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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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★2008/12/16 (Tue)
ライのお医者様、お試し編。
家族設定は、医者役、ライ(LC主人公) 看護婦役、C.C.。看護士役、リヴァル。
ギャグでやっていきたいと思います。
出演キャラは、ライ、リヴァル、C.C.の三人です。
それでは、お話は続きからになります。
拍手を送る

ライのお医者様--色白衣



とある町のとある場所に、一つの診療所がありました。

そこでは、医者と看護師達が生活をする場でもあり、

日々、何の変哲もない平穏な場所であるのだが、

どういうわけか、此処にくる患者の多くは、新しい患者から、度々訪れてくる患者だけでなく、入院した人を見舞いに来る者の中に、個性の強い人たちがいて、此処を賑やかにさせている。

それだけでなく、
変わった所があって、その医者は不思議な力を持っていると密かに、患者達の間で噂となって、広まっていたのだった。


「おい、ライ!じゃなかった。先生」


 向こう側から、声が聞こえ、徐々に近づいた意識が声をはっきりとしたものに変える。
 

「ライ先生、起きろよ」

「ん・・・?此処は」
 

 うっすらと開いた瞳が瞬きを繰り返し、寝ぼけた思考で、辺りへと首を見回す。
 ぼやけた視線に、見慣れない服を着た、青い髪の男の姿が目に入ッたのだが、突然入り込んだ明るい光に、眩しそうに顔の前で、手をかざすようにして、もう一度見上げた。
 彼が開いたカーテン、窓の向こうに外の景色が見えて、男は、空気を入れ替えるように、窓を開けると、外から、柔らかな風と匂いが、流れるように室内に入り込んで、僅かにカーテンを揺らす。


「ちゃんと、起きたか」

「リヴァル?」
 

 徐々にはっきりと映した視界に、顔なじみのリヴァルが、呼ばれた声に反応するように、ライの傍に歩み寄り、顔を覗きこんできた。
 

「おはよう!。ライ先生」

「ライ、先生?リヴァル、何を言ってるんだ。それよりも、朝から珍しいな。何か用か」
 

 ライの問い掛けに、リヴァルが呆れた声で、
 

「は?何か用かって、お前な。俺何年、此処で働いてると思ってるんだ」

「働いている?どういうことだ」

「なんだよ。まさか、昨日お酒でも飲んだのか?。沢山訪れるほど人来る訳じゃないけどさ、医者なんだから、いつ患者が来るかもわからない。ちゃんと、自分の体調管理はしておいたほうがいいぞ」
 

 リヴァルの言葉はわかっていても、今のこの状況が納得いかないようで、
 

「何故、こんなことになっていると、僕にはさっぱりだ」

「俺もお前がわかんねぇよ。とりあえずは、まず、顔を洗とけよ。そうすれば、少しは目も

覚めるかもしれないだろ?」

「あ、ああ。わかった。」

「おう。わかったなら、話早い。起きて、着替えだ」

「しかし、何故こんな所にいるのだろうな。それに、これは一体」
 

 用意していた服を手渡され、それにまじって、何故かある、真っ白な白衣を見て、ライは首を傾げる。 
 

「なに寝ぼけたこと言ってんだよ。いつものお前の仕事着だろ」
 

 看護士なのだろう、服装姿のリヴァルが、当たり前のように言い返してきた言葉に、二の句が出ない。
 よくもわからないうちに、診療所と呼ばれるところで、医者という肩書きを貰って、此処でこうして、生活している事が、不思議で仕方がない。


「わからないのは、そいつは、昨日、夜遅くまで働きづめだったからな、頭の思考がよくまわっていないのだろう」


 壁に寄りかかるようにして、看護婦姿のC.C.が、手にしたピザを口に運ぶ。


「C.C.!君まで、何故此処に。ルルーシュの部屋に、戻らなくていいのか」

「?部屋に戻るだと、おかしなことを言うな。そもそも此処にそんな部屋はない。もっともアイツが入院しているのなら、話は別だがな」
 

 ライの気持ちを余所に、リヴァルがライへと詰め寄るようにして、
 

「おいおい、大丈夫か、ライ?。お前が前に、新しく配属された看護婦って紹介したんだぞ」

「天然思考がとうとう脳にまでまわって、ついに、ボケ始めたのか」

「・・・いや、昨日無理がたたったせいじゃねぇか?。なんなら、もう少し、休養とっておくにしたほうが」

「何を言ってる。脳がうまくまわっていないのは、朝から何も口にしていないからだろう。
栄養補給をしておけ。少しでも、腹につめていれば、起きるかも知れないだろう。そうだ。なんなら、分けてやってもいいぞ」

「分けるって、C.C.。朝から、ピザなのか」

「ああ、私の好物だ」

「いや、それは知ってるけどさ」

「お前にはやらんぞ」

「何も言ってないけど、言う前に断られるてのも寂しいな。けど、まぁ、C.C.の言うとおり、とりあえず朝食をとって腹ごしらえでもしといたほうがいいな。まず、その前に、洗顔でもして、さっぱりしてこいよ」

「あ、ああ、そうだな」

 
 部屋を出ると、閉めた扉の奥から、リヴァルとC.C.の声が話し声が聞こえてきた。
 あの二人が一緒にいるところは、見たことないのもあったが、自分の知らぬ間に変わってしまった、周囲に困惑したまま、ライは、頭を整理つけようと、洗面所に行った。

 制服姿の学園生活の中にいた自分ではなく、此処では、白衣姿の医者となった自分を鏡越しに凝視して、水に濡れた顔から、雫がぽたりと下に落ちた。

 どうしてなんだと、誰に問えばいいのかわからない。
 見たこともない場所の中であるはずなのに、今ライは、ライ自身のいる場所の、全ての部屋がどんな部屋で何があるのか、そのことだけは何故か覚えてあって、今触れたばかりの水の感触も此処にくるまでの感触も手を通して、自分が触れているのだという、事実が信じられず、夢ではないのかと思えてしまう。

 いきなり、知らない土地で環境や周りの状況が変われば、混乱してしまうのは、仕方のないことであるのだが、先程の周りとライへの対応からわかるには、ライがこの診療所で働いている医者ということと、リヴァルとC.C.がその看護師達ということ、そして、彼らにはこれが日常で、それを理解していないライがおかしいということになっている。


「何処なんだ。此処は」


 不安が呟いた声と共に現れた。
 それに、答えることは声は当然ながらなく、ため息をつき、目を閉じた。
 もう少し、状況を見て、考える必要があるっと、気を引き締めたように、目を開いて、近くにあったタオルへと手を伸ばす。

 濡れた顔を拭って、洗面所を後にした、ライには驚くほどに、さっきの疑問が雲のように薄れていった。
 それは本当に、目覚めたように、はっきりとした意思を持った瞳があったのだ。


【留め】

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