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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2010/04/28 (Wed)
拍手ありがとう!頑張ります
全力相愛 青月エンド後の
カレン×ライです。
お話は、続きからになります。

拍手を送る

 

伝えます、私の秘密

 



「ライ。こっちにきて」

「カレン?」


 手招く私に引き寄せられるようライが歩いてくる。
 目の前に来ると、少しだけ背の高いライを見あげ、その透き通った輝きを秘めた瞳とそれにあった浮世絵離れした神秘的な雰囲気に私は飲まれそうになり、一瞬目を逸らしたまま頬に熱が集まる。

 乾いた音と共にライの短い銀の髪が首を傾げた動作に、僅かに動くのを一瞥して、私は見つめ返す。
 黒の騎士団内部とて、恋人同士であるのは知られていることだけど、二人きりでいるとからかわれる対象になるのは目に見えてることで、壁を挟んだ影に密談する様子は、逢引してるようで少しだけ後ろめたい。
 私は周囲へと、人がいないのを確認するよう見渡してからライへと身を屈むように頼んでから、話を始める。 


「明日は、空いてる?」


 何を言われるのかと思ったようにきょとんとしつつも、頷いたライに、我知らず口が緩む。


「そう。じゃあ、明日貴方の部屋に行っても問題ないわよね」

「部屋に来るのは別に構わないのだが・・・」


 じっと顔を覗き込むライに、意図はなくとも思わずドキリと心臓が跳ねて、肩が跳ね上がりそうになる。
 それを隠すように、平常心を装いつつ見つめ返して、


「何?」

「・・・なんでもない」


 見透かされたのかと一瞬思ったけれど、ライが何も訊ねてこなかったのは、聞いても答えないと思ったのか。答えるつもりは当然なかったけれど、ほっと安堵するように小さく息をついた私に、前のめり屈めていたライが背筋を伸ばして、まっすぐに遠くの何かを見つめているのに少しだけ気づくのに遅れる。
 片手をあげて近づいてきたのは、にやりと笑いを浮かべた玉城だった。


「よう、ライ。公認の恋人同士だといってもよぉ~、公然でいちゃつくなよな。仮にも、戦闘司令官様とゼロの親衛隊なんだからって、周りの奴らに示しがつくように、気ぃ緩むなよ」


 玉城の言葉は大方ライに向けたもので、咎めているのか羨ましいのかどっちとも取れるような不躾な物言いではあったが、先に反論したのはカレンのほうで、


「戦いまで私情は持ち込まないわよ。玉城も人を気にしてる暇があるのなら、もう少し戦闘の訓練しておいたほうがいいんじゃないの」


 思わず癇に障ってカレンの口についた言葉は、喧嘩腰となってしまい、特に仲が悪いわけでもないのに、玉城も誰かに言われているせいかつい乗ってしまい二人で言い争う。
 ライだけ、傍観者のように私達を見て、呆れたような溜息を漏らすのに、私は。


「ライも言いたい事があるのなら、言いなさいよ」

「お前、もう少しカレンの事ちゃんと見てろよ。そんな風だから、前よりじゃじゃ馬に」

「何ですって! もう一度言ってみなさいよ」

「ああ、言ってやらぁ」


 二人だけ異様に熱くなり、声を張り上げてるせいか、自然と人の目も集まってゆく。
 確かに、守るべき人をもう二度と失わないよう多少私に対して、甘い自覚はあるものの、戦いにおいてはゼロと同様その信頼できる腕もあることは皆にも一目置かれてる。 玉城は足を引っ張るようなことはあったとしても、口と態度は悪いが仲間思いであるのはライも知っている。
 些細なことで仲間同士でいざこざはあるものの、新しく入った団員の不安を駆り立てる事はライとしてもあまり好ましくはないと知ってはいても、性格が災いしてか引き下がりたいとは思えなかった。
 そんな私の心情を読み取ったように、ため息が私の耳にも入り、気づくと私と玉城の間を隔てるようにライがそこに立っていた。


「玉城」

「あ? なんだよ」


 ライの指し示した方向に腕を組んだ扇の姿が映り、そしてライへと視線を戻して、気がそれたのか不貞腐れたような顔で、


「ちぇ。とにかく場所選べよな」


 顔を背けた玉城は、投げやりな言葉を残して、ポケットに手を突っ込んだまま猫背の大股歩きで歩いていく。
 それに対して、口を開きそうになった私は、射すくめられるようなライの鋭い視線を向けられ、思わず言葉を飲み込んだ。

 ライが私の横を通り過ぎていくのに、私も足取りを合わせついていく。

 私に対して怒ってるのか少し気になったからだった。
 無表情なライが、あまり感情豊かに見せることはなくとも、少しの笑顔がほっと安心されるようでもあり、真剣な表情には身を引き締める思いで、切なげに伏せられた瞳に胸がちくりと疼く、ライの表情に全て一喜一憂してしまう私は、そこに後悔の色はなかった。

 再び、少しギスギスした雰囲気を少しずつ緩和していくかのように、時間は流れていった。
 何事もなく各々の歩き始める団員達ともすれ違うように、歩いていくライの背中に追いついて私は声をかけた。


「ライ!」


 呼んだ名前に振り返ったライは、先ほどの突き放したような拒絶を浮かべた瞳ではなく、普段どおりの表情だったことに、嫌われたわけではないのだと安堵した自分に再び顔を赤くする。


「何だ?」

「あ、うん。・・・さっきは、ありがとう。私一人じゃ止められそうになかったから。えっと、言いたかったのは、それだけ・・・。じゃあ、また」


 何を言おうと考えたわけでもなく、声をかけてしまったことに慌てて考えた言葉を付け足すように弁論して私は足早に立ち去ってしまった。

 
 きっと今も頬を赤くしているのを見られてしまっていることだけど、私がライへと伝える間に浮かべたライの表情がとっても優しく目を細めるその表情を、これ以上見つめるのは嬉しかったけど耐えられなかった。

 多分、ライには笑っていると言う自覚はないけど、そんな易々と周りの目の触れるところで見せてほしくはなかった。

 不意打ちに心臓は高鳴りぱなしで、しばらくあの顔を忘れられそうになく、


「馬鹿―――――!」


 っと廊下を駆けながら、悪態づくように叫んだ私の声が基地内に響いたのは、後の話。 
 

[留め]

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