コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
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★ お気に入り
★2011/12/21 (Wed)
ささやかな反抗
溢れ出しそうな思いだけじゃなくて、しとしとと降り続く雨のように降り続く暖かさに少し泣きたくなった。
それは幼い頃の思い出。
保育園の室内にて、晴れていた天候が変わり、どんよりと厚く黒みかがった灰色の雲を、窓越しで眺める目はどこか遠くを見ているようだった。
「ロロ」
黒い髪が揺れるままに振り返ると、吊りあがった赤紫が凝視する。
マスクを少しだけ指先で下げて、何と不機嫌に尋ねると、同じ顔をした双子がしょうがないと言いたげに、口を吊り上げて言葉を吐く。
「風邪引きかけなんだろ?。雨も降ってくるみたいだし、外には出るなよ」
「ふん」
ルルーシュは笑顔で人に平気で嘘もつける社交性は備わっているため周りに人が集まるものの、ロロのほうは逆に反抗的で気に入るか気に入らないかの自分の感情によって周囲への反応が変わるので、周りに人が寄り付かない。
外見的には見間違うほどに瓜二つな双子なのだが、性格が違うとこうも差があるのかとつくづく感心しつつも、冷静な兄のルルーシュは、関わってほしくないと察し、それ以上何も言うことなく小さな背中を見送る。
どうにも両親との偏った愛情により、少しばかり反抗的にルルーシュに突っかかるロロを、しょうがないと思いつつも、やはり双子ならではの感覚で気持ちや痛みを知っているので、このつかず離れずの関係に不満を抱くこともなく今に至る。
別の教室に戻り、見知った人物を捕らえてロロは近づいた。
一番後ろの席で、皆が遊んでいる中、どうにも目に留まってしまうのは知らず探しているせいなのだろうか。
光沢のある波を帯びた銀の頭は振り返ることなく、背中を向けたまませっせとテーブルの上で何を作っている様子を覗き込んで、ロロは溜息をついたまま正面に腰掛けた。
何を作っていたと思えば、折り紙を折っていた指が止まり、視線を上げてロロを見つめる。
「それって、楽しい?」
皆みたいに室内で何か遊んだりもする気にはなれず、ただ暇をもてあますように冷たい長机に顎を乗せたまま、ロロはぼんやりと尋ねてきた。
ライも誘われれば外に出かけるほうではあるが、どちらかというと室内にいることが多く、特に今みたいに折り紙やら日本的な遊びに一人で興じていることのほうがよく見かけるために、聞いてみたのだ。
楽しいのなかには、一人でして楽しいのかとか、折り紙がやってて楽しいのかとか、そんなものより自分に構って欲しいとの意味合いが含まれている。
素直に甘えられないロロに、幼馴染みとして付き合いの長いライは、目を瞬かせた後、ふっと口元を優しく形度って口にする。
「うん」
「ふーん」
簡単な返事だけに、他にやって見ないかとか折り紙の楽しさについてだとか色々言われるのかと思っていたが、そんな押し付けもなく流れるようにまた折り紙を折を再開させたライに、ロロはじっーとその様子を見ていた。
周りで煩い声は聞こえるが、元から気にならない性格もあるのだが、ライといるとそんな空間もゆっくりとしたものに感じる。
このまま時間だけが過ぎていくような沈黙が続いた。
続く
溢れ出しそうな思いだけじゃなくて、しとしとと降り続く雨のように降り続く暖かさに少し泣きたくなった。
それは幼い頃の思い出。
保育園の室内にて、晴れていた天候が変わり、どんよりと厚く黒みかがった灰色の雲を、窓越しで眺める目はどこか遠くを見ているようだった。
「ロロ」
黒い髪が揺れるままに振り返ると、吊りあがった赤紫が凝視する。
マスクを少しだけ指先で下げて、何と不機嫌に尋ねると、同じ顔をした双子がしょうがないと言いたげに、口を吊り上げて言葉を吐く。
「風邪引きかけなんだろ?。雨も降ってくるみたいだし、外には出るなよ」
「ふん」
ルルーシュは笑顔で人に平気で嘘もつける社交性は備わっているため周りに人が集まるものの、ロロのほうは逆に反抗的で気に入るか気に入らないかの自分の感情によって周囲への反応が変わるので、周りに人が寄り付かない。
外見的には見間違うほどに瓜二つな双子なのだが、性格が違うとこうも差があるのかとつくづく感心しつつも、冷静な兄のルルーシュは、関わってほしくないと察し、それ以上何も言うことなく小さな背中を見送る。
どうにも両親との偏った愛情により、少しばかり反抗的にルルーシュに突っかかるロロを、しょうがないと思いつつも、やはり双子ならではの感覚で気持ちや痛みを知っているので、このつかず離れずの関係に不満を抱くこともなく今に至る。
別の教室に戻り、見知った人物を捕らえてロロは近づいた。
一番後ろの席で、皆が遊んでいる中、どうにも目に留まってしまうのは知らず探しているせいなのだろうか。
光沢のある波を帯びた銀の頭は振り返ることなく、背中を向けたまませっせとテーブルの上で何を作っている様子を覗き込んで、ロロは溜息をついたまま正面に腰掛けた。
何を作っていたと思えば、折り紙を折っていた指が止まり、視線を上げてロロを見つめる。
「それって、楽しい?」
皆みたいに室内で何か遊んだりもする気にはなれず、ただ暇をもてあますように冷たい長机に顎を乗せたまま、ロロはぼんやりと尋ねてきた。
ライも誘われれば外に出かけるほうではあるが、どちらかというと室内にいることが多く、特に今みたいに折り紙やら日本的な遊びに一人で興じていることのほうがよく見かけるために、聞いてみたのだ。
楽しいのなかには、一人でして楽しいのかとか、折り紙がやってて楽しいのかとか、そんなものより自分に構って欲しいとの意味合いが含まれている。
素直に甘えられないロロに、幼馴染みとして付き合いの長いライは、目を瞬かせた後、ふっと口元を優しく形度って口にする。
「うん」
「ふーん」
簡単な返事だけに、他にやって見ないかとか折り紙の楽しさについてだとか色々言われるのかと思っていたが、そんな押し付けもなく流れるようにまた折り紙を折を再開させたライに、ロロはじっーとその様子を見ていた。
周りで煩い声は聞こえるが、元から気にならない性格もあるのだが、ライといるとそんな空間もゆっくりとしたものに感じる。
このまま時間だけが過ぎていくような沈黙が続いた。
続く
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