楽耶」
ライの肩に顔を埋めた神楽耶が呼ばれた名前で顔をあげると、その表情はキョウトの当主のものではなく普通の少女のように潤んだ瞳で頬を赤く染めていた。
「待ってました。ずっと時間が止まったみたいに感じられるくらいに、貴方を」
ライが戦場で戦っている間、それをただ当主として待つしかない。
神楽耶は普通の女の子として与えられるものをいくつもその役目のために失わざるえない道を辿ってきたけれど、本当に愛した人を見つけ、その人と思いを一つにできた幸せは今は腕の中にある。
「ただいま。神楽耶」
「お帰りなさい」
「当主としての役目はいいのか?」
ライから報告を受ける義務は確かにあるのだが、それを聞いた神楽耶は目を瞬かせて、
「ええ、勿論。報告は聞きます。というより」
首を僅かに傾げたライに、神楽耶は悪戯を浮かべた子供のように目を細めて、
「もう既に伺っていますのでご心配なく」
ライの到着の前に、他の兵士から話を聞いたらしい神楽耶は、そう言って微笑む。
「ん、それは可笑しいな。では何故僕は直接君の屋敷内に報告に来る意味はあったのか」
「あら、知りませんの」
きょとんとしたライに、神楽耶は舌を出すように悪戯を浮かべた笑いで、
「その目で確認させて、私を安心させる為でもあります。それに加えて、『私から、じきじきにライにお話があります。顔見せによこしなさい』と当主命令でもありますけど、貴方も仕事を抜きに本意ではなかったら訪れる機会はそうそうないでしょう?」
「・・・念の為に確認しておくが、皆にはすでに知られているのか」
「ごく一部の方にのみ、寛容されるほどには」
「・・・」
何か思い当たることを見つけたらしく黙りこんだライに、神楽耶は顔を覗き込むように
「当主命令で呼び出されたのは不服ですか?」
「当主として存在する君に言うべき言葉ではないが、正直」
特別ではなく、普通に接してくれるライは、主従関係ではなく恋人としての態度で、それが嬉しく目を細める神楽耶の腰がライの手で引き寄せられるように顔に近づく。
「呆れたのはある」
一瞬ちょっと驚いたように目を見開いた神楽耶は、綺麗な顔に張り付いたライの無表情が普段は近寄りがたいほどの雰囲気を持つのに、今日は目には微笑を浮かべて口元も小さく形どる。
その柔らかな雰囲気に飲み込まれるように、神楽耶の瞳が潤んで揺れ、ライを映す。
見詰め合ってそれからまるでそうすることが自然であるように二人の距離が縮まり唇を重ねる。
軽く触れる程度で離れたまま視線は逸らさない。
「先ほどの女中が戻ってくるのだろ?」
「ええ、ライが大声を出す様なことがなければ、問題はないと思います」
それは、ライが何もしなければ文句は言われる事はないと、何かいいたいことがありそうなその視線に気づいて、神楽耶は確認するように顔を覗き込むように首を傾げる。
「残念ですか?」
「残念?」
「ええ、私自身は、いつでも心の準備は整えられると決めても、まだ私も成長段階ですし、それまで満足できるぐらいの余裕を持つまでは精進します」
「神楽耶・・・。いつも思うのだが、何処からそんな知識を」
時折、ライさえも知りえないことを年下の神楽耶が言うのに、戸惑いを浮かべそう訊ねてみると、
「当主である前に、女ですから。それだけでは務まらない事は承知の上で学ぶこともあるんです」
ライの知らない間に、いろんな意味で成長している神楽耶に、敵よりも侮りがたい相手を目の前に、神楽耶に勝てなくなる要因が出来そうだと僅かな不安を抱いた。
「だから、ライ。今度は、貴方が待っていてくださいね」
たった一人の愛する人に捧げた告白に、微笑みの裏に少女の奥にある女性的な面を見てしまい、なんと言っていいのかわからず照れたように視線を背けたライは、不器用な返事を返すだけだった。
だから、小さく微笑んだ神楽耶から抱きしめ返す。
愛しいの感情をこめて。
[留め]
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