コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
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----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2010/03/01 (Mon)
肩より上に切り揃えられた髪を揺らしてやってきたカレンは、クラブハウスのとある部屋へと訪れた。
彼を起こすためだ。いつもより気合も入れてある。
けれど、コレは日常茶飯事の流れでも、部屋の主が特別寝起きの悪いほうでもない。
扉を叩こうかとあげた片手は伸ばしかけたのだか、
『カレンって、最近ライとちゃんと喋ってる?』
ミレイの声が頭から聞こえたようで、思わず体が強張るのだが、それはふと思い出された言葉だった。
『カレンは体力的なもので学校休みがちになってるとしても、互いに会わなくてすれ違う事多いんじゃない。二人の気持ちは変わらないにしてもそうした事が重なっていくと、こんなはずじゃなかったなんて事もあるんだから、気をつけなさいよ。ただでさえ、ライの周りって気がある子が結構いるんだから』
学園でなかなか会う時間が少ない二人(黒の騎士団に属しているからそんなすれ違うこともない事は秘密)に忠告の言葉をくれたのはミレイだった。
二人が付き合うことになって、初めに喜んでくれたのも彼女だったけれど、その心情は複雑なものであったろう。
ミレイの言葉が頭をよぎり、いつもより早起きしたカレンはこうしてライの部屋へとやってきたのだった。
叩く動作をやめ、カレンは願わくば鍵をかけていないことを祈りつつ、ドアノブへと手をけるようにして回してみた。
すると・・・、
ぎぃーッと小さな音を立て扉はすんなり開いた。
女の子じゃないから用心することもないのか、それとも、部屋を見渡す限り盗むものはあまりないからにしても、無用心過ぎるとカレンは、眉を寄せる。
多少芽生えた罪悪感を置いて、廊下から入り込んだ明かりを遮るよう扉を閉めると、カレンはそっとベットに近づいていった。
シーツにくるまうようにして規則正しく小さな寝息を立ててるのは、白い枕の上に銀の髪をちりばめたライである。
カレンが声や音をあまり立てないように歩いている為か、普段は過敏なほど人の気配や足音に反応する事もなく無防備と呼べるあどけなさを残した寝顔を見せていた。
綺麗なわりに愛想はない上に、人を寄せ付けようとしない雰囲気がなりを潜めて、外見で大人ぽいと思えたけれど、こうしてみると年相応に見えなくもなかった。
寝顔をはじめてみたせいか、ベットの傍らで腰を屈めたままカレンは、興味津々とした様子で凝視してしまったのだが、見に来たわけじゃないと首を振って、本来の目的を思い出す。
朝の挨拶なら、おはようとだけ言えばいい、しかし、今は起きる前、起きるような言葉をかければいいのだけど、なんと言えばいいのかに一瞬迷う。
「ライ、ライ・・・」
とりあえず、名前を呼びかけてみるが、僅かに身じろぐだけで起きてはなかった。
今度は、優しくシーツからはみ出した肩を揺らした。
「ライ、朝よ。起きて」
肩と同じく優しい声で囁くけれど、それでも起こすには弱いらしくライには届かなかった。
『―――ねぇ、キスはもうしたの?』
ミレイの言葉が脳内に横切り、顔を赤く染め上げるカレンは、生徒会室でミレイと話したことを思い出していた。
『なっ!? 何言って』
『そう? 恋人同士なら、経験済みなのかと思って聞いただけよ』
『それは、今は関係』
『ふーん。なくてもいいけど、偶になら、あなたからキスしてあげたら』
『な、何でそうなるんですか!?』
『一般論じゃないけど、ライなら喜ぶんじゃない。そういう恋愛事には、慣れてないならね』
今更、何故そんなことを思い出すのかと改めてライの顔を見やる。
寝てる人間にするのは襲うようで卑怯だろうかと一瞬考えるのだけど、カレンだって年頃の女の子だ。
知りたい欲求から触れたり触れられたいと思うことだってあるのだから。
ライだって、表面には出さなくてもそう思ってるはず、ただ今は練習だと自分に暗示をかけるようにして、カレンは顔を寄せ唇を近づけていった。
その間、影が覆い被さるのにライの瞼が僅かに震えて開くまで、カレンは気づかずにいたのだが。
触れる手前で吐息と共にカレンと呼ばれる声に、カレンはハッとなり身を引いて手のひらで唇を覆い隠す。
寝ぼけ眼で瞬きを繰り返すようにして確認するライは、傍にいることには気づかなかったようで不思議そうな顔をしていた。
カレンが思案している間に、ライは人の気配を感じ目を開いたのだが、刺す様な敵意も殺意も感じられなかったのでゆっくりと身を起こした。
「カレン、じゃないのか?」
まだ寝ぼけているらしくぼやけた視界で、ベットの傍らに立っているカレンを見ていた。
じゃないのか?と、言葉の途中から何処となく残念にさがって聞こえる。
ライは、銀色の伏せた瞳をベットの上に落として、
「まだ夢でも見ているのだろうか」
掠れた声でそんな言葉を漏らして、確かに傍いるカレンを確認する間もなく、ライにしたら現実世界へと帰るためにと再び、ベットへと身体を沈めた。
口を閉ざしていたカレンは、ほっと安堵の息をつくのだが、それと同時に嬉しさに頬を緩める。
今も傍にいるのにライには、気づかれなかったのは残念に思ったのは確かだけど、それでも時にその天然さゆえの鈍感さは歯がゆいけれど、ありのままの自分を受け入れ、ちゃんと見てくれているライに愛おしさを覚えた。
カレンは、髪が触れぬようにと指先で耳にかけたまま、そっと触れた唇でライに愛情を伝える。そして、
「起きなさいよ、ライ。今度は夢にさせないんだから」
口調は普段どおりなのに、カレンの青い瞳が細まり起きるのを迎えるように、優しく穏やかに見つめる。
ライが目を覚ますには、時間はかかることもなく、カレンは笑顔でおはようっとカーテンを開いて、朝の訪れを告げた。
カレンが朝から部屋にいることに、目を見開いたライをそのままにして、今日という一日が始まり出した。
[留め]
起こします、愛しい人
肩より上に切り揃えられた髪を揺らしてやってきたカレンは、クラブハウスのとある部屋へと訪れた。
彼を起こすためだ。いつもより気合も入れてある。
けれど、コレは日常茶飯事の流れでも、部屋の主が特別寝起きの悪いほうでもない。
扉を叩こうかとあげた片手は伸ばしかけたのだか、
『カレンって、最近ライとちゃんと喋ってる?』
ミレイの声が頭から聞こえたようで、思わず体が強張るのだが、それはふと思い出された言葉だった。
『カレンは体力的なもので学校休みがちになってるとしても、互いに会わなくてすれ違う事多いんじゃない。二人の気持ちは変わらないにしてもそうした事が重なっていくと、こんなはずじゃなかったなんて事もあるんだから、気をつけなさいよ。ただでさえ、ライの周りって気がある子が結構いるんだから』
学園でなかなか会う時間が少ない二人(黒の騎士団に属しているからそんなすれ違うこともない事は秘密)に忠告の言葉をくれたのはミレイだった。
二人が付き合うことになって、初めに喜んでくれたのも彼女だったけれど、その心情は複雑なものであったろう。
ミレイの言葉が頭をよぎり、いつもより早起きしたカレンはこうしてライの部屋へとやってきたのだった。
叩く動作をやめ、カレンは願わくば鍵をかけていないことを祈りつつ、ドアノブへと手をけるようにして回してみた。
すると・・・、
ぎぃーッと小さな音を立て扉はすんなり開いた。
女の子じゃないから用心することもないのか、それとも、部屋を見渡す限り盗むものはあまりないからにしても、無用心過ぎるとカレンは、眉を寄せる。
多少芽生えた罪悪感を置いて、廊下から入り込んだ明かりを遮るよう扉を閉めると、カレンはそっとベットに近づいていった。
シーツにくるまうようにして規則正しく小さな寝息を立ててるのは、白い枕の上に銀の髪をちりばめたライである。
カレンが声や音をあまり立てないように歩いている為か、普段は過敏なほど人の気配や足音に反応する事もなく無防備と呼べるあどけなさを残した寝顔を見せていた。
綺麗なわりに愛想はない上に、人を寄せ付けようとしない雰囲気がなりを潜めて、外見で大人ぽいと思えたけれど、こうしてみると年相応に見えなくもなかった。
寝顔をはじめてみたせいか、ベットの傍らで腰を屈めたままカレンは、興味津々とした様子で凝視してしまったのだが、見に来たわけじゃないと首を振って、本来の目的を思い出す。
朝の挨拶なら、おはようとだけ言えばいい、しかし、今は起きる前、起きるような言葉をかければいいのだけど、なんと言えばいいのかに一瞬迷う。
「ライ、ライ・・・」
とりあえず、名前を呼びかけてみるが、僅かに身じろぐだけで起きてはなかった。
今度は、優しくシーツからはみ出した肩を揺らした。
「ライ、朝よ。起きて」
肩と同じく優しい声で囁くけれど、それでも起こすには弱いらしくライには届かなかった。
『―――ねぇ、キスはもうしたの?』
ミレイの言葉が脳内に横切り、顔を赤く染め上げるカレンは、生徒会室でミレイと話したことを思い出していた。
『なっ!? 何言って』
『そう? 恋人同士なら、経験済みなのかと思って聞いただけよ』
『それは、今は関係』
『ふーん。なくてもいいけど、偶になら、あなたからキスしてあげたら』
『な、何でそうなるんですか!?』
『一般論じゃないけど、ライなら喜ぶんじゃない。そういう恋愛事には、慣れてないならね』
今更、何故そんなことを思い出すのかと改めてライの顔を見やる。
寝てる人間にするのは襲うようで卑怯だろうかと一瞬考えるのだけど、カレンだって年頃の女の子だ。
知りたい欲求から触れたり触れられたいと思うことだってあるのだから。
ライだって、表面には出さなくてもそう思ってるはず、ただ今は練習だと自分に暗示をかけるようにして、カレンは顔を寄せ唇を近づけていった。
その間、影が覆い被さるのにライの瞼が僅かに震えて開くまで、カレンは気づかずにいたのだが。
触れる手前で吐息と共にカレンと呼ばれる声に、カレンはハッとなり身を引いて手のひらで唇を覆い隠す。
寝ぼけ眼で瞬きを繰り返すようにして確認するライは、傍にいることには気づかなかったようで不思議そうな顔をしていた。
カレンが思案している間に、ライは人の気配を感じ目を開いたのだが、刺す様な敵意も殺意も感じられなかったのでゆっくりと身を起こした。
「カレン、じゃないのか?」
まだ寝ぼけているらしくぼやけた視界で、ベットの傍らに立っているカレンを見ていた。
じゃないのか?と、言葉の途中から何処となく残念にさがって聞こえる。
ライは、銀色の伏せた瞳をベットの上に落として、
「まだ夢でも見ているのだろうか」
掠れた声でそんな言葉を漏らして、確かに傍いるカレンを確認する間もなく、ライにしたら現実世界へと帰るためにと再び、ベットへと身体を沈めた。
口を閉ざしていたカレンは、ほっと安堵の息をつくのだが、それと同時に嬉しさに頬を緩める。
今も傍にいるのにライには、気づかれなかったのは残念に思ったのは確かだけど、それでも時にその天然さゆえの鈍感さは歯がゆいけれど、ありのままの自分を受け入れ、ちゃんと見てくれているライに愛おしさを覚えた。
カレンは、髪が触れぬようにと指先で耳にかけたまま、そっと触れた唇でライに愛情を伝える。そして、
「起きなさいよ、ライ。今度は夢にさせないんだから」
口調は普段どおりなのに、カレンの青い瞳が細まり起きるのを迎えるように、優しく穏やかに見つめる。
ライが目を覚ますには、時間はかかることもなく、カレンは笑顔でおはようっとカーテンを開いて、朝の訪れを告げた。
カレンが朝から部屋にいることに、目を見開いたライをそのままにして、今日という一日が始まり出した。
[留め]
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