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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2008/12/26 (Fri)
ロロ、ルルーシュ、ライの三人で勉強会、そして、片思いを目指したはいいもの、甘くはならなかった(;´д` )。
ロロ×ライ(LC主人公)です。
お話は、続きからになります。
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君の立場と僕の立ち位置


 ノートの上ですれた音が黒い線を描いて、文字を作っていく。
 昼間に寒さを込めてきた風を遮る様に、窓を閉ざすのだが、時折カタカタと風が窓をたたく音がわずかに聞こえるだけで、室内は静かで暖かかった。
 今日は、ライとルルーシュ、それから、ロロもまじえて、勉強会が行なわれていた。
 生徒会室にあるテーブルに寄せられた椅子に、右側にルルーシュが、左側にロロが、二人を正面から見るようにライが座って、机上に教科書とノート、筆記用具を使って授業で習うように勉強をはじめる。
 話す言葉も勉強関連の問答だけだったのだが、震えた音が鳴って、音をたどれば、ルルーシュが携帯を開いて、ディスプレイに覗き込んだまま、眉間にしわを寄せた。

 気にはなったが、かかってきたのは予想ができてロロは問うことはなかった。ライはどうだろうっと、視線を向けたが、ルルーシュと視線を合わせただけで何もいうことなく、ルルーシュも言葉をかけるだけで携帯を持ったまま、扉の向こうへと出て行ってしまった。
 ロロとルルーシュは同じ黒の騎士団に関係するものであるが、ライはといえば、軍にも黒の騎士団にも関係のない学園の生徒、そういった意味で二人には、境目があるのだが、ライとルルーシュはそれ以上に見えないつながりみたいなものがある。それは、信頼とか友情といった心の繋がりなのだろうが、目に見えない二人の関係を見て、ロロの心は苛立ちを覚えたのが、最近である。
  
 ルルーシュの足音が遠ざかって、ノートに書き記すライへと振り向いて、声をかけた。


「ライさん、少しいいですか?」


 向いたライの視線を受けて、ロロが、言葉を続けた。


「貴方は、何も思わないんですか?」


 

「何をだ」


 言われた言葉に、尋ねてきたライへと、ロロは言った。


「兄さん、いえ、ルルーシュのことで、さっきみたいに話の途中で避けるような言動をしているのを、何も思わないのですか?」
 
「ああ、気にはなるが、本人が話したくないのならば、聞く必要はないと判断した。仮に、ルルーシュから話すようなことがあるとするなら、僕がちゃんと話せる時なのだろうと思う」


 

「それは、兄さんが、本当に貴方に話すほど、貴方は信頼されているのだと思っているからですか?」


 

「ルルーシュがそう言ったのか?」


 

「いえ、ただの僕の意見です」


 

「信頼か、そうだな。ルルーシュが何か話せない事があるというのは、僕にもあることだ。記憶喪失の裏に自分は誰でどんな過去を生きてきたのかという、秘密だ。身分も何も自分を証明するものを持たない僕でも、今こうしているのは、信用して認めてくれた生徒会の皆のおかげだ。彼らは、今の僕に足りないものを色々学ばせてもらった、ルルーシュからもそうだ。僕が何者であっても僕が僕であるのだっと言う言葉を貰った。何を話していなくても今ある彼を知って、話を聞いて僕も出来るがぎり答えようと思った。いつかはわからないが、話すような機会があるとするなら、それは僕からかも知れないな」


 ライの言葉を聞くごとに、ロロの中で、ズキとした胸の痛みともの寂しいものが広がるのを感じながら、それを隠すように、目を伏せた。


「そうですか」


 

「ロロは、そうやって、よく、ルルーシュの事を気にかけているが、本当に兄さん思いなんだな」


 ライが微笑に、ロロに向けた視線を受けて、ロロは、何も知らないライに対して、微かに苛立ちを覚えたと同時に、自分への言葉に喜びも芽生えた。


「兄さんなんですから、当然ですよ」


 何かを噛み締めるようにロロは、言葉をはく。


「そうだったな」


 

「そうですよ。だけど…」


 ロロは、小さく声を出した。


「たとえ…でも譲るつもりはありませんから」

 
 呟く様に消えた言葉をもう一度問うよりも、ルルーシュが戻ってきた事を現す、その開いた扉の音に遮られた。


「ペンが止まっているが、何か話していたのか?」


 

「ああ」

 
 二人の話す声を遠くに聞きながら、ロロの意識は心の底へと辿って、何かが生まれるようにピシッと音を立てたのを、聴いたような気がして、眉をひそめた。
 手にしたシャープペンの先が、ノートの上で折れてしまったのだ。
 どろどろと渦巻くのは、嫉妬なのだろうか、けれど、それはどちらに対してのものなのだろうと考えて、不審に尋ねられた二人に、心配のないように声をかけて、ノートへと再びペンで書き記すために、カチカチと音を出して、芯を出していく。
 沈黙を作って、少し開いた時間を埋めるように勉強が始められた。


【留め】

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