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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2010/09/29 (Wed)
訪問者様、拍手を押してくださった方、ありがとうございます。
とても励みになってます ありがとう
失恋少女シリーズ
C.C.視点で、コードギアスLCゲームギアスエンド篇その後の
C.C.×ライです。
お話は、続きからになります。



お守りのように、その名を呟いて




名前を呟くと私の名を唱える。
 手に触れると握り返すぬくもりがある。
 何を食べて何を喋ったか、私だけが覚えているのは、お前が最後の別れを私に託したからなのか。


 こんなにも私がお前を忘れられずにいることは、罪なのか。


 目が覚めると隣には何もない私が独りいるだけ。

 あの時の思いが蘇り、瞬きを繰り返すけれど、不思議と涙は落ちなかった。



「ライ・・・っと呼びかけるのは、私だけとなったな。・・・お前がいない世界で」



 C.C.は呟くままに、真新しいシーツのベットへとぎしりと音を立てて腰掛け、そっと手をついた。
 此処に暮らしていたはずの、部屋の主の姿を記憶として残すものはもはや何もない。
 此処まで昔と違い発展したとしになったとしても、ライを取り返す手段も、存在を残す形すら写真やビデオとして残ってないのだ。
 ただ、一つの男子の制服だけが折り畳んだまま置いてあり、使われてないはずの空室に何故これがあるのかと、首を傾げた会長やら、用もないのに不思議にも部屋を間違えたように訪れたカレンやシャーリー、誰かへと時折呼びかけるように振り返るルルーシュ、以前よりも屋上へと足を運ぶようになったスザク、何かを思い出しかけてはそれが何かもわからずただ考え込むリヴァルやニーナ。



「お前の判断はあれで正解なのか?」



 元からそれすらなかったかのように皆の中にはライの存在は消されているものの、完璧にとわ言えず、妙な空虚感と思い出せない煩わしさと物悲しさに時折囚われている姿は生徒会には見られる。




「私がお前を必要としていたら、お前はどう答えたんだ?」



 誰の答えもない室内のベットの上に寝そべった。
 真っ白なシーツはただ冷たく、あいつの温もりがないせいかとC.C.は物のない部屋を見渡す。
 ライの、肌の温かみさえも少しずつ思い出せなくなってきていた。
 魔女と呼ばれてから人らしい感情は置いてきたとばかり思っていたのだが、どうやら違うらしい。
 ライも確かにギアスの所有者ではあるものの、私には効果がないものだと思っていたのだが、あいつには私の中の何かを呼び覚ますギアスがあって、知らず知らずにそれにかかっていたのか、私がアイツに惹かれていただけなのか、今更確かめる術もない。
 というよりも、ライの選んだ結果に私が介入する手段はないのだとあの日に気づかされた。



「おやすみ、ライ」



 C.C.は囁くように口にして、目を閉じた。
 目を覚ませばお前の元に向けるようにと、そんな夢みたいな事を願いながら、カーテンを揺らすように窓から入り込む風と日差しにうとうとと転寝をするかのように、その時はいつもよりも暖かく感じられるのは、きっと。

 何処かで大丈夫だよとライが小さく笑っているように木々がさわさわと木の葉を揺らしていたからだろう。

 目を瞑ったはずのC.C.の目尻からぽたりときらめく雫がベットに落ちた。



[留め]

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