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C.C．×ライです。
お話は、続きからになります。

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　窓を流れる風景が映りこむ。
　どこまでもどこまで続くように感じるその中に、時折光を反射させてキラキラと太陽の光が差し込んできた。


「見ていて飽きないのか」


　向かい合う座席の反対側に、男女が二人。
　堂々とした態度で居座るC.C.は、買って来いと命じるままに手に入れたピザ味のスナック菓子を先ほどから口に含んでいた。
　学園を出たばかりのライは、あるだけ自由に使うだけの所持金は少ないため、出来ればこれからの事を考え節約したいと思っている。
　のだが、旅の同行を自ら申し入れたC.C.は、そんなしおらしい遠慮深さは微塵もないと、ライは今後の先行きを思い悩むように小さく溜息をこぼした。


「C.C.。再度君に訊ねたいことがあるんだが、僕たちが今からどこへ向かっているのかは知っているのか？」

「今更何の確認だ。お前の僅かな記憶と街の奴らから情報収集した記憶探し。で、あるかどうかもあやふやなお前の故郷が目的だろ」

「ああ」

「で、今になって過去と向き合うことに恐怖したか」

「いや、そんな事は。何故聞く」

「意思無意識に関係なく過去の記憶を封じたのはお前だから、知りたいという思うのは当然ある。実際そうまでして過去を振り返ったとしても、本当はお前自身が強く否定したい事実があるやも知れん
からな。引き返すのなら今のうちだぞ」


　C.C.とて過去様々なことに出会い、苦しみも悲しみも味わってきたから今がある故か、彼女の言葉は正直ではない。
　それが普段どおりの口調であっても、どこかライの心を思いやる優しさが感じられたのを知ってか、ライの目が少しだけ緩んだ。


続く