コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
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★ お気に入り
★2010/03/07 (Sun)
Girls Dream of bubble・番外編 あの子のチョコは誰のもの?
「スーザクー」
「なんだい?」
いつものように背中越しに抱きついてくるジノへと、肩越しに振り返る。
ジノの癖らしいスキンシップに今更、口を出すことは何もないのだけど、
「庶民の間で近々、バレンタイン・デーがあるよな」
「ああ、そうだね・・・。もう、そんな時期なんだ」
庶民の行事ごとにもわりと関心を高めているジノが、そう言った話を持ち出すのはスザクにしても、珍しいことではなかったのだが、我関せずといった調子でスザクにはあまり関心はないことだった。
「でさ、バレンタイン・デーてのは、女の子から男にまた反対に愛の告白をする日で、あってるんだよな」
「うん。それもあるけど、日ごろの感謝の気持ちを込めて家族や友人、仕事がらで送るのも当たり前になっているね」
自分には関係ないと思ってるらしく、そっけないスザクの返答に、ジノはニィッと口端を引き上げる。
ジノは、肩にまわした手にさらに体重をかけるよう圧し掛かると、スザクと共に腰を屈める格好となりながら、声を潜める。
「コレは聞いた事だから確かめたいんだけど、今年チョコレートを贈る側の中にライもいるって話は、本当なのか」
「えっ?」
ようやくジノから距離を置くようにして振り返ったスザクが、見つめ返す。
「何だ。スザクも初耳なのか」
「(ライが誰かにチョコレートを)何処で、それを」
食いついてきたスザクへと、ジノは悪戯げに目を細めるるのだが、口は笑っていた。
「俺はアーニャから、アーニャはミレイから、だったな。実際にライがキッチンを借りてお菓子を作っていたっていう目撃情報はこっちにも入ってるけどな」
「ライが・・・」
「バレンタイン・デーに近いからといっても、誰かに贈るかどうかまでは俺も知らないんだけどな。気になるだろ?」
にっこりと意味深に笑うジノに、スザクはつい昨日の晩、ライと街であった事を思い出す。
その時は、買い物帰りで、いつものように生徒会のお使いかと思ったのだが、本人に訊ねた時、個人のものだと返された。
何やら、人目を避けるように歩いていたのか、スザクと鉢合わせたとき、決まるが悪そうに目を逸らし何かを隠していた様子だったけれど、もしやそれが今回のバレンタインと関係するのかと、スザクは万が一を予想する。
妄想中ーーー
昼間、もしくは放課後の誰もいない時間帯を利用して、逢瀬を交わす二人の男女をスザクが見つけた。
その一人の顔に見覚えがあって、思わず声をかけた。
『あっ、ライ。今帰、・・・その人は』
男女の一人がライで、もう一人は別の人、想像の相手なので影のように顔が見えない。
『スザク! ・・・その』
ライは、柳眉を顰め、相手とスザクを交互に見つめ手から、気まずそうに視線を向けてくる。
普段の無表情とは違い、頬を僅かに朱に染めた姿は、見た目と同様女の子の初々しさで、可愛らしいものであったけれど、その手にはライの用意したと思わしきプレゼントが相手に渡す動作のままで止まっていた。
それを目にしたスザクは、
『あ、ああ、今日って、バレンタイン・デーなんだよね。君もそっか・・・好きな人見つけたんだ』
ライにもいつか好きな人、そして恋人が出来るとしても、それは喜ぶことであるはずなのに、何故かスザクの心は無性に悲しくまたひどくショックを受けている自分に戸惑うからか、言葉にしんみりとしていつもの元気が出てなかった。
『スザク・・・』
『良かったね。 僕は君の友人として、友人として・・・』
何か言いたい言葉があるはずなのに、言葉が出て来ない上、スザクは自分が何をいいたのかもわからなかった。
ーーー妄想終了
急に真剣な顔で黙り込んだスザクへと、その目の前でジノが手を振るようにして顔を覗かせる。
「おーい、スザク。スザク? 大丈夫か」
「―――駄目だよ」
目が点となるジノへと、スザクは最初は呟くようにしかし言葉を続けていくと、それは大きくはっきりとした口調となり声を荒げたものとなった。
「駄目だよ・・・ライ。間違ってるよ!。君がチョコレートを、後に知り合ったばかりのそれも男に! 」
「スザク?」
「確かに、今の君は女の子だから見かけは問題ないかも知れないけど、でも心は君のままなんだよね?。それなのに、君の事情さえも知らない一般の学生を選ぶなんて、普通の女の子ならそれでもいいけど、君は軍人なんだよ!。自分の命さえも危うい状況下に会う機会もあるにも関わらず好きな人をましてや恋人を残したら、未練が残るじゃないか!」
「なぁ、スザク、それって」
「俺は! そんなことで君を悲しませたくはないし、戦う君と、守られる立場の相手と俺とで考えると、どうみても!」
スザクの一人称が僕から俺になっていることに、ジノが戸惑うように名前を呼ぶ。
「スザク?」
「・・・っ! ごめん、頭冷やしてくるよ」
何かに触れたらしくスザクは憤りたった面持ちで、ジノに顔を向けることなく歩いていった。
その背に手を振ってから、ジノは呟いた。
「あんなに態度急変するほどなら、自覚してりゃいいけど、無自覚だからな」
スザクがライに好意を寄せていることはジノにもわかることであるのだが、それを悟らせるようなことを言わないのは、ジノも同じ想いを抱いているからだろう。
「庶民のバレンタイン・デーか。久々に学生生活楽しめそうだな」
再び、軍人から学生へと戻る予定はあるらしく、ジノは嬉しそうに表情を変えて、独り言をもらしていた.
「敵は多いけど、打開策はまだ残ってる」
その様子を偶然見かけたアーニャは淡々とした口調で、二人を撮った写真を保存すると、携帯カメラの電源を切るようにしてその場を後にするのだった。
[留め]
「スーザクー」
「なんだい?」
いつものように背中越しに抱きついてくるジノへと、肩越しに振り返る。
ジノの癖らしいスキンシップに今更、口を出すことは何もないのだけど、
「庶民の間で近々、バレンタイン・デーがあるよな」
「ああ、そうだね・・・。もう、そんな時期なんだ」
庶民の行事ごとにもわりと関心を高めているジノが、そう言った話を持ち出すのはスザクにしても、珍しいことではなかったのだが、我関せずといった調子でスザクにはあまり関心はないことだった。
「でさ、バレンタイン・デーてのは、女の子から男にまた反対に愛の告白をする日で、あってるんだよな」
「うん。それもあるけど、日ごろの感謝の気持ちを込めて家族や友人、仕事がらで送るのも当たり前になっているね」
自分には関係ないと思ってるらしく、そっけないスザクの返答に、ジノはニィッと口端を引き上げる。
ジノは、肩にまわした手にさらに体重をかけるよう圧し掛かると、スザクと共に腰を屈める格好となりながら、声を潜める。
「コレは聞いた事だから確かめたいんだけど、今年チョコレートを贈る側の中にライもいるって話は、本当なのか」
「えっ?」
ようやくジノから距離を置くようにして振り返ったスザクが、見つめ返す。
「何だ。スザクも初耳なのか」
「(ライが誰かにチョコレートを)何処で、それを」
食いついてきたスザクへと、ジノは悪戯げに目を細めるるのだが、口は笑っていた。
「俺はアーニャから、アーニャはミレイから、だったな。実際にライがキッチンを借りてお菓子を作っていたっていう目撃情報はこっちにも入ってるけどな」
「ライが・・・」
「バレンタイン・デーに近いからといっても、誰かに贈るかどうかまでは俺も知らないんだけどな。気になるだろ?」
にっこりと意味深に笑うジノに、スザクはつい昨日の晩、ライと街であった事を思い出す。
その時は、買い物帰りで、いつものように生徒会のお使いかと思ったのだが、本人に訊ねた時、個人のものだと返された。
何やら、人目を避けるように歩いていたのか、スザクと鉢合わせたとき、決まるが悪そうに目を逸らし何かを隠していた様子だったけれど、もしやそれが今回のバレンタインと関係するのかと、スザクは万が一を予想する。
妄想中ーーー
昼間、もしくは放課後の誰もいない時間帯を利用して、逢瀬を交わす二人の男女をスザクが見つけた。
その一人の顔に見覚えがあって、思わず声をかけた。
『あっ、ライ。今帰、・・・その人は』
男女の一人がライで、もう一人は別の人、想像の相手なので影のように顔が見えない。
『スザク! ・・・その』
ライは、柳眉を顰め、相手とスザクを交互に見つめ手から、気まずそうに視線を向けてくる。
普段の無表情とは違い、頬を僅かに朱に染めた姿は、見た目と同様女の子の初々しさで、可愛らしいものであったけれど、その手にはライの用意したと思わしきプレゼントが相手に渡す動作のままで止まっていた。
それを目にしたスザクは、
『あ、ああ、今日って、バレンタイン・デーなんだよね。君もそっか・・・好きな人見つけたんだ』
ライにもいつか好きな人、そして恋人が出来るとしても、それは喜ぶことであるはずなのに、何故かスザクの心は無性に悲しくまたひどくショックを受けている自分に戸惑うからか、言葉にしんみりとしていつもの元気が出てなかった。
『スザク・・・』
『良かったね。 僕は君の友人として、友人として・・・』
何か言いたい言葉があるはずなのに、言葉が出て来ない上、スザクは自分が何をいいたのかもわからなかった。
ーーー妄想終了
急に真剣な顔で黙り込んだスザクへと、その目の前でジノが手を振るようにして顔を覗かせる。
「おーい、スザク。スザク? 大丈夫か」
「―――駄目だよ」
目が点となるジノへと、スザクは最初は呟くようにしかし言葉を続けていくと、それは大きくはっきりとした口調となり声を荒げたものとなった。
「駄目だよ・・・ライ。間違ってるよ!。君がチョコレートを、後に知り合ったばかりのそれも男に! 」
「スザク?」
「確かに、今の君は女の子だから見かけは問題ないかも知れないけど、でも心は君のままなんだよね?。それなのに、君の事情さえも知らない一般の学生を選ぶなんて、普通の女の子ならそれでもいいけど、君は軍人なんだよ!。自分の命さえも危うい状況下に会う機会もあるにも関わらず好きな人をましてや恋人を残したら、未練が残るじゃないか!」
「なぁ、スザク、それって」
「俺は! そんなことで君を悲しませたくはないし、戦う君と、守られる立場の相手と俺とで考えると、どうみても!」
スザクの一人称が僕から俺になっていることに、ジノが戸惑うように名前を呼ぶ。
「スザク?」
「・・・っ! ごめん、頭冷やしてくるよ」
何かに触れたらしくスザクは憤りたった面持ちで、ジノに顔を向けることなく歩いていった。
その背に手を振ってから、ジノは呟いた。
「あんなに態度急変するほどなら、自覚してりゃいいけど、無自覚だからな」
スザクがライに好意を寄せていることはジノにもわかることであるのだが、それを悟らせるようなことを言わないのは、ジノも同じ想いを抱いているからだろう。
「庶民のバレンタイン・デーか。久々に学生生活楽しめそうだな」
再び、軍人から学生へと戻る予定はあるらしく、ジノは嬉しそうに表情を変えて、独り言をもらしていた.
「敵は多いけど、打開策はまだ残ってる」
その様子を偶然見かけたアーニャは淡々とした口調で、二人を撮った写真を保存すると、携帯カメラの電源を切るようにしてその場を後にするのだった。
[留め]
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