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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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★2011/07/13 (Wed)
訪問者様、拍手を押してくださった方、ありがとうございます。
C.C.×ライです。
お話は、続きからになります。

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夜と夜のすれちがいざま



 夏の夜。
 秒針を刻む時計は、十二時を指していた。
 遠くに聞こえる虫の声に目を覚まして、上半身を起こすと熱気を含んだ空気の中に、カーテンを翻すように入り込んできた涼風がライの柔らかな髪を少しだけ揺らした。
 今日は妙に寝苦しいのもあって、目が覚めてしまったライは、喉の渇きを覚えベットから降りて部屋を出た。
 薄暗い廊下にぽつぽつと浮かぶ明りは、蛍光灯のものではなく、窓から差し込む青白い月明かりに、ライは顔をあげた。

 今宵は満月。
 月を愛でて勧賞するのも悪くはなかったが、どうにも今はそんな気分に浸れず、ライは立ち止まった足を進め廊下をただ歩く。
 足音だけが僅かきたに響く中で、不意にその音が途絶えた。
 ライの視線の先に、珍しく白い寝巻き姿のC.C.が目を閉じたまま壁に寄りかかるようにして、人待ちしているかのように立っていたからだ。
 深夜に人目も気にせず、プールで泳いでいたことなど見たことはあってか、今の時間帯に起きている事を驚くことはなく、再びC.C.の前を通り過ぎるようにライは歩いていくと、呼び止める声がかかる。


「おい」


 その場で肩越しに振り返るライの視線に、金色の両目が向けられる。


「寝苦しくて仕方ない。何とかしろ」


 人の目を避けて生活し且つルルーシュの部屋に同居してはいるものの、どうにも生活態度や食など同居人との不釣合いな点が多く、不満を持っているらしく、少々お人好しなところがあるライに愚痴をこぼしていた。
 溜息をつくように目を閉じたライは少しだけ呆れた表情で、


「君との相部屋にいるのは、ルルーシュだろ?。僕に言うよりも彼と話しあったほうが解決は早いと思うんだが」


 多分言ったところで、納得しないだろうと思いつつも口にしたライに、C.C.は猫のように目を細める。


「倹約だなんだと姑のように口うるさい男に、私の話を聞く耳を持つと思うか」

「それは、君の今までしてきた言動によるものだろう」
 
「ふん」


 鼻息をこぼしたC.C.が、窓の外を眺めてるかのように顔を横に向けると、ライは続けた。
 

「君にも借りはあるから、協力はする」


 静かに口にしたライの声に惹かれて、C.C.は顔を向けた。


「できることならの話だが、君が僕を呼び止めたのは不平不満を言うためではないんだろ?」


 付き合いは長いわけではないが、雰囲気というか口調というか、彼女が呼び止めた理由はそれだけではないように感じられ、優しく尋ねたライに、意外だというように少し目を見張ったC.C.はゆっくりと口元を引き上げて返した。


「そうか。わかってるなら、今から付き合ってもらうぞ」


 そう言ってその場で踵を返し背を向けるC.C.に、ライはいつもの日常を思い苦笑を浮かべるのだった。
 



 続く

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